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37. プリン体って美味いんだよ


 「おはよう。」


 「おはようございます。」「ぉぁょごじゃりまゅ。」



 今日は朝ごはんを食べたらすぐ、帝国側の森との境界に転移してもらう予定だ。やはり皇太子がいらっしゃるのなら、先に着いておきたいと希望した。フェンリルとの拝見もお昼ごはんにダイヤモンドフィッシュを出すことで、来ていただけると約束してもらえた。


 「今日は昨日干してた魚で和食定食かな!みんな味噌も苦手じゃなさそうだし。」


 「和食ですか?」


 「私の国の料理のことをそう言うんだよー。白ご飯が苦手だったらふりかけもあるから試してみてね。」


 だし巻き卵に、ちくわと大豆のひじき煮、ほうれん草のお浸しと、肉じゃが、豆腐とわかめの味噌汁で完璧な和食スタイルだ。梅干しはお好みで。


 「聞くの忘れてたんだけど、アイテムバッグって容量大きい物はやっぱり高い?」


 「まあ物によりますが高いですね。ご入用ですか?」


 「辺境伯様のところでダイヤモンドフィッシュの鱗で買えるかな?四つほど欲しいんだけど。」


 「一粒で大容量のもの買えますよ。伝えておきますね!」





 食後のお茶を飲み、フェンリルが来たところで送ってもらう。


 『ほれ、行くぞ。』


 「っお願いします!」


 大きな声で誤魔化したが、心臓はばくばくだ。目をぎゅっとつむり耐えいていると、ポンと肩をたたかれた。


 「まゆ様……まゆ様!着きましたよ。」


 「へ?……ほんとだ。」


 浮遊感やふらつきなど違和感は何も感じなかった。ふと、こちらへ転移してきた際も何も衝撃がなかったことを思い出した。気を取り直しさっそく家を出して安全を確保する。



 『では昼にな。』


 「「「ありがとうございました!」」」





 今日は救助隊と合流後も一泊はこの地に留まるとのことで、夕食は分かれるがおやつまでは食事を一緒に過ごせるそうだ。最後のおやつは昨日採ったスターベリーとクリスタベリーのタルトを作ろうと思う。


 タルト生地で余った部分はお昼前のおやつにした。


 クリームチーズと生クリームを合わせたクリームは冷蔵庫に、タルトの中にアマンディーヌを入れ焼いたものは、お昼ご飯まで冷ましておこう。


 「くんくん。あみゃい。じゅる。」「おいしそうだね、ありす。」『くぅーん。』


 よだれを垂らすアリスちゃんのお口をロバート君が甲斐甲斐しく拭いてあげている。


 「ふふ、皆で採ってきたから楽しみだね。午後のおやつに食べようね!」


 「あの、ちちうえにもたべてもらいたいです!いいですか?」


 「そうだね!あとで一緒に食べれるか聞いてみようか!」




 お昼ごはんをもうそろそろ作らないとなと考えながら、アリスちゃんのダンスを眺めていると星鯨が来たようだ。


 『お邪魔するの。本当に手土産はよかったのかのう。』


 「はい!大丈夫ですよ。本は新しくこちらにも用意してますのでゆっくりなさってください。」


 『ほう。ありがとうのう。そうじゃ、外に誰か来ておるようじゃぞ。』


 「へ?誰だろ。まだ早いよね?」


 「私が見てきます!巡視隊かもしれません。」



 アルフォンス君が戻って来たところによると、やはり巡視隊で居場所の確認とついでに頼んでいたアイテムバックを持ってきてくれたようだ。支払いはまた騎士団長らと話してからで良いとのことで有難くいただいた。


 お別れする前にダイヤモンドフィッシュや大量の魚介を三人へ渡せそうだと安堵した。


 一旦アプリへバッグを収納すると、チート使用でアプリ内で荷物の入替ができるようだった。万単位とかなりの魚があったので、これは結構助かる。




 『おう。また早かったか。ん?なんだかうまそうな匂いがするな。』


 「午後のおやつ作ってたんです。おやつもあとで食べていかれます?あ、お昼は今すぐ作りますね。」


 『そうだな。いただいていこう。』




 今日はダイヤモンドフィッシュの痛風ブイヤベースの予定だ。痛風鍋のように、美味しものなんでも入れちゃうという豪勢な料理にしようと思う。


 「お手伝いします。」


 「ありがとう。今日はリンゴのサラダにするから、こうやって切ってくれる?」


 マヨネーズでルイユソースを作り、ガーリックパンも大量に用意した。


 「できましたよー。」


 『おー。豪華だな。ワインはないのか?』


 「まだ昼ですが飲まれます?」


 『時間など関係なかろう。うまい飯にはうまい酒だ。』


 「はーい、ちょっと待ってくださいね。」


 ここは勝手に合うと思っているソーヴィニョン・ブランを提供する。


 

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