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プロローグ
「お父さん、これな~に?」「これはお前に危険が迫ったときお前を助けてくれるものだ」これが俺の唯一覚えている俺の過去だ。でも親父の顔も覚えていないし助けてくれるという物も何か覚えていない。まぁかといって今何事もなく平凡な毎日を過ごしているから困るということもなく思い出したいという気持ちもないこともないが特別知りたいというわけでもなかった。「翔真~?翔真どうしたのよ!」「あ、お前誰だっけ?」「誰だっけですって彼女の名前も覚えられないなんてサイテー」「ごめんごめん冗談だって」この俺の彼女の名前は明待楓花そして俺の名前は明生翔真。高校二年の夏から付き合って今だいだい一年ぐらいがたつ。こんな感じに毎日過ごして普通に就職普通に結婚して普通に老後を暮らしていけたらいいなと思っていた。そんなときあんなことが起こるとは、、、