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周りには、会社員、私服の大人、皆が世話しなく歩いている隅のほうで一人の少年が走っていた。
その少年こと勇次は、慣れない制服で全力疾走していた。
あの電話の最中眠ってしまい、結局、ギリギリまで眠っていた。
「くそ……このままだと遅刻してしまう!」
勇次は、携帯を片手に悪態を吐いた。
どうする?どうする?……まだ手は、あるが流石にキツイ物がある、でもそれしかないのか。
勇次は、公園の中に入った、流石にまだ人の姿は、なかった。
その公園は真ん中に噴水などがあり、よく恋人達や、子どもなどが夏に水あびをしている、が今は、人っ子一人いなかった、勇次は、階段を下りながら携帯を見る、と足を踏みにじり階段から転落してしまった。
不思議と痛みがあんまなかった、ただし、手には、生暖かく柔らかい物の感触がし、唇には、湿った物の感触がした。
と、目を開けると目の前に冷たい青色があった。
勇次は、慌てて体を起こし。
「ごめんなさい!」
誰だか見ないで謝り、警察に追われている犯人のように走って逃げて行った。
あとに残されたのは、座ったままの少女だった。
結局、遅刻して職員室まで聞きに行った、勇次は、クラスの皆に印象に残っただろう、入学当日、先生に連れられ教室に入ったのだから。
それから、何事もなく4限|(4時間目)終了のチャイムが鳴り今日の学校が終わりになった。
校門前に人だかりが出来ていた。
端の空いている場所を見つけそこから出た勇次の腕を掴む少女、歳は一緒か1、2歳離れている少女だった。
と、その少女が話があるとでも言うように腕を引っ張る。
「ついてきて」
と、言うが勇次は早く帰りたかったので。
「嫌だ、なんで俺がついて行かないといけない?」
勇次が言ってからその少女が黙りこんで何かを考えていたと思うと、急に形がいい唇を勇次の耳元に近づけ囁いた。
「ついてこないんだったら、朝のことをここで大きな声でしゃべようかな?」
と、言ったん句切ってから。
「もしそうしたら、どうなるんだろうね?……おもしろそうだね?……やろうか?」
勇次は、朝のことを言われた未来を想像して周りを見た、すると全員が俺の事を見ている?
勇次はすぐに皆の目にはこの少女だけしか見えていないことがわかった。
皆が見とれるのもわかるほどに綺麗だった、白っぽい肌は、生まれてから一度も外に出かけたことがないと、言うように、白かったなのに髪が漆黒の黒で艶があり両目には、どこまでも寒い、と思わせる青色だった。
勇次はそんなことは、気にしないほど同様していた。
「わかったよ……ついて行けばいいだろ」
「わかればいいのよ」
少女は勇次の言葉に満足して、綺麗な儚い笑顔を浮かべて行った。
後に残ったのは、高校生が全員一点を見て顔を赤くした集団だった。
あの後あの少女は、名前を名乗った、少女ことアリスは、人気のない所が良いと言うので勇次達は工事が中断したビルに来ている。
来て早速アリスが言ったことは。
「私の世界を助けて、ある人に私の世界が取られたの」
涙ながらに懇願してきた。
「いや……俺、普通の人だけど?」
勇次は困惑しながら言ったら。
「大丈夫、私、あっちでは魔王と呼ばれていたから」
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