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75/88

75 一勝一敗

ハスハは鳥肌を立てながらウセミンを振りほどいた。


ハスハ(何なのコイツ、気持ち悪いよー。)

(何なの?消えたの?どういう能力?)


ハスハは、悩みながらも攻撃を繰り返した。

しかし、いくら攻撃しても目前で姿が消え、セクハラを受ける。

ハスハは焦りと不快感で動きが単調になる。

翻弄されながら、いたずらにミストを消耗するハスハ。

勘とヤケクソで何発か攻撃が当たった気がするが、迷いのある打撃には大して威力がない。

完全にウセミンの術中である。


ハスハ(くっそー。どうなってんの?)

(しかし、ショーパンは失敗だった。生足を何度も撫でまわされるのはダメージデカい。)


ハスハはミストでつくったショーパンを厚めのジーパンに変えた。

少し暑いが仕方がない。

そう思って構えると、ウセミンの反応がおかしい。

変な声を出して興奮している。


ハスハは不審に思って自身の体を見ると、裸になっていた。


ハスハ(はっ?はあ?何?どういうこと?意味解んないんだけど。)

(何なのコイツ?これもコイツの能力?)

(それともウチが焦りすぎてミスったの?)


物質生成には自信があったハスハは更に焦り、下衆クズに裸を見られた恥ずかしさと悔しさで涙目になる。

改めて服を出して構えるが、手が震えて身体が動かない。


立ち竦むハスハに対し、今度はウセミンは胸を鷲掴みにしてきた。

悲鳴を上げてウセミンを振りほどくハスハ。

しかし、胸を触ったウセミンは少しガッカリしているように感じる。


ハスハ(このヤロー。どーせウチは貧乳ですよ。)

(えっ?ちょっと待って。さっきコイツウチの裸見たんだよね?)


恐らくウセミンはハスハの裸を見ていない。

やはり、物質生成がメインスキルのハスハが焦っていたとはいえ、シンプルな服を維持できないのはどう考えてもおかしい。


ウセミンはハスハに自分の裸を見せただけだろう。

ハスハが見たのはハスハの記憶。

つまり、ウセミンの能力は幻術なのだろう。


考えてみれば、相手がスケベ野郎だとしても、戦闘中にセクハラばかりなのはおかしい。

対峙してみて、遥か格下で舐めている可能性はあるが、その場合は何をしても無駄だろう。

だから、そうでない可能性を考えるべきだ。


ウセミンは、これでも真面目に戦闘をしているとしたら?

ウセミンは幻術特化。

身体強化が万全なハスハに有効打を入れるだけのパワーがないのだろう。

だから、挑発して煽って消耗を狙っている。


「そういうことにした」ハスハは、大きな刀を出して回転した。

相手が何処にいるか解らないならと、広範囲攻撃を繰り返した。


ハスハ(やっぱり、攻撃が何度か当たってる気がするけど、当たったものの重さが一定じゃない。)

(多分、何発かはウセミンに当たってる。)

(でも、こんな出鱈目攻撃で倒せるのかな?)

(幻術特化で防御力が低いとしても、これで勝てるとは思えない。)


暫くすると、殺気を感じた。

一か八かの攻撃だろうか。

そう思って殺気のある方向に攻撃を仕掛けようとして、思い止まり、その反対方向に渾身の一撃を入れた。

すると、今までに一度もなかった肉を裂く感覚があった。


ハスハ(人間の勘や心眼みたいなのは、過去の経験則が元。)

ミストでの戦闘経験が浅いウチの経験則は幻術に騙される。)

(どうやら上手くいったみたいね。)


クリーンヒットした場所に続けてハスハが連続で攻撃すると、何もなかった場所から深手を負ったウセミンが現れた。


ウセミン【参った。ボクの負けだよ。】


ホッとしたハスハは、その場にへたり込んだ。

ハスハ勝利。現在1勝0敗。


---------------------


オカダ【よろしく。オレはオカダ・ノブナガだ。】


レマン【ふーん。アンタは私らのことをそれほど敵視してないみたいね。】

【私はレマン・セクヒャン。この小隊のリーダーですので、あなたに勝ち目はありません。】

【すぐに手を止めてあげるから、死ぬ前にギブアップなさいな。】


レマンは武人っぽい雰囲気の格好良いという言葉が似あう女性。

弱者を憂さ晴らしに殺して楽しむようには見えない。


オカダ【他所の世界の人間を、この世界の価値基準で裁く気が無いだけさ。】

【勿論、有害であり続けるなら放置は出来ないがな。】


レマン【良い物事の考え方だと思います。】

【私、あなたみたいな人、好きですよ。】

【ではそろそろ始めましょうか。】


レマンは静かに微笑み、バックステップしながら両手を振った。

すると、持ち手の無いロングソードの様なものが一振りで5本ほど飛んでくる。

その攻撃をレマンは何回も連続で繰り返した。


一撃一撃が強く速い刃。

最初の数発は躱せた。

また、渾身の一撃で殴れば相殺もできる。

しかし、圧倒的な物量の刃の大半は直撃してしまう。

超人的な回復力のオカダだが、流石に回復も追いつかない。


このままでは死ぬとオカダが思った瞬間、レマンは攻撃を止めた。


レマン【思ったよりタフでしたね。】

【では、投了ということで宜しいですね。】


オカダ(心を読んだのか?これは・・・ダメだ、圧倒的に格が違う。)

(はぁ、情けないな。オレはまた負けるのか。)


オカダ【ああ、投了だ。】


オカダ敗北。現在1勝1敗。

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