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C 転移事故

コンラッドパパ視点


 息子が5歳になり、鑑定の儀のため王都までやってきた。下のアリスは生まれてから妻の両親と会っていないので、まだ幼いが今回は全員で赴くことになった。


 ぎりぎり夕暮れ前に宿王都の邸宅へ入れそうだと、検問を抜けるとき本当に一瞬の出来事であった。


 「ッロバート!アリス!!!」


 子供達に光が重なり消えてしまった。妻は呆然とし声も出ないようだ。すぐに馬車を止め検問に戻らせる。妻が現実に意識が追いついたのか泣き崩れてしまった。


 「貴方……子供達は…………」


 「大丈夫だ。ロバートには発信機を持たせている。すぐ居場所はわかるよ。」


 妻を抱き寄せ、自身でも分かっているが慰めにもならない言葉が空気を滑るようだ。アリスがロバートから離れたがらず、一緒に座らせていたことで悲運が重なったのか。片方どちらかが大人と座っていたら、せめて一緒に転移していれば、と後悔ばかりが頭を巡る。

 

 光は他の者たちも見ていたようだ。騎士に連絡し王城へ伝言を走らせ、私たちもそのあとを追うように馭者を急がせた。王城にある通信機器は邸宅にあるものより精度が高い。ペンダントの魔力が持つうちに急がねば。


 

 昨日王から秘密裡に報せがあったが、聖女召喚となにか関係あるのだろうか。

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