エルフの里!2
美味しいお店はどこでしょうか?
やっぱり果物とかが売られてるんでしょうか?
あっ!
あれなんてどうでしょう。
「すいません、これを5つください」
ロンの分も買って帰ってあげましょう。
「銅貨8枚だよ」
「銀貨1枚でお釣りをくれませんんか? 」
「ありがとうございます」
....うん、何か見られてる?
「どうしたんですか? 」
「いやなに、ただ人族が珍しいなぁと思ってね」
「そんなに珍しいんですか? 」
「あぁ、基本的にエルフは多種族と積極的に関わらな
いからね」
「そうだったんですね、余所者だから警戒しているの
かと思いましたよ」
「そんなわけないじゃん、人族がエルフに勝てるわけ
ないでしょ? はいこれ、袋にいれておいたから」
「あっ、ありがとうございます」
例の加護のおかげですか。
人族とエルフの実力差はそんなに離れてるんですね。
( シャクッ )
この果物、美味しいですね。
ロンには悪いですが1つ残して全部食べてしまいましょう。
....うん?
なんでしょうかあれは?
っ!
子供がいじめられています!
見ていられませんね....
「すいません、勘違いでしたら申し訳ないのですがい
じめているように見えてしまいまして」
?
なんで反応をしないんでしょうか?
「ふっ、ははははは! 聞いたかよお前ら」
「あぁ、聞いた聞いた」
「やっぱり人族は勘が鈍いな、いやもしかして頭が悪
いだけか? 」
なんでしょうか、このクソガキどもは。
「いいんだよ僕のことは、人族じゃ危ないよ」
この子はいじめられてる子....
「大丈夫です、心配には及びません」
さて、どうやって片付けてあげましょうか。
「あなたたち、いじめなら尚更やめるべきです。この
子は嫌がっていませんか? 」
「あ? 嫌がっていようが別にどうだっていいだろ、そ
れに、お前嫌がってないよな? 」
「っ!いやが..ってない..よ」
こいつら、脅すような真似を、それにこの子も..
「いいんですか? その態度では救いは救いになり得ま
せんよ。自らで拒絶しようとしないでください」
「でっ、でも....」
「でもじゃありません、もう一度聞きますね。あなた
は嫌がっていますか、いませんか? あなたのことな
ら絶対に守ってあげますから」
「おい、お前! 嫌がってないよな? 俺らは優しく一
緒に遊んであげてただけだよな? 」
「....違います。僕はこいつらのことが大嫌いで
す! 」
おぉ、よく言いましたね!
「よく勇気を出してくれましたね。ありがとうござい
ます。あとは任せてください」
「あっ、ありがとう」
「って言ってるけど? 」
「はっ! バレたところで痛くも痒くもないなぁ、お前
がどうやって俺に勝つっていうんだ? 」
種族による慢心、傲慢....
「愚かですね」
「なんだと? 」
「聞こえてませんでした? 愚かと言ったんですよ。お
耳、大丈夫ですか? あっ! もしかしてあなたたち
の頭が悪いんでしょうか? 」
「おい! 舐めてんじゃねえぞ、お前は今すぐ俺らに謝
れ、そうじゃなきゃ殺しちまうぞ」
野蛮で単純で....扱いやすいことこの上ない
「そうですか、それは楽しみです。自分より弱い存在
がどうやって私を殺すのか気になりますね」
「舐めるなよ? 俺はエルフだ、人族より圧倒的に強い
んだよ」
「じゃあ見せてみてくださいよ、そのエルフの実力と
やらを」
「おら! さっさと死ね」
速い!?
....なるほど、だいたい2倍の身体能力の強化といったところでしょうか?
でも、足りない。
まだまだ工夫が、技術が、慣れが足りないです。
ただの直進では意味がありません。
それに....
「これで、終わりです」
「あ? 何が終わりだ? 」
周りが見えていないんでしょうか?
「気づかないんですか? 」
「ハッタリはきかねぇぞ、さっさとかかってこいや」
「本当にバカですね、自分の足元をよ〜く見てみてく
ださい」
「....なっ! これは! 」
スライムがやったことを真似してみました。
「気づいても遅いです」
「なっ! 」
「....本当にこれで終わりですね、私が喋ってい
る間に何もしないと思いましたか? 」
「この卑怯者が! 」
「戦いに卑怯も何もありませんよ。一度勉強してきた
らどうですか? 」
「おい! これを解け! 」
やっぱりバカなんですかね?
ちなみにこれは新魔法、名付けて「氷条」、氷で作った蔓で相手を縛る魔法です。
「おい! お前ら! こいつを殺せ! 」
「無理だよ、どうやって殺すっていうんだよ」
「じゃあな、せいぜい身代わりになってくれ」
うわぁ....
「良かったですね、見捨てられましたよ」
「何が良かったんだ、いいのか? 俺の父ちゃんに言っ
てお前を殺してやるぞ? 」
....滑稽ですね
「甘いですね」
「あ? なにがだ? 」
「いえただ、ここから生きて帰れると思ってる思考の
浅さが甘いと言っただけですよ」
「は!?」
面白いくらいにビビりましたね。
もう少し驚かせますか、
「言っておきますけど、大人しくしないとあなたを捕
まえている蔓に棘を生やしてあなたの体をズタボロ
にしますからね? 」
「ヒッ! 」
これで、いいでしょうか?
これだけ怖がらせたらはんこうもしませんよね。
「解いてあげます。代わりにこの子には手を出さない
であげてくださいね」
「わかったから、早く解いてくれ」
一目散に逃げていきましたね。
「大丈夫でしたか? 」
「うっ、うん! 助けてくれてありがとう! 」
「いいんですよ、私がしたかったことですし私のわが
ままに感謝されるのは違いますから」
「ううん、それでもだよ。良かったら家に来てよ、お
礼をするから」
お礼?
「わかりました」
お礼とはなんでしょうか?




