状況は深刻だぜ!
「アウェリ!誕生日あおめでと〜」
「ありがとうございます、ケーキまで用意してもらっ
て」
「いいよ、だってアウェリの8歳の誕生日だから
ね!」
「もう3年も経つんですね」
「時間が経つのは早いよね〜」
「それじゃあケーキを食べましょうか」
「そうだね、いつもはアウェリに取られちゃうから
ね!」
「自業自得です」
この3年で魔法の研究はそこまで進みませんでしたね。
ただ前からの魔法を少し応用できるようになったぐらいです。
もっと頑張らないとですね。
「あら?アウェリちゃんじゃない!誕生日おめでと
う、もう8歳になるのね」
「ガキの成長は早いからな〜」
「どうしたんですか?ヴァイスさん、お年寄りみたい
なことを言って」
「精神年齢が高いってことか?」
「違うわよ、ヴァイスが年寄りくさいってこと」
「エリス、俺はまだ21だぞ?」
でも少し見た目も歳をとって見える気が...
そういえば...
(魔力による影響で体の成長が促されるからね!)
とかロンが言っていましたね。
でもロンは歳をとっているようには見えませんね..
「すいません、今日はちょっと行かないといけないと
ころが...」
「あぁ、わかったから行ってこい。今日はエリスと依
頼を受けてくる」
「アウェリちゃんがいないと寂しいわ〜」
「俺が居れば寂しくないだろ?」
「じゃあまた明日ですね」
「じゃあね、また明日」
「俺のことは無視か?...アウェリ、また明日」
「お久しぶりです」
「やぁやぁ、アウェリちゃん久しぶりだね」
ここは何故か落ち着きますね...
「それで、最近の魔物の動きはどうかな?」
「そうですね、少し活発になって来ています。倒す量
を増やしますね」
「いいんだよ?別に今でも魔物が何かを起こせるほど
は発生してないよ?」
「まぁ、やれることはやっておきたくなるんです」
「それなら別にいいんだけど、というか私と何回も会
ってるけど毎回のように強くなっている気がする
ね」
「そう言われるほどは強くなっていないですよ」
「またまた〜ご謙遜を〜、人魚の私が言ってるんだか
ら間違いない!」
それ関係あります?
「とりあえず、また来ますね」
「うん、じゃあまたね〜」
「おや?アウェリちゃん、どこに行くんだい?」
「今は街を歩き回ってるだけです。何かお手伝いしま
しょうか?」
「アウェリちゃんがこの街に来てから、街のみんなは
助かってるよ、ギルドと違って対価もいらないって
言うんだから」
「何かお手伝いできることをしようと思っただけで
す」
「アウェリちゃんはいい子だね、どうだい?私の息子
は?」
「ご遠慮いたします」
「そうかい、気が向いたら言ってね」
この街の人たちは本当に温かい人たちばかりですね....
「うん?なんだろこの石..?」
なにか光ってますね、これは...魔法陣?
なにか特殊な魔法具でしょうか?
ロンに見せてみましょうか。
「ロン!今少しいいですか?」
「いいよ、アウェリのおかげで僕は外に出れないから
ね」
やっぱり、やめましょうかね...
「嫌味っぽいことを言わないでください、それよりも
これを見てくれませんか?」
「いいよ、どれ?」
「この石です」
きっと、すごい魔法具でしょうね。
「どうですか?何かすごい魔法具か何かですか?」
「....アウェリ、これをどこで拾ってきたんだ
い?」
....?
「街を歩いていたら、ふと目につきまして、でも人目
にはつきにくいとこにあった気がしますね」
「...はぁ、胃が痛くなるよ」
凄すぎて驚いたんでしょうか?
「なんですか?もしかしてヤバいですか?」
「率直にいうとヤバいね。この石の詳細を教えるから
よく聞くんだよ?」
「わかりました」
「聞くけどアウェリ、今この街では魔物って増えて
る?」
「なんでそれを知ってるんですか?言った覚えは無い
はずですが...」
「この石にかけられた魔法陣はね、魔物が活発になる
し、これに向かって魔物がくるようになる物だ」
ーーーーーっ!?
なぜ、こんな物が....
「....これって人為的に行われていますよね?」
「まぁ、そうだね。これをやりそうな組織にも心当た
りがある」
「何て言う組織ですか?その目的は?」
「組織の名前はクロニカル、魔物を使って依頼をこな
す裏のギルドみたいなものだね。そしてこの国が戦
争中なことはアウェリもよ〜く知っているでし
ょ?」
「そうですね、その影響で私の街は....それがな
にか?」
「相手の国に雇われて味方につけられたんじゃないか
な?」
「...なっ!」
また....あの悲劇が、
この街に襲おうとしているの?
「とりあえず、呆けてないで用意かなにかしておい
で、急いだ方がいい」
「でも、まだ魔物が何か起こせるほどは発生していな
いって...」
そうです、まだ急がなくてもいいぐらいだったはずです。
「誰から聞いたんだい?」
「...人魚さんです」
「....ヤバいね、多分だが魔物はスライムだろ
う?」
「そうだと思います」
「そもそも、この魔寄せ石があるなら人魚が思ってる
より早く怒ると思うよ、それに多分だけど複数個設
置されてる」
「じゃあ急いで壊さないと....」
「それに人魚は水系統のスライムと仲が悪いからね、
スライムなら今の状況は尚更やばいね。とりあえず
やる事ができたから僕は出かけるよ」
「そのやる事とは?」
「それは教えれないかな〜、でも手伝うってことで考
えていいと思うよ」
「わかりました、私もできることをしてきます」
この街の人たちはこんな私に良くしてくれたんです。
次こそは....




