ルクス・エルドレッド
「建宮。もう一度確認するが、あの動画はお前が出てるが、紫龍咲にストーカーのようなことはしてないんだな?」
「紫龍さんと会ったのは、たまたまです。俺は、あそこを通って先に進みたかっただけです。」
「はあ。面倒なことになってるぞ。お前、SNSとか見ないのか?」
「メッセージアプリくらいなら使いますが…。」
「とりあえず、紫龍を呼ぶ。」
「えっ、彼女同じ学校なんですか?」
「しかも、同じクラスだよ。高校生1年で、ブラックオーク倒せる異次元クラス。」
紫龍咲は、先に事情を説明されたらしく、めちゃくちゃ気まずそうに生徒指導室に入ってくる。
しばらく、黙っていたのだが、沈黙に押され、俺から声をかける。
「よお。」
「…怒ってます?」
「ちょっと。」
「すみませんでした。」
「おう。」
「早く、SNSとか、配信とかで謝罪あげろ。建宮が狙われかねん。」
「わかりました…。」
ちなみに、本物のストーカーの男は、指定された16階層にたどりつけずにいたらしい。
しっかり、特定されていたとか…。
「建宮君、散々ね。」
隣の席になった九条さんは、苦笑していた。
「ところで、ブラックワーウルフ倒したの…?」
「それは倒した。」
「そうなんだ。ちょっとすごいね。」
銀龍学園の授業は、かなりレベルが高く、全くわからなかった。
「建宮君レベルは?」
「32です。」
「早くレベル上げないと、授業置いて行かれますよ!」
先生が言うには、レベルを上げればその分、記憶力や処理能力も上がるのだとか…。
確かにそうだ。
対人実戦演習では、また、九条さんが相手になった。
結果、1分後に、俺は地面に転がっていた。
「ちょっと残念。また手加減された…。」
「殺し合いが目的じゃないから…」
「私ともやろうよ。」
紫龍さんだ。
紫龍さんは、始まった瞬間、パワー勝負しないと負け確定だから嫌なんだよな。
まあ、勝負するけど…。
「次、俺な。」
「その次は、僕!」
「建宮君、面白い。」
割と俺の戦い方は、好印象だったらしい。
昼を学食で食べる。
俺の目の前の席に1人の男子生徒が来た。
「ここ。いい?」
「ああ、いいよ。」
「俺は、ルクス・エルドレッド。よろしく。」
「俺は、建宮恭也。よろしく。」
」
とりあえず、ご飯を食べる。
その後、ルクスと授業をサボることになった。
「キョウヤ。ボスが2体出るダンジョンがあるんだ。興味ない?」
「ルクスは、そこに興味あるのか?」
「欲しい武器をボスが持ってる時があるんだよ。」
「…行ってみるか?」
「そうこないと!」
学校の5限をサボった俺たちは、電車を乗り継ぎ、霧島ダンジョンに挑戦する。
「ボスは20階のヤツ。10階のは、俺が倒すよ。」
ビッグヘルハウンド。
ルクスは、鎖を召喚してしばりつけ、一瞬で倒した。
俺は、ほとんど何もしないで、20階層まで行ってしまった。
「キョウヤ。ここのボスは、2体の魔人。それぞれ4本の腕で、土、水、火、風の4属性の武器を使って攻撃をしてくるから注意してね。」
「1体は受け持つ!」
「よろしく頼むよ!」
扉の中には、魔人というよりも、怖い顔の仏像のようなモンスターが待っていた。
「あれが、二対魔人の強羅と加羅だよ。武器は当たり引いたみたい。欲しかったんだ。属性魔剣。」
「魔剣の方は、ルクスがやりたいんだよな。じゃあ、俺はあっちか。」
俺の方は、火の槍、水の杖、土の斧、風の小手。
ルクスの方は、火の小手、水の剣、土の鎚、風の剣だ。
さて、気を抜かずに行こう。