73 久々の任務
レイジ「俺とハスハとの戦い、どう思った?」
ホイトワ「一言で言えば無様。」
「新技お披露目と調子に乗ってたのに散々だったの。」
レイジ「コノヤロウ。言ってくれるな。」
ホイトワ「フォローされるより気が楽だろ。」
「褒められたくて聞いたんじゃないだろ。」
レイジ「何が悪かったのかな?」
「霧散タイミングの調整で敵の体内で爆発させる技とか考えたんだけど、使う余裕が無かった。」
ホイトワ「ま、思いついた技にすぐ見せ場があるなんて、ご都合展開に期待した訳でもあるまい。」
「主はそもそも、中長距離アタッカー。」
「接近戦から抜け出せなかったのが、今回の敗因だの。」
「あ、一応勝ったのか。」
レイジ(何で今日はこんな毒舌なんだ?キャラ変か?)
(確かに今日の俺は相手の土俵に乗りっぱなしだった。)
(それは何故か?俺の技が強者同士だと、それほど脅威じゃないからだ。)
(今の俺には、リュージと戦ってた頃の緊張感が無い。)
(ダメだな。ホクーセン相手に死にかけたクセに。)
レイジは携帯でキムラに電話をかけた。
レイジ「あ、どーも。最近はミストバトルばっかで身体鈍っててさ。」
「宇宙人と戦ってカンを取り戻したいんだけど、丁度良い任務ないかなー?」
キムラ「あはは。丁度今マイさんとその話をしてたところだよ。」
「宇宙人対策課に来てくれるかな?任務あるよー。」
レイジはすぐにゲートで対策課に行って話を聞いた。
敵は徒党を組んだ宇宙人。
その幹部らしき宇宙人との戦闘でエリカは大怪我をし、メンバー数人が死亡。
彼らは地球人を度々誘拐しており、その目的は不明。
現時点での被害が小さいことと、現時点での戦力では不安があるため保留にしていた案件だ。
レイジ(手合わせとかよりコッチ優先だろ普通。)
マイ「敵もミストバトルの存在を知っているでしょう。」
「だから、帰国して暫くは注意深く軌跡を読まれていました。」
「故に何も伝えず呑気な手合わせをして貰いました。」
「つい先ほどその警戒が解かれたので、集まって貰いました。」
メンバーはレイジ・ハスハ・オカダ・バーブラ。
場所はオオキノホテル。
元々、日本人だけで対処する予定だったが、バーブラの強い希望で参戦が決まった。
オオキノホテルは宇宙人対策課から歩いて10分弱。
なるべく勘付かれないように歩いて行くことになった。
ハスハ以外は顔が売れているが、ハスハの認識阻害で誤魔化す計画だ。
三人共ハスハに触れている限り、注視されない限り違和感を持たれない。
ハスハの認識阻害で相手の探知を避けつつ、レイジが相手を探知するというのが今回のプラン。
ハスハ「どうも、四人で予約してたムライ・ハスハです。」
ホテルに着くと早速ハスハが受付を済ませた。
いつの間に予約したのだろう。
部屋は5階と6階のツインルーム。
敵は主にツインルームに宿泊しているためだ。
4人は5階のツインルームに集合して作戦を立てることにした。
エレベーターで移動して、部屋に入って一息ついた。
ハスハ【常にウチに触ってないとダメっすからね。】
オカダ【うーむ。仕方ないんだろうが、ずっと触れているのは落ち着かんな。】
レイジ(確かに、違和感ないようにずっと触り続けるって、何だか痴漢してるみたいで落ち着かない。)
一応、気を使ってはいるが、エレベーターでレイジはずっとハスハの尻を触っていた。
任務だから仕方がない、同意の上とは言え、やはり気が咎める。
バーブラ【思ったんだけどさ、私の糸を使えば多少マシになるんじゃない?】
物質生成レベルが高いと、他者の物質の所有権を得ることが出来る。
バーブラの糸をハスハが受け取り、ハスハがそれを維持することで、バーブラの糸をハスハの能力扱いにできる。
これで、全員が糸に触れていれば認識阻害は維持される。
これで多少は自由になった。
ベッドでゴロゴロしたりは出来ないが、部屋の中を自由に歩き回るくらいは出来るようになった。
バーブラ【で、どうなの?レイジ。】
レイジ【一番強いヤツが6階の角部屋。】
【一緒にいるヤツもかなり強い。】
【上級レベルは他に6階に4人。】
【5階にも2人いる。】
【この8人がボスと幹部なんだろうな。】
オカダ【その上級レベルってのはどのくらいの強さか解るか?】
レイジ【正確には解らない。】
【凄く洗練された飽和。少なく見積もって日米代表チームレベルだと思う。】
バーブラ【最低でも私たちの倍以上の戦力ってワケか。】
【なるべく4人で2人と戦うようにしないとね。】
ハスハ【ウチも代表レベルっすか?】
【その他の敵とか、捕虜みたいなのもいるっすか?】
レイジ【4階の部屋に恐らく洗脳された人間が30人。】
【で、見張りが4人。こいつらは雑兵。】
【その他、ホテル全体に凡庸な飽和が50人くらいいる。】
オカダ【ヤツらは、生きた人間を使って何かしようってんだな。】
【解ってると思うが、オレたちは正義の味方じゃない。】
【洗脳された人間全員を助けようなんて思うな。】
【一番大事なのは自分と仲間の命、次が任務、一般人は三番目だ。】




