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雷姉妹の冒険  作者: たいさん
プロローグ 異世界勇者と雷な女の人
9/10

プロローグ9 終わり

と、魔王倒すと決め、気づけば数年後。

強くなった俺とライカは遂に魔王を倒すことが出来たのだ。


師匠、やりました。

俺達、やっと師匠の敵を討つことに成功しました!


そう言えば師匠が死んだのも丁度10年前位だったな。



で、今俺らは中央国とかいう、手抜き感溢れる国にやって来てます。

魔王を倒したことにより、この国の王から報酬が出るらしい。


「勇者太郎と、賢者ライカ。よくこの世界を魔王の手から救ってくれた。褒美として、100枚の金貨をそなたらに与えよう!」


この人何で上から目線なの?

まあいい。ちなみに金貨と言うのは、この国のお金らしい。

だいたい・・・1金貨でパンが一年分買える・・・らしい。

良く分からんが。


しかし、今の俺にとってこの報酬は有難い。

なんせ今、訳あって金欠で悩んでたのだ。

と、言っても元々そんなお金持ってなかったのだが。



・・・


それが終わると、宴会的な物が開かれた。

大量の美味しそうなご飯が並んでいたのだが、遂に30超えた俺には厳しい物がある。

もっと若かったらたくさん食えたのかもしれないな。


「タロさん。この料理、美味しいですよ、食べないのですか?」


と・・・思ったが、こんな身近に30超えたのに沢山食える奴がいたな。


「後で食べる。」

「あ、そうなのね。じゃあ私はもうちょっと食べてくるので。」


ライカ・・・そう言えば魔王倒す旅の中で性格も少し変わったな。

ちょっと図々しい感じになったな・・・


・・・


宴会も終わりが近づいた今、俺とライカはベランダにいた。

空は気づけばすっかり暗くなり、星々が輝いていた。

それと同時に俺はとても緊張していた。


「星、綺麗だね。」


・・・シチュエーション的ににはもう今が最高。

やるなら今しか無い。

それにしても凄い緊張だ・・・こんな緊張したの会社の面接以来だ。


「そうだね。」


でも・・・大丈夫なのかな・・・もし・・・

いや・・・もうアレも買った。後戻りはできない。


「なあ、一ついい?」


俺は彼女に隠れて買ったアレを出す準備をした。

もう覚悟は決まった。俺のすべてをあいつにぶつける!


「何?」


・・・


「俺と・・・結婚して下さい!」


俺は買った指輪を出し、頭を下げた。


そしてほんの僅かの時間が流れた。

多分1~2秒位だと思うが、俺は10秒位経った気分だった。

そして気づけばライカが泣いていた。


「ありがとう・・・これ・・・高かったんじゃ・・・」

「ああ、大体金貨5枚位だった。」


これを買うために今までの貯金を全て崩したんだよな・・・


「ありがとう・・・私のためにここまでしてくれるなんて・・・初めて・・・」


これって・・・やったのか?


「こちらこそ・・・お願いします。」


ライカは指輪を箱から抜き、自分の指に付けた。


と、言うことで・・・俺の結婚大作戦、大成功!

名前ダサいとか言わない。


・・・と、言うことで、俺とライカは永遠に幸せに暮らす・・・

ことは叶わなかったのである。




プロローグ、これで終わりです。

次回からやっと雷姉妹が出てきます。

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