プロローグ2 スキャンとかステータス
「ここまで来れば大丈夫だ。」
俺は女の人についていくことにより何とか森を抜けだした。
「ありがとう。」
「いいんだ、私はエリア。この辺に住んでる。」
「俺は太郎。」
と、自己紹介を終わらせたのだが、まあさっき言ってた低レベっていうのが気になる。
「そういえばさっき低レベって言ってたけど、あれって何だ?」
と、言ったら驚かれた。
「え?自分のレベル知らないの?」
うん、知らない。
あの世にはレベルという概念があるみたいだ。
「よし、ステータスって言ってみて?」
「す、ステータス。」
俺は言われた通り、ステータスと言った。
するとゲームとかでよく見るやつが出てきた。
どれどれ・・・
名前:田中太郎(24)
レベル:1
属性:無属性
スキル:無し
攻撃力:1
防御力:0
魔力:5
体力:10
レベル1か・・・
まあそりゃ低レベだな。
他にも攻撃力とか体力とかいろいろ書かれてたが、とにかく低かった。
「ほら、レベル1でこの森を抜けるとか無謀だろ。」
確かに。
どう考えてもレベル1じゃ無理だろうしな。
それはそうと、あの人なんで俺のレベルとか知ってるんだ?
「なあ、なんで俺のレベル知ってるんだ?」
「ああ、この様子だとスキャンも知らなそうだから解説してやるな。」
スキャン・・・また俺の知らない言葉が増えたな。
「スキャンを使うことで、相手のレベルとかを見ることが出来る。」
へえ、それ便利だな。
「やり方は、スキャンする相手を見ながら、頭の中でスキャンと唱えるだけね。」
どれどれ・・・とりあえずエリアを見て・・・スキャン!
名前 エリア・サンドラー(53)
レベル:87
属性:雷属性
スキル:全属性耐性Lv.5・魔法攻撃耐性
攻撃力:32
防御力:67
魔力:380
体力:230
これはつよい(確信)
俺のステータスとは比べ物にならない。
って・・・スキャンとかステータスとかどっかで見たことあるな・・・
もしかして・・・ここって異世界ってやつか?あの世じゃなくて。
だって小説で見た事あるもん。