プロローグ4 ライカ
俺、田中太郎は魔法使い、エリアの弟子になった。
そして彼女の家に行ったのである。
「ほら、ここが私の家だ。」
緑が美しい、草原の中にポツンと小さな家が建っていた。
素朴・・・というか完全にボロ小屋のような見た目だった。
「帰った。」
師匠(エリアの事をこう呼ぶようにした。)がドアを開けると、そこには師匠と同じく、桃色な髪を持った若い女の人がいた。
俺は早速スキャンを使おうとしたが、流石に勝手に個人情報を見るのはよくないと思ったので使わなかった。
この世界がどうか知らないが、俺の知ってる世界では個人情報の盗み見は犯罪だからね。
「あら、お帰りなさ・・・あれ?お客様ですか?」
俺のことに気づいたようだ。
「ああ、今日から一緒に暮らすことになった。」
「なるほど・・・あ!田中さんですね。よろしくお願いします。」
えっと、何で名前知ってるのかな?
もしかしてこの世界では勝手にスキャンしちゃっていいのかな?
と、いうことでされたからには俺もあの人の事をスキャンしてみた。
スキャン!
名前:ライカ・サンドラー(24)
レベル:35
属性:雷属性
スキル:雷属性耐性Lv.2・魔法攻撃耐性
攻撃力:11
防御力:16
魔力:179
体力:136
フムフム・・・
サンドラーって事はあの人の娘もしくは孫になるのね。
データが少ないけどやっぱ強いのかな?
「ああ、こちらこそよろしく。」
と、言うこともあったが、今日から俺の修行生活が始まった。