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76 龍化人化

バーブラ【バーブラ・ペインです。よろしく。】


カセワン【我はカセワン。】

【いざ、尋常に勝負!】


カセワンは宙を舞い、真空の刃を飛ばしてくる。

バーブラはそれを糸で防ごうとするが、糸は一瞬で切断され、バーブラの肉を裂いた。

続く真空刃をバーブラは素早く避けながら、糸を張り巡らせる。


多くの糸が真空刃で斬られたが、何とか空中戦の準備は整った。

バーブラは宙を舞うカセワンに回し蹴りを入れた。

カセワンの身体は殆ど強化されていない。

やはり、遠距離タイプのようだ。


カセワンは空気操作で抵抗しているようだが、明らかにバーブラが優位。

しかし、カセワンはバーブラの糸を斬れる。

大技は危険なので地道に攻める。


しかし、暫くすると違和感を覚える。

ミストの消費が異常に多い。

普段なら、まだ9割くらいは残っているハズ。

しかし、今の体内ミストは約7割。


バーブラ(何かの攻撃を受けている?)

(このままじゃマズい。)


焦るバーブラの前でカセワンが大きくよろめいて隙を見せる。


バーブラ(チャンス・・・?いや、罠っぽいな。)


明らかに大技を誘っている。

そう考え、バーブラは誘いに乗らず地道に攻めることにした。


しかし次の瞬間、足場が無いことに気付く。

気付くと一面に張り巡らせていた糸が一本も無くなっている。


バーブラ(しまった。コイツの狙いは大技を使わせることじゃない。)

(大技を使うか迷わせるのが狙い。迷った時点で罠にハマっていたんだ。)


カセワンは戦いながら、空気中のミストと酸素を下の方に誘導していたのだ。

そしてバーブラを迷わせ、注意力を一瞬逸らせ、火を点けた。

また、カセワンは防戦一方に見えたが、より高い場所へと誘導していたのだ。


気付けば二人が戦っていた場所は高さ10m以上。

バーブラは落下ダメージで致命傷を受ける様な鍛え方はしていないが、問題は落下時間。

約1.5秒、バーブラは無防備になる。


当然、バーブラの次の行動は壁に糸を付けてそれを防ぐこと。

解りきった行動を防ぐのは容易。

空気の壁がバーブラの糸を阻害する。

そして、隙だらけのバーブラにカセワンの攻撃が直撃する。


カセワン【空気掌エアハンド!!】


巨大な空気の掌がバーブラを押し潰す。

その衝撃は、時速120キロの大型トラックとの正面衝突に相当する。

バーブラは全身を強打し、両手足の骨が複数本折れる重傷を負う。


万全なバーブラなら、それでも一瞬で回復出来たかもしれない。

しかし、空気操作によって二酸化炭素中毒状態のバーブラは能力の精度が落ちている。

カセワンはその状態のバーブラの首に空気の刃を当てた。


カセワン【我の勝ちで良いな?】

バーブラ【・・・はい。負けました。】


バーブラ敗北。現在1勝2敗。


---------------------


ヤセマン【うふふ。戦いは久しぶりだ。】

【キミはこの中で一番強いのかな?】

【わたしは龍化人化のヤセマン。】

【楽しませてくれよ。】


レイジ【どーも。俺は速射使いのレイジだよ。】


ヤセマン【可愛いねぇ。何で能力明かしちゃうのさ。】

【きっと自信があるからなんだろうね。】

【「俺は普通の速射使いじゃないから大丈夫」ってトコかな?】

【良いねー。そういう調子に乗ったヤツを殺すのは至上の喜びだよ。】


レイジ(よく喋るヤツだ。)

(そして、かなり危ないヤツなんだろう。)

(俺は勝たないと死ぬっぽいなー。)


ヤセマンは身長2mくらいの細身。

爬虫類や両生類の様な人外の雰囲気。

見た目も声も中性的で性別不明。

腕は直立状態でも地面に着きそうなほど長い。


ヤセマンは只でさえ長い腕を更に伸ばし、レイジに向かって衝撃波を放ってきた。

腕の長さは5mを超えている。

生身で「変形」をしているのだろうか?

それとも幻術か、それともミストで出来た腕だろうか?


レイジは余剰魂の盾で衝撃波を防御し、剣で腕を切断した。

腕は生身の感触があったが、直ぐに再生し、落ちた腕は霧散した。

二本の腕が素早くレイジを攻め立てて、レイジはその対処に追われる。

可能なら、ヤセマン本体に速射を入れたいがその余裕がない。


レイジ(やっぱり、この身体は遅い。)

(召喚体なら、この程度の攻撃に対処しながら攻撃も出来たハズ。)

(・・・ちょっと待てよ。俺の身体の動きで対処する必要があるのか?)


レイジの出す物質は、マニュアル操作が必要な通常の物質ではない。

余剰魂、命のある物質。

レイジは、恐る恐る余剰魂に「腕の攻撃に対処しろ」と命令してみた。


レイジの余剰魂は、レイジが操作するのと同じ精度で長い腕を対処している。

レイジは消耗したら継ぎ足せば良いだけ。

オートガード状態だ。


レイジは防御を余剰魂に任せ、両手で炸裂弾と火炎弾を撃った。

炸裂弾はヤセマンの顔付近で爆発。

そして、火炎弾は身体の中心。

更にヤセマンに当たった直後に霧散する霧散弾を撃った。


ヤセマンがいた場所は大炎上。

一瞬勝ったかと思ったが、伸ばした腕の片方が肥大化し、ヤセマンになった。


ヤセマン【うふふ。わたしの身体が綺麗に燃えちゃった。】

【良い技持ってんねー。】


意味不明な現象を前にレイジは冷や汗をかいた。

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