エルフの里!1
「じゃあこの後は扉の前にいる子に聞けばいいか
ら、クラークはあんなんだけど実はいいやつなん
だ。邪険にしないでやってくれ」
....あれがですか?
あんな余所者お断りオーラを出している人がいいやつなんですか?
....街を守る上では正しいのかも知れませんね。
「やぁ、クラーク君、僕達はここで数日泊まれること
になったから今から案内してくれ」
うわぁ〜、礼儀もなにもありませんね。
こんな形ではなかったら他人のふりをするところです。
「わかった、長がそう言ったのならそうしよう。そう
なれば邪険にする必要はないからな」
嘘だ!
一瞬だけ嫌そうな顔をしてましたよ。
顔をしかめてさも、
(こんな奴らを泊めないといけないのかよ、長の命令とはいえ冗談じゃない)
というように考えてそうでした。
でもなぜか共感できますね。
....お互い苦労人ですね、頑張りましょう。
里の子供達が遊んでいます。
元気で可愛いですね。
「アウェリ、言っておくけどあの子供達はかなり年上
だと思うよ」
「えっ! そうなんですか? 」
「多分だけど3倍は長く生きてると思うよ、あとそん
な目を向けるほど君は歳を重ねてないよね? 」
まさか、心を読んでるんじゃないですよね。
「そんなことより、聞きたいことがあるんですが」
「なに? 師匠がなんでも教えてあげるよ」
「さっき言ってましたがなんで心が読めるんですか?
そういう魔法ですか? 」
「え〜とね〜、クラーク君言ってもいい? 」
「長が信じた人達なのですから、大丈夫であると信じ
ていますよ。最もなぜ知っているのかが気になりま
す」
「僕は情報通だからね〜」
「それでなんでですか? 」
「そんなに急かさないの! 教えてあげるから」
「早くしてください」
「よ〜く聞くんだよ」
まず、世界には世界樹という魔力を多く含んでいる木がある。
その木は不思議と意思を持っていてその木が自身の魔力を使って加護を与えてるのがエルフ族だ。
エルフ族は加護によってそれぞれの特殊な力を得ることになる。
そして加護の影響で寿命が人族の10倍以上は長くなる。
加護に関してその原理を解読することは不可能とされている。
その影響でエルフは世界樹を、そして神話の時代に世界樹をつくったとされる女神様を信仰してるんだ。
....なるほど。
つまりエルフは強い、生まれながらに勝っているということですね。
「じゃあクラークさんもなにか特殊な力があるんです
よね? どんな力なんですか? 」
「言うわけないだろ! 」
愛想が悪いですね。
「着いたぞ、食事は運んできてやるから日が落ちたぐ
らいには座って待っていてくれ」
めっちゃアバウトですね。
エルフ故でしょうか?
「じゃあ、アウェリ。とりあえず中を探検しようか」
「くれぐれも何かを壊したりするなよ」
「わかってるよ〜、とりあえずお疲れ様〜」
「アウェリ、良かったね。エルフの里に入れるのはか
なり珍しいんだよ? 」
「確かに良かったです。少しこの里を見てきていいで
すか? 」
「いいよ、いってらっしゃい。早く帰ってきるんだ
よ、僕が寂しくて泣いちゃうかもしれないから」
....無視です。
それにしても、とても興味深いです。
この里の空間魔法を見ておきましょう。
理屈さえわかれば適性がなくても簡単なものは使えますからね。
でもまずは里を見て回りましょう。
どんな美味しい食べ物があるんでしょうか?




