プロローグ3 弟子
多分死んで多分異世界に来た俺、田中太郎は早速命の危機に会い、助けられ、自分の力の無さに気づいた。
もし、この世界があんな野蛮な怪物で溢れていたら・・・
自分はこの世界で生き残れない。
じゃあ・・・俺はどうするべき?
社会では弱い奴はどうやって生き延びるのか・・・
簡単じゃないか、強い奴の力を使えばいいのだ。
生き残るためにはそうするしかない。
「さあ、分かっただろ。こんなとこにはもう来るな。」
今だ!
日本で育って24年、日本で学んだ日本の最強技!
土下座!!
俺は頭を地面に付けた。
「な・・・何だ?」
「俺を・・・あんたの弟子にしてくれ!」
強い奴の力を使う・・・つまりは強い奴からこの世界の生き方というのを教えてもらうのだ!
「と・・・突然なんだよ。」
流石の突然で彼女も驚いてるようだ。
ここから更に理由を付け足す!
「俺はこの世界の生き方というのを知らない。この世界でいきなり死にかけて、あんたに助けられた。その時に自分は力が無いということを痛感した。だから俺にこの世界で生きていくための知恵と力をつけてくれ!」
するとエリアはフッと笑い、
「確かに、お前の力じゃこの先生きていけないだろうな。一応言っておくが私の稽古は厳しいぞ。」
勝った。
厳しいなんて俺は覚悟の上だ。
「雑用でもなんでもしますから!」
「分かった。なら私についてこい。」
「はい!」
俺は魔法使い、エリアの弟子になった。
そしてこのことは同時に俺の厳しい修行生活の始まりだった。