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84 それぞれの戦い③

サイトー・ジョージは宇宙人によって壊滅した会社の社員。

そして、高いレベルの能力を持っていたので対策課に呼ばれていた。

ジョージは堅いが硬くない物質生成の使い手で、屈強な盾で自分と仲間を守る盾役だ。

軌跡読みと高い知能で的確にパーティーを守れる逸材。


モローの能力はコトネと同じ空気操作。

圧倒的な空気操作力で人間を一瞬で消し炭に出来る爆発や火炎を起こせる。


そして、圧倒的な破壊力のモローの攻撃を、コトネが逸らしてジョージが防いでいる。

頭脳派の二人の即席コンビがこれ以上ないくらい上手く機能している。

それで何とかやられずにいる。


デスサイスは防御力皆無なので、空気操作で何処にでも攻撃できるモローとの相性は最悪。

ジョージが盾で防いでも爆発の余波だけで死んでしまう。


故に防戦一方。

ハスハが合流してくれれば勝機もあるが、二人だと敗北必至である。


ジョージ「何とか応援が来てくれれば、何とでもなります。」

「それまで、凌ぎましょう。」


コトネ「じゃあもっと自分のことも守ってくれない?」

「私のことを優先し過ぎです。」


モロー【何だ?お前ら連れ合いか?】

【つまらない戦いだと思っていたが、案外最後は楽しめそうだ。】


コトネ&ジョージ【初対面です!】


コトネ(さて、どうしようかな。)

(何をすればハスハさんに居場所を伝えられる?戦ってることは解ってるみたいだけど・・・。)


ジョージ(うーん。彼女がココに来れないのは幻術?それともゲートの類か?)

(モローの手の動きで何か理解できないだろうか。)


二人が考えていると、天井からハスハが現れた。


ハスハ「お待たせー。」

「何故か辿り着けないから上から来たよ。」


ジョージとコトネは顔を合わせて、ホッとしてため息をついた。


コトネ「ナイス、ハスハさん。」

「私と彼で防御を担当するから、ハスハさん攻撃ヨロシク。」


ハスハは軽く頷き、高速でモローの前まで突進する。

モローは爆発で接近を阻止しようとするが、コトネが妨害。


ハスハの強烈な斬撃がモローに入る。

と思われたが、それは藁人形が変わりに受けた。

モローはハスハの攻撃に合わせて藁人形を出して身代わりにさせる。


そして、ゼロ距離での爆発や火炎はコトネと言えど、妨害はできない。

一撃入れば大勢が変わる可能性があるが、悉くハスハの攻撃は防がれる。

ハスハは防御と回復を駆使しながら攻撃を続けるが、持って5分と言ったところか。


攻撃・防御・回復全てにおいて全力疾走。

ミストの消費は勿論、体力、精神共にかなりの負担だ。


ハスハ(撤退はない。ウチの状況をコトネさんは理解してるハズ。)

(だから、時間内に手を打ってね。お願いよ。)


コトネ(流石ハスハさん。コイツとマトモにやり合うなんて。)

(でも、恐らく長くは持たない。こっちの空気操作が緩くなっているうちに。)


コトネはジョージとアイコンタクトし、準備を始める。

デスサイスをジョージの盾で包み、コトネは空気操作のために精神を集中する。

ハスハがモローと対峙して約3分で準備が整った。

そして、コトネとジョージが攻撃しようと構えた瞬間。


モロー【そろそろゲームオーバーかなー。じゃあまたねー。】

そう言って、モローは姿を消した。

その場には壊れたリング。

緊急回避用の霧具ムグで逃げたと思われる。


ハスハ「げっ、逃げちゃったよ。」


コトネ「倒せなかったのは悔しいけど、今回は撤退させただけで良しとしましょう。」

「生き残れただけでも奇跡みたいなものだと思うし。」

「ね、ジョージさん?」


コトネはジョージに話しかけるが反応がない。

血を流しながら意識のないジョージを見て、焦って駆け付ける二人だが、気を失っているだけのようだ。

ホッとして二人がその場に座ると、疲れがドッと出て寝てしまった。



ーーーーー


レマン(ふぅ。貸しを作れるのは良いですが、面倒ですね。)


レマンが向かう先で戦っているのはミズノとジュン。

対峙するのは二人組の男。

一人は人間だが、もう一人は半魚人風。

我召喚生物と思われる。


ジュンは、レイジに大敗してからヤンキーを卒業し、愚直に鍛錬を重ねていた。

我流に加え、対策課の指導のお陰でかなり強くなった。

メインスキルの身体強化は、パワーだけならハルマと同程度。

その他の能力は伸び悩んでいたが、最近、強めな斧を出せるようになった。


ミズノはジュンの鍛錬に結構付き合っていたため、中々見事な連携で相手と五分の戦いを繰り広げている。


レマン(うーん。別に劣勢じゃないし、加勢する必要はないかな。コッチには。)


レマン【で、上の方で隠れて見物してるあなた。あなたが本体ですよね?】

【お暇でしょう?私が相手しましょうか?】


小柄な男【チッ、バレたか。】

【俺はあまり本体が戦うのは好きじゃないんだがな。】

【おっと、勘違いするなよ。別に本体が弱いってワケじゃない。】


レマン【あの二匹合わせたくらいの強さでしょ?】

【問題ない。かかってきなさい。】


小柄な男【どー見ても人型だろう。煽ってくんなー。】

【何で匹とか言うんだよ。イライラすんなー。】


小柄な男は両手の指から鋭く長い爪を生やし、構えた。

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