和音の妄想日記㉑
少しムカついてしまいましたが、今は我慢です。
「七緒、明日はお願いしますね」
ベッドに二人で横になりながらそう声をかけます。
「あいあいさ~。ご機嫌な朝食セットを和音でも作れるようにサポートします」
ニコニコと七緒はそう言ってくれます。
兄さんが風呂に行ってる間にメールを送ると何故かすごい速度で家に七緒が来てくれました。
そして、笑顔で私のお願いを了承し冷蔵庫のプリンを食べ始めたので私は止めることができないかったのです。
まさか兄さんが、あんないちゃいちゃを目論んでいたなんて……。
そして、無意識に七緒とそれを繰り広げるなんて、少しモヤモヤです。
「七緒は兄さんの事が好きなんだよね?」
「はい、好きですよ」
まっすぐに私を見て、まじめに答えてくれました。
「……」
私はその純粋な目に何も言えなくなってしまいます。
「でも、和音の事も好きなので私は和音を悲しませることはしませんよ~」
恥ずかしくなって背中を向けた私にそう言いながらギュッと後ろから抱きしめてくれました。
「いつもありがとうございます」
七緒の手を掴んで、小さな声でお礼を伝えます。
こんな私と友達になってくれて感謝しかありません。
「別に、何もしてないよ。それより今日は早く寝ちゃいますよ~。明日は早いんですから」
七緒は私の手を握り返してくれます。
私も大好きだよ、七緒。




