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64 バーブラの能力

ジョニーは痛みを我慢して、何とか立ち上がり攻撃を続ける。


ジョニー(迷うな動け、攻めろオレ。)

(手を止めるのが最悪、攻めながら考えるんだ。)

(そしてあわよくば、倒される前に倒しきる!!)


ジョニーは直線速射と曲射を混ぜて連続攻撃する。

更に火炎弾と氷結弾も混ぜる。

乱れ撃ちではない。

全て狙いを定めて、そしてその結果を確認して、最善手を探っている。


ジョニーはノリと勢いで攻めるタイプだが、初めての格上と対峙して集中力が極限まで研ぎ澄まされていた。

しかし、前方で次々と爆発が起こり、ダメージに加え視界が遮られ確認は困難を極めた。


アントンの後方爆発はかなり高難度の技。

激しい戦いの中で使える様な能力ではない。

故に最初に撃ったのだ。

後方を警戒させる為に。


その後のアントンの攻撃が前方爆発だけなので、ジョニーはそのことに気付きつつあった。

しかし、それでも後方を完全に無視することは出来ない。

最初の一撃にはそれだけのインパクトがあった。


ジョニー(アントンの能力について、かなり解ってきたぜ。)

(アントンのメインスキルは空気操作だ。)

(火炎弾は撃つだけ無駄だろう。酸素を奪えば無力化できる。)

(氷結弾と電撃弾は空気の密度を変えて防いでいると・・・思う。)

(弾を遅くしたのも、多分この効果だ。)

(酸素を操って炎を操る能力者は結構いる。だが、密度変化は見たことがない。)

(だから、密度変化の方が高レベルで沢山のミストを使う・・・多分。)

(クソッ、もうちょっと理科の授業を真面目に受けとけば良かったぜ。)


ジョニーはアントンの爆発攻撃を完全には防げず、毎回結構なダメージを負っている。

対してアントンはジョニーの攻撃を殆ど防いでいた。

しかし、多角攻撃を全て防ぐことは出来ず、徐々に生傷が増えていく。


ジョニーの残りミストが半分になる頃、アントンのミストは9割ほど残っていた。

しかし、ジョニーはミストによる回復が出来るが、アントンは出来ない。

ジョニーは傷を都度回復して無傷だが、アントンの出血量が増えていく。


アントン(危険ですねぇ。このままだと、能力の精度に影響が出てしまいます。)

(防御に能力を割けなくなりますが、攻撃力を上げるべきでしょうね。)


アントンは幻術で位置を誤魔化し、被弾しない場所に移動。

研ぎ澄まされたジョニーを長くは騙せないが、数秒誤魔化せれば十分。


ジョニーの両足を凍り付かせ、機動力を奪った瞬間に時限式爆発を10発入れた。

そして、その爆発に気を取られている隙にアントンの大技が完成する。


通常の爆発の約20倍の威力を誇る大技・バーストフレア。

その超火力は、ジョニーの身体を一瞬で消し炭にした。

しかし次の瞬間、幻術を見抜いたジョニーの弾丸がアントンの腹部を貫いた。


アントン(危険ですねぇ。これが脳や心臓だったら、ビデオ判定になるところでした。)



三戦目・バーブラ対シャルロッテ


先の激戦を見て、バーブラのテンションは最高潮だ。

早速高速移動し、シャルロッテを拘束する。


関節技だろうか、拘束した四肢を操って骨を折る気だろう。

しかし、シャルロッテは拘束を破ったようだ。


シャルロッテ【やっぱりあなたの能力は『糸』なのね。】

【高レベルの斬撃使いに『糸』で勝てるかしら?】


バーブラ【斬撃一つで私を攻略できるほど、私の能力の練度は低くない。】

【舐めないで頂戴。】


シャルロッテは正統派剣士って感じの能力者だ。

身体強化で得た膂力で強力な斬撃を放つ。

更に体表に斬撃を流すことも出来るようで、糸による拘束は完全に無効。

バーブラにとって天敵の様な相手と思われた。


シャルロッテは、適度に糸を斬りながらバーブラを攻め立てる。

バーブラもミストのナイフで応戦するが、シャルロッテの剣に比べて明らかに力不足だ。

序盤は双方無傷だったが、次第にバーブラの被弾が増えていく。

新たに出す糸も先読みし、バーブラの行動を制限するようになったからだ。


シャルロッテ【これでドイツは決勝進出ね。】


二本目の剣を出し、斬りかかるシャルロッテ。

絶妙なタイミング。一撃目を避けるとニ撃目の直撃を避けられない。

しかし、バーブラが一撃目を避けると、ニ撃目が飛んでくることはなくシャルロッテが倒れた。


バーブラ【これでアメリカは決勝進出ね。】


バーブラはシャルロッテの後方でトゲ付き鉄球を作り、糸で勢いを付けて後頭部を攻撃したのだ。

シャルロッテの身体強化はかなりのハイレベル。

普通に鉄球を喰らっただけなら、ダメージは受けても気絶することはない。


必殺の一撃に多くのミストを割いた瞬間に意識の外からの強烈な一撃。

完璧なタイミングの一撃がシャルロッテの意識を刈り取ったのだ。


バーブラ【さて、じゃあ殺そうかな。】


意識を失い身体強化が切れたシャルロッテの首を、鋼線の糸で巻き切ろうとするバーブラ。

しかし、首が少し切れたところで意識を取り戻したシャルロッテが身体強化で対抗する。


バーブラ【往生際が悪い!!】


更に少し首を切ったところで、鋼線が切れてしまう。

しかし、血が流れ過ぎて上手く強化も回復も出来ないシャルロッテに、バーブラは再び鉄球攻撃を喰らわせる。

今度こそ、シャルロッテは霧散した。

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