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14. ほうれんそうは大事


 「たしかに昨夜、座標信号を発信すると残量がなくなったのですが……」


 携帯電話サイズのプレートが通信装置だそうだ。圏外とかないのだろうか。



 「満量溜まっているので通信ができそうです。少し失礼して宜しいでしょうか?」


 「どうぞどうぞ。」



 アルフォンス君は廊下に出て行き、5分もせず戻ってきた。


 「大丈夫だった?」


 「はい!団本部に連絡が取れました!本日中には追って通知がくるそうです。サグネ様達のこともお伝えしましたのでご安心ください。」


 

 ぐぅ~


 アルフォンス君は真っ赤になっていた。


 「あ、そか昨日から全然食べてないよね?育ち盛りだろうし足りなかったかも。おかわりたくさん食べて!」


 「恐縮です……」


 「みんなはお昼寝しよっかー。」


 船を漕ぎだしたアリスちゃんを抱え、まだ話したそうな表情のロバート君を布団へ促した。横になると、連絡が取れたことで少しは安心したのか、すぐ眠りの世界へ旅立っていった。



 アルフォンス君は片付けを手伝ってくれながら、知らないことをいくつか教えてくれた。



 「まゆ様は以前からこちらに?」


 「一昨日からです。たぶん私も転移事故?なのかな。ここってどこだかわかりますか?」


 「大陸の西にあるフォーマルハウト山脈近くのレグルスの森ではないかと。」


 「フォーマルハウト……有名なんですか?すみません、地名とか全然わからなくて。」

 

 「あの山脈は伝説によると白龍が座すといわれます。白龍の息吹による銀花……雪のことですね、それが舞う地は聖なる気が溢れ、魔獣や魔物を寄せ付けないそうです。昨日平地より森へ移動しましたが、動物しか遭遇しませんでしたし、ここはとても空気が清く、的を射た予測であると思っています。」


 「魔物……昨日白くて大きな狼のようなものに会ったんですが……」


 「それはっ!もしかしたらフェンリルかもしれませんね。レグルスの森という名ですが、フェンリルの王レグルスの名から来ているんです。フェンリルは聖獣なので、魔物とは違い、何もなく人を襲ってきたりしないそうなので大丈夫かと思いますよ。」


 「へぇ~。」


 「ただ、この数百年は誰もここへ訪れることはできていません。すべて伝聞の話になり、憶測でしかないのが心苦しく……申し訳ございません。」


 「いえいえいえ!本当なにもわからずいたのでとても助かります!」


 「一助になれたならうれしいです。不思議なことにこの雪の舞う季節は、魔素が狂うのか、森の外縁部から中へ入ることができません。春になると白龍は山脈の地下深く眠りにつくそうで、麓にある平地はドラゴンの好む花が咲くことにより、魔物や魔獣が溢れるとされいています。そのため詳細は連絡がきてからになりますが、雪の降る間に私たち側が移動し森を抜ける必要があるかもしれません。」


説明会な回

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