New Order
新章スタートです。
「以前に卿の顔を見てから一月以上経っておるか」
「もうそんなになりますでしょうか。あのような者たちに付け狙われることになるとは、我が身の不徳に恥じ入るばかりです」
「いや、何...卿も災難であったな」
旧ソフィア教会の異端審問官にマークされ身の危険を感じたことを理由に、ジャンフランコはリモーネ王国への入国を頑なに拒んでいた。
再三のリモーネ国王からの要請もあり、越境の際のリスクが低減されたことを確認した上で重い腰を上げ、リモーネ首都にあるスフォルツァ邸に戻った三日後、ジャンフランコはリモーネ王宮の謁見の間にいた。
謁見の間には、王の他におそらくは重臣達であろう、王国の貴族と思しき男女が大勢詰めかけていた。
「あのような者に王が親しげに『卿』と呼びかけるなど」
「待て。【聖具】のことがある。あの者の機嫌を損ねてはならぬ」
ヒソヒソ声で話しているつもりだろうが、生憎と丸聞こえである。
『ほら見ろ。今日ほど戦装束がぴったりな状況はないじゃないか』
本人は鎖帷子の上に家紋入りのローブというスタイルでこの場に臨む気満々だったが、周囲が全力で止めた結果、今日のジャンフランコは黒の上下にサテン生地のフリルブラウスという、昨今リモーネ王国の貴族子弟で流行のスタイルである。
「さて、卿に来訪を願ったのはほかでもない。率直に申すと、先日我が国で起こった変事に関して助力を願いたい」
「【聖具】の問題と、旧ソフィア教会に係る混乱の件ですね」
「いかにも。卿は察しがいいな」
旧ソフィア教会が保有していた【聖具】が天恵を授けられなくなった問題は主に貴族社会に、旧ソフィア教会が庶民の支持を失った問題は主に一般庶民に、大きな混乱を生じさせた。
前者は貴族階級の存立基盤を脅かす問題であり、後者はリモーネ王国内で社会不安を生みかねず、王室の頭痛の種となっていた。
「何と!下賎の者が馴れ馴れしい!」
「我が子のためにはあのような者にも頭を下げねばならんのか」
この会見を穏便に済ませようとするリモーネ王の心遣いを知ってか知らずか、後ろに並ぶリモーネの貴族達は言いたい放題である。
『あ~あ。求められて救いの手を差し伸べようかと来てはみたものの、肝心の貴族達がこれではね。もう帰ってしまおうか』ジャンフランコが後ろに控えるフレデリカの方にチラリと視線を向けると、目線で王の方を指し示される。
彼女の視線の先では、『行かないでくれ!』とばかりに王が手を伸ばしているのが見える。
ため息一つ。王の方に向き直す。
「順番に片付けるとしましょう。まず、天恵を授けられなくなった 【聖具】については、私が預かって書き換えを行いましょう」
「それで再び天恵を授けられるようになるものか」
「王室には、リモーネ王国内の【聖具】を集めていただければと思います。私の商会にお持ちいただければ、天恵を授けられる状態にしてお返しいたします」
『リコール品を回収して無償でアップデートする、という感覚に近いね』
「その【聖具】を使えば、出生時に天恵を授かれなくて日数が経った赤子にも天恵を授かるものでしょうか?」
突然、貴族達が立ち並ぶ中から懇願するようにもとれる、悲痛な声があがる。
「ええ。天恵は条件さえ整えば、生後すぐでなくても授かりますよ」
「卿よ。その条件とは何であるか聞いてもよいか?」
「貴族家に生まれる子ならほとんどの赤子が持っているもの。つまりは魔力ですよ。一定以上の魔力を有する子供なら【聖具】で天恵を授かることが可能です」
謁見の間に何やら安堵したような空気が流れる。
運悪くこの一月の間に生まれ天恵を得られないままの子供たちの将来は、やはりこの国の貴族の間では大きな関心事であったようだ。
「騙されてはならんぞ!あのような調子の良い口上、信じるに値せぬわ!」
「待て。ダメで元々ではないか。家門が途絶えるかどうかの瀬戸際なのだぞ」
「あの者は対価について何も口に出しておらん。ソフィア教会の業突く張りどもなら、そろそろお布施がどうのと言い出しておる頃合いだぞ」
『言うねぇ』少しずつではあるが、場の雰囲気がジャンフランコの話を聞く方向に変わりかけてはいる。
「だが、旧ソフィア教会が自滅してしまった今、【聖具】はあってもそれを扱う者がいなくなっておる。それはどのように手当てするのがよいであろう?」
「その件について、一つご提案したいことがございます」
「聞こう」
「【聖具】は、実は扱う上での制約はほとんどなく、聖職者でなくとも天恵を授ける神事は行えます」
「待て。今のは聞き捨てならん。まるで旧ソフィア教会が【聖具】を独占する必然性はなかったと言っているように聞こえるぞ」
「そのとおりです。一定量の魔力をもつ成人であれば、手順通りに【聖具】を扱うだけです」
「あ奴らは自分たち以外には【聖具】の使用は許されない、と言っていたが」
「それは利権を独占するための嘘ですね」
思わぬ暴露に貴族たちが顔を見合わせているが、それを無視して話を続ける。
「以上の理由から、貴族家の皆様が自ら【聖具】を扱うことに何の支障もございません。なれば、候爵以上の主要貴族家に【聖具】の管理をお任せし、天恵の授与をお任せするのはいかがでしょうか。リモーネの貴族家には『寄り子』という制度がございましょう?主家は様々『寄り子』の世話を焼くものですが、その一つとして天恵 の授与も行うのです」
リモーネ王国の貴族もいくつかの階級に分かれており、最上位に位置する公爵や候爵は伯爵家以下の貴族家を複数「寄り子」とし、庇護するのが一般的である。「寄り子」は自らの領地からの収益の一定割合を納める代わりに、継嗣の教育や縁組の世話、領地間の交易の仲立ちなど、様々な庇護を受けるのだ。
従来はそのような貴族家同士の上下関係に【聖具】を武器に旧ソフィア教会が割り込んでいたが、教会が割り込む余地をなくし、貴族の権力構造の歪を正すのが、ジャンフランコの提案の狙いだ。
『信仰と権力構造は分離するのが一番。混ぜたらロクなことがないからなぁ。権力に取り入って、自分たちはOK、他の宗教はNGって盛大にやらかした結果が旧ソフィア教会だからね』
「なるほど、それであればソフィア教会が介在せずとも天恵を得ることに差支えはなくなるか。検討してみよう」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「【聖具】を持たせないのであれば、教会はこのまま消滅させてしまうのがよいと思うが」
「いえ。教会というのは少なからず庶民の心の拠り所であるもの。いきなり無くなるのは庶民の不安を煽りたてかねません。無用の混乱は陛下もお望みではございませんよね?」
庶民は貴族と異なり急激で大きな変化は好まないものです、と付け加える。
「ふむ。天恵のような目に見える便益が得られない庶民にこそ教会は必要と言われるか。卿は教会の存続を支持するのか?」
「存続のために免罪符を売り出すような、旧ソフィア教会の愚を繰り返さぬよう牽制する仕組みは必要ですが、例えば【聖具】を用いた権威付けなどを排した上で、庶民が気軽に祈りを捧げられる場所として残すのがよろしいかと」
『権力だけは絶対に持たせちゃダメだけどね』
庶民が教会の大聖堂を取り囲み暴動の一歩手前にまでなったことを本気で懸念するリモーネ王とは対照的に、貴族達は庶民の間に流れていた不穏な空気にそれ程は関心はないようだ。ここまでの王との会話にも大して反応はしていない。
『ここは王だけ押さえてしまえばクリアかな?』
「先に述べましたとおり、庶民が心の平穏を得られる場として教会は維持しましょう。長年の間に貴国の庶民は奇跡や恩寵がなくとも女神に祈りを捧げることに慣れてしまっています。急に取り上げて反感を生むよりは存続させるほうが賢明かと」
王が耳を傾けていることを確認した上でダメを押す。
「一方で、元教皇はじめ旧教会上層部の罪状は明らかにする必要があります。不必要に庶民から金を巻き上げてきた彼らを断罪し追放するなど、庶民の目に見える形での処断が必要でしょうね」
「それについては、卿からの書状による依頼もあり、彼らの身柄は確保済みである。罪人として晒すなどはこちらでやらせてもらおう。ただ、処刑せず卿に引き渡す、であったな」
「ええ。彼らは神の怒りを受けた罪人。神罰が下されなければなりません」
「了解した。教会のことは卿の進言のとおり取り計らうと約束しよう」
ひとまず、ここまでが実現したら、旧ソフィア教会が自壊したことの影響を帳消しとは言わないまでも十分に回復させられる。その上で、リモーネ王国の社会構造を随分とマシなものに変えられるはずだ。
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「ところで、卿よ。一つ確認したいことがあるのだが」
「何でございましょう?」
「罪人の言葉を鵜呑みにする訳ではないが聞かぬ訳にもいくまい。元教皇曰く、卿が女神ソフィアの加護を受けてその使徒となったと言うのだが、それは真か?」
「相違ありません」
ジャンフランコの答えに謁見の間は一時騒然となる。
『あれ?アッサリ答え過ぎたかな?庶民のことには関心がないのに、女神様が絡むと無視はできないか』
発言の真偽を疑う者、【聖具】あるいは天恵を早急に授けよと騒ぐ者まで様々。
「静粛に!静粛に!」と場を収めようとする声が響くが騒ぐ声はなかなかに収まらない。
『何やら妾のことで騒いでいるようだが?』ちょうど良いところで女神ソフィアの気配を感じる。
『ソフィア様。この場を収めるために顕現いただくのは』
『嫌じゃ。信じたくない者は好きにさせればよいではないか。妾は見せ物になるつもりはないぞ』
『お姿一つで騒ぎを収められるのです。安いものではないですか』
『ふふ。妾が姿を見せるまでもないと思うぞ』
声に出さずに女神と会話している間、本人は気づいてないがジャンフランコの身体が七色の貴色の光を帯びる。
その光を女神の降臨と捉えたか、あちこちで息を呑む音が聞こえ、謁見の間で騒ぐ声は急速に収まっていく。
『へぇ。何をされたのですか、ソフィア様?』
『後で其方の従者にでも聞くと良い』
ふ、と女神の気配が遠ざかる。
一方で頭を抱えているリモーネ王の姿も目に入る。
『いやいや、神様ネタを振ったのは貴方でしょうが、うまく収集するのはお任せしますよ』
「もう一つ聞こう。先ほど卿は教会を残すべきと言うたが、それは卿が教皇に取って代わって教会を統べるためか?」
「いえいえ、私は教会の指導者などの器ではございません。教義で人を縛るのも、ましてや縛られるなど真っ平御免でございます」
世俗の話題に着地できたからか、王の口調に安堵が滲み出る。
「ほぉ。では代わりに誰ぞ目星をつけた者はおらぬか?」
「女神の降臨を境に旧教会組織と袂を分かち、女神にのみひたすら帰依すると誓いを立てられた方を私の商会で保護しております。その方ならば教会の変革も含め、お任せできるかと」
「卿がそこまで言うなら、余が口を挟むまでもあるまいな」
「ええ。人となりは商会の方で保証いたしますよ」
「商会が教会の後見となるのか?」
「あくまで出資の範囲内で、ですけどね」
『有限責任の投資組合でも作ろうかな。教会に寄附ないし出資したいって要望は一定程度見込めそうだし』
「貴族家には天恵を授けるための【聖具】を配り、庶民には心を安らかにするための教会を与える。教皇の地位を望まぬとあらば、其方や其方の商会は何を得ようとしている?」
背後の貴族達から問う声が上がる。
「何も」
「何も、だと?」
「強いて言うなら、安定して利を生み続けるリモーネという市場を望みます。お国で騒乱が続くのであれば、商いの旨味もまた目減りするというもの」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
『ついでだ。神様関連で爆弾を投下してもいい頃合だ』
「そもそも、ですね」
そこで言葉を区切り謁見の間に集まる貴族を見回す。
「私が加護をいただいている神々は女神ソフィアのほかにも二柱おわします。特定のどなたかに帰依して他は蔑ろに、とはいかないのです」
「待たれよ。女神ソフィアのほかにも神々がいらっしゃると言われたのか?そのようなこと、余をはじめここにいる者すべて初耳であるぞ」
「ええ、ゴマンといらっしゃいますよ」
「ゴマンと、だと?」
先ほどの女神ソフィアとは異なり、グヒヤデーヴィーとラーマデーヴァとは事前に示し合わせてある。『【神測】【投影Ⅱ】』
謁見の間の中央。王の正面に薄っすらと半透明ではあるが、二柱の姿が浮かび上がる。
『この者の言うとおり、ソフィアや我等のほか、この世のありとあらゆるところに神はおるぞ。長年眼を曇らされてきた其方らには感じ取れぬかも知れぬがな』
『妾が使徒の言葉、ゆめゆめ疑うではないぞ』
女神と男神が片手を掲げると、そこから漆黒と白銀、二色の魔力が立ち上り謁見の間の天井に突き当たって謁見の間全体に降り注いで行く。
『お美事にございます』恭しく礼をしてジャンフランコが【神具】の発動を止め、二柱の姿もスッと霧散する。王をはじめ謁見の間にいる全員が呆気にとられているのが目に入る。
『うん。これなら素直に受け入れてもらえそうだね』ジャンフランコが背後を振り返ると、後ろに控えていたフレデリカが一冊の書物を差し出す。
「陛下にはこちらを納めさせていただきます」
「『八百万の神々』とな?」
「ええ。旧ソフィア教会によって長らく『禁書』に指定されていた内の一冊。その写本にございます。かつては、所持しているだけで拘束され、異端審問の名の下殺されたりしたのですが」
献上された本をパラパラとめくるリモーネ王が眉根を寄せ思案顔になる。
「神々の絵姿と由来が書かれた書物であるな。この程度の書物が人の生き死にを左右したなど、俄には信じられぬが...」
『さて、告発タイムといきますか』
「旧ソフィア教会の真の罪状は、女神ソフィア以外の神々の存在を隠ぺいしたこと。そのためには手段を選ばず、平然と人を異端審問に掛け、生命を奪うことにも躊躇しませんでした」
声のトーンを少し落とす。
「お手元の書籍はこの世界の神々について紐解くための書物。このような書物が存在することで教義の嘘がバレるのを恐れたのでしょう。事実を隠ぺいし、それを識る頭脳ごと葬り去っていたのが旧ソフィア教会という組織であり、教皇の手足となって動き異端審問官と呼ばれた者どもにございます」
「ふむ。卿も危うくその毒牙にかかるところであったな」
「ええ。人の知識や好奇心を暴力で縛ろうなど愚の骨頂にございます」
「理解したよ。異端審問官の残党は必ず見つけ出し捕縛せねばならぬな」
「貴国を長年に渡って害し続けた者どもにございますれば、それがよろしいかと」
『脱線した。話を戻さないとね』
「お手元の書物を読めば分かるのですが」と前置きする。
「この世の理はすべて、どなたか神々の権能によって動いている。これが真実です。これを貴国で広めさせていただけませんか?」
「次から次へと新しい真実が出てきてついて行けぬ。そもそも卿は何のために余の国で真実とやらを広めようとするのか?旧ソフィア教会への意趣返しか?」
「意趣返し...ですか。確かに旧ソフィア教会が自分の権力を保つだけのために真実の隠ぺいを続けていたことには腹を立てております」
ですが、と続ける。
「旧ソフィア教会に抑えつけられて止まっていた魔法や魔道具の進化が再度活性化すること、それこそわたくしが望むところです。何せ、魔法も魔道具も未だにその発動原理すら解明されず、古より伝わるものをただ継承するだけ、でございましょう?」
旧ソフィア教会によって生じた停滞について指摘すると、思い当たることがあるのか、謁見の間にいる貴族たちが項垂れる。
「一方で、私の商会の魔道具は幾つもの貴族家でご愛顧いただいているとおり、なかなかのものでございましょう?世界の真理を知れば、魅力的な魔道具を新たに生み出すことも、魔法を発展させることも、また可能なのです」
「なかなか興味深い話ではあるが、卿はよいのか?秘匿しておかねば卿の商会の優位が覆されることになりはしないか?」
「それこそ望むところにございます。わたくしなどでは思いもつかないような新しい魔道具が次々と市場に現れ、それを上回る魅力的な商品を世に出そうと切磋琢磨する、これこそが市場を活性化し、国を富ませる原動力となるのです」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「おわった~!」
謁見の間での大プレゼン大会を終えると、そそくさとその場を辞してきたジャンフランコとフレデリカの主従二人。最後にかました大演説にリモーネ王と貴族たちがひいている隙をついて、挨拶もそこそこに謁見の間を抜け出し、そのままの勢いを駆って馬車に飛び乗ったのである。
「ジャンフランコ様、少し気を抜きすぎではありませんか?」
「いやいや、フレデリカさんよ。この装甲馬車にさえ乗り込めば即隠密状態で移動できるし、よしんば見つかったとしても多少の攻撃魔法ではかすり傷ひとつ付けられないし、多少は警戒レベルを下げたって大丈夫」
「それにしても、本日の謁見はリモーネ王のお招きだったはずが、あれほど多くの貴族たちがいらっしゃるとは想定外でしたね」
「まぁ、『やることリスト』を一度に消化できたし、二度手間・三度手間にならなかったと思えば悪くないんじゃないの?」
「『やることリスト』とおっしゃいますと?」
「まず、これが一丁目一番地だけど、旧ソフィア教会の罪状を詳らかにしたよね」
「はい。それで?」
「加えて異端審問の有害さについて、主要貴族込みで共通認識を持たせて」
「ついでに貴族家の権力構造と教会の間に楔を打ち込んだよね」
「確かにそうですね。これで新しいソフィア教会は貴族と関係なく活動できるようになりました。商会がバックアップすることについても否定的な意見はありませんでしたね」
『一度の会見の成果としてはなかなかのものじゃない?』
『旧ソフィア教会に歪められた秩序を正す目処もついたし、それに代わる新しい秩序を打ち立てたって言ってもいいんじゃない?』会見の成果を自画自賛し、ニンマリするジャンフランコ。
「で、ここからが本題というか僕のやりたかったことだけど」
「八百万の神々の存在を公然の事実と認めさせた上で、魔法や魔道具の発展に取り組むよう煽ることまでできたじゃない」
「天恵の女神様をはじめ神々の降臨はリモーネの皆様には初見でしたものね。あれで皆様随分と態度を変えられたように思います」
「天恵の女神様には降臨など煩わしいと断られたんだけど?」
「その代わりに、ジャンフランコ様のお身体が七色の貴色に包まれましたから。あの場の皆様には女神が降臨されたのが分かったようですよ。結果的に神々の存在へのご理解が進んだように思います」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「神々と言えばジャンフランコ様、あと一仕事。神々とのお約束が残ってますよ」
「できれば忘れていたかったんだけど」
会見の成功に浮かれていたジャンフランコは冷水を浴びせられた気分になる。
「気が進まないのは分かりますが、ジャンフランコ様にしかできませんよ。このお仕事は」
ジャンフランコは近いうちに行う神事のことを思い、気分が昏く沈む。
あれもこれもと書きたいことを詰め込んでたら、すっかり長くなってしまいました。
今回の新要素:
・ ひとまず、政教分離と競争原理を主張してみた、というところ。
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