24. やっぱ砂糖って高いんだ
買い物アプリで過去購入した欄にガソリンがあり、ラーメンと同じように給油口付近に立てば満たされた。これで燃料問題は安心だ。タイヤにチェーンを巻き、倒した座席は戻し、足元を埋める後部座席用のエアマットに変更した。アプリによる注釈によると車内もまた安全であるようなので、地球では絶対できないが子供達はゴロゴロできる仕様にした。トランクには、ウェアなどの防寒着やそりとスノーシューを並べる。
「レグルス様の案内で通る場所を見てきましたが、木々のおかげか風向きか、この湖畔より全然積雪は少ないみたいです。」
「じゃぁ、安心して車で行けるね。」
「あとは寝床ですが、どうですか?」
「テントそのまま収納してたんだけど、そのまま出るみたい……。」
テントのチェックのためアプリから出してみた。設営したまま収納、設営された形のままで設置できるようだ。しかし、湖に来たばかりの時と違い、積雪が増えていたので、設置場所の雪かき圧縮しないと、テント部分のみ雪より下に埋もれるようだ。
「移動も設営も短縮されるので、雪かきなど余裕です!任せてください!」
アルフォンス君は移動中の危険をかなり警戒していたようで、安全性の保証がわかり、他の力仕事を担うことにとてもやる気があるようだ。
「移動も寝泊まりもなんとかなりそうだね。釣りしようか!」
「「やったー!!!」」
釣りの後、アルフォンス君が雪遊びの相手してくれてる間に、お昼ご飯を作るため一人キッチンへと向かった。今日もダイヤモンドフィッシュ祭りだ。魚はフライにし、豚汁と大根サラダを並べ、白ご飯とパンを選べるようにした。
「……!この白いソースはなんだ?」
「タルタルソースっていいます。卵とお酢と油を混ぜ合わせたものに、ゆで卵とタマネギ、今日のはらっきょうの酢漬けを刻んで入れてます。苦手でした?」
「ふむ。これはいい。もっとくれ!」
昨日のおやつタイムからすっかり居座っているが、いつまでいるのだろうか。明日からの移動では食事はいるのかあとで確認をしよう。
「通信もあるし、明日からは移動だから午後は部屋でゆっくりしようか。」
「先ほど報告した際、急遽日程について話し合うそうで、午後の通信は夕方になるとのことです。」
「それじゃおやつのあとか。今日のおやつは何にしようかなー。」
「ちろっ!」
「おやつたのしみですっ!」
「ちろ?」
「ちろっ!」
アリスちゃんはレグルス様の髪の毛を引っ張りながら何かを主張する。
「アリス、もしかして、しろいろのこと?」
「ぅん!ちろ!たべりゅ!」
「白いお菓子が食べたいのかな?」
「ちろっー!」
きゃっきゃっと楽しそうに笑うアリスちゃんに和みながら、とりあえず全然わからないが白いお菓子を考えよう。子供達がお昼寝を始め、アルフォンス君とキッチンに立つ。
「結局おやつは何を作るんですか?」
「ブールドネージュを作ろうかなって。白くて雪玉みたいな見た目だからアリスちゃん喜びそうなんだよねー。」
「雪玉……結構大きいんですね。」
「あ!違う違う!こんくらいだよ!」
百円玉サイズを指で示す。二人他愛もなく笑いながらお菓子を作っていると、末っ子だった私にはなんだか弟ができたように感じた。いやでも、姪っこと同じ歳なので甥っこになるのか。上の姪っこは食べる専門だったので、こういうのは新鮮で楽しい。
「このお菓子もそうなんだけど、うちって本とかのレシピより多いときは三分の一から半分くらい砂糖を減らしてるんだー。これだと、生地の部分の砂糖をこれくらい減らすよ。」
「そうなんですね。やはり砂糖は高いからですか?」
「いや、レシピのまま作ると私には甘すぎて。あと、たくさん食べれなくなるでしょ?」
「はは!甘いとそうですね!まゆさんのお菓子は私もちょうどいい甘さで好きです。」
成型は簡単なので、二人がかりで大量に作り、第一弾の焼き上がりを粉砂糖でコーテイングしていく。第二弾、三弾を焼いている間におやつタイムだ。
「ちろーっ!!!!」
「よかった。正解だったかな。」
「しろくてかわいいです。」
『うむ。いくらでも入りそうだ。』




