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10階層のボス

「学生さんは、条例の関係で、20時までに戻ってきてくださいね。」


もう、2時間もない。

俺は、ダンジョンに入るなり、無属性と光属性の合成属性の星の身体強化と占いを使う。


何となく、階段の位置を把握して、速攻で到達。

身体強化が切れるころには、10階層のボス部屋にたどりついていた。

時間は18時30分。

余裕で、倒せそうだ。


扉を開ける。

中には、ブラックオークが斧を持っていた。

ボス攻略の推奨レベルは、30だったっけ。


俺は、無属性身体強化を使う。

ブラックオークは、一瞬で間合いを詰めてきた。

俺は、ブラックオークの側面に移動し、飛んで避ける。

無属性身体強化をさらに重ねてかける。

これで、身体強化の効果時間は、減ったが、スピードは互角くらいだ。

俺は、火属性と光属性の合成属性である破壊属性の攻撃をしようとしてやめる。

これ以上は、脳に負担が大きい。

下手したら、身体強化が切れてしまう。

LV2ファイアアロー×10。

ブラックオークが、こちらを向いた所で着弾。

まっすぐ上段で斧を、振り落としてくる。

俺は、LV5ライトストームを放つ。

ライトストームは、ほとんど効かないことはわかっている。

ただ、この魔法は、受ける側は、とてもまぶしい。

つまりは、目眩ましだ。

上段を軽く避けて、ブラックオークの後ろにまわる。


LV9ファイアランスをためて振り向いたブラックオークの顔面にぶつける。

ブラックオークは、顔面に、大きな火傷を作った。


そこからは、地道に少しレベルを上げたファイアアローでチクチク攻撃し、斧を、落とした所で、破壊属性デストラクションアローで仕留めた。


斧とドロップした魔石とブラックオークの毛皮と肉を手に入れた。


MPは割と平気だ。

レベルが19にまで上がったからだ。

帰りも星属性で、身体強化して駆け上がった。


19時50分。

時間もギリギリだった。

魔石と毛皮と斧は、売りたかったが、面倒事になると嫌なので、空間収納魔法で隠して、持ち帰る。

肉は、冷蔵庫に入れた。

明日のお弁当は、しょうが焼きにしようか…。


シャワーを浴び、冷蔵庫から冷たい水を出して、飲み干し、布団を敷いて寝る。

…寂しい。

なんか、むなしい。

俺は、何のために…。

まあ、いいや寝よう。



次の日、学校に行くと1限終わりに、先生に呼び出しを受けた。

校長室行きだ。

クラスメートは、大丈夫か?とか、何やらかしたんだ?とか、勝手に言っている。

俺には、全く心当たりがない。

校長室に入ると、見慣れない人もいた。

「建宮恭也です。」

とりあえずのあいさつ。


「間違いない。この子だ。」

「ですが、この子は…」


とか、やり取りがあって、自己紹介が入る。


「失礼。私は、ダンジョン協会の九条戎と言うものだ。ここに来たのは君と話がしたかったからだ。」


ここで、だいたい事情を把握した。

多分、この人は、ブラックオークを倒したことを知ったのだろう。


「昨日のことですか?」


「そう。君が、10階層をクリアしたことが、協会カードに反映された。だから確認に来たんだ。それと、スカウトにね。」


「スカウト?ですか?」


「君は、自分の力を持て余してるんじゃないかい?ダンジョン攻略の最高峰、国立銀龍学園は、君に合っていると思うよ。」


…。

銀龍学園がどういうものかわからない。

ただ、九条さんに自分を認めてもらったことが嬉しかった気がする。

異世界でも、あったな。

俺は、褒められるのに弱いみたいだ。

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