表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/88

62 四強揃う

二戦目・オカダ対ガブリエル


ガブリエルは両手を翼に変えて空を飛び、羽根を燃やして飛ばしてきた。


オカダ(物質生成・炎の翼って感じか。)

(レイジとの戦いを思い出すな。)


練度的にはオカダより格下のガブリエルだが、遠距離攻撃を持たないオカダにガブリエルにダメージを与える術はない。

オカダは防戦一方だが、落ち着いている。


人間の身体は天使やハーピィのような翼で空を飛ぶことは出来ない。

ガブリエルは、翼+それなりのミストを消費して飛んでいるハズ。

そして、炎の翼はオカダに殆どダメージを与えられていない。

故に焦って無茶な行動を取らなければ、そのうちガブリエルはミスト切れで飛べなくなるのだ。


圧倒的フィジカルを生かした「敵の策を打開しなくても勝てる」オカダスタイルだ。

レイジとコトネは、長期戦の末にオカダが勝つだろうと考えていた。


だが、オカダは暫くするとガブリエルに投石を始めた。

試合場に石は落ちていない。

今まで身体強化一本だったオカダが物質生成を覚えたようだ。


最初の投石で翼を傷めたガブリエルは、その後も被弾を繰り返し霧散した。

オカダの石は練度低めだが、硬度は低くなく投石として使うなら十分実戦級だ。

レイジに負けたことで、オカダも色々と模索しているようだ。



三戦目・コトネ対ガブリエラ


コトネは魂の上乗せを習得したのだろう。

今まで超軽量級だったデスサイスが人間の身体になっている。

手首から先が4×2の三日月状の刃。

つまり左右1個ずつ増えている。


対するガブリエラは小さな女の子の人形三体の我召喚。

その手には身体とは不釣り合いな巨大な刀剣と短剣の二刀流だ。


その戦いは無数の刃が交錯する激戦だ。

人形の動きはかなり速く、従来のデスサイスなら捌き切れなかっただろう。


しかし、デスサイス本体は超軽量級の頃より動きが遅い。

それは、まだ新しい身体に慣れていないからだろうか。

それとも仕様だろうか。

人形はまだ無傷だが、デスサイスは何度か攻撃を喰らってしまっている。


コトネ(まだ6つの刃のクセが抜けてない。)

(それに8つの刃を操るのは、ちょっとキャパオーバーっぽい。)

(我召喚が強くなったのは良いけど、私がまだ着いていけてない。)


コトネは脳をミストで強化することで、空中を自在に飛び回る刃を把握・操作している。

刃が増えた分、使うミストを増やせば良いのだが、今の時点で既にコントロールできる限界値付近なのだ。

つまり、更なる脳強化をするとどういう弊害が起きるか想定できない。


少しの時間はちゃんとコントロール出来るだろう。

しかし、その後元に戻れる保証はない。

過剰にミストを消費し、消費し尽くしてしまうか。

感覚が狂って、暫くマトモにコントロール出来なくなるか。

最悪、頭がショートして気を失うだろう。


コトネ(出来るだけ今の状態で粘って、最後に追強化して勝ち切る。)

(勝つためには、それしかない!!)


徐々に傷付くデスサイス。

恐らく腕を失えば4つの刃が機能不全になる。

その寸前で決めにいくしかない。


コトネ(うん。今から10秒後に人形②の斬撃がデスサイスの肩に直撃する。)

(回避方法は解らない。だから追強化した私、頑張って閃いて。)


ここでコトネが追強化を発動。

今まで見えていたものとは違う世界が見える。

今までも常に3手先くらいを見据えていたコトネだが、今は10手先くらいまで見える。

そして、今まで無傷だと思っていた人形の武器の細かい傷み具合まで解るようになった。


コトネ(いける。刃③・⑦で人形①の刀剣を攻撃。これで武器破壊が出来るハズ。)

(これで10秒後の人形②に割ける刃が増えるから、デスサイスへの攻撃は回避できる。)

(そして更に2秒後、刃⑥が人形①の頭に一撃を入れることが出来る。)

(更に、更に・・・。)


超強化されたコトネの思考力により、状況は一変した。

頭部を破壊された人形は武器と共に霧散。

続いてもう1体も撃破。

しかし、最後の1体を残して時間切れが訪れた。


コトネの脳強化は解除され、通常モードの強化も出来なくなった。

体内にミストは残っているが、コントロールする力が尽きているようだ。


コトネ(強化抜きで操れる刃は2つが限界。他のコントロールは返すから頑張ってデスサイス。)

(1体だけなら、なんとか、なるはず・・・。)


デスサイス自身は、刃を指の様にしか操れない。

本来のデスサイスの能力は刃状の指が少し遠くまで飛ぶ程度のもの。


ガブリエラ【セナ・セラを倒したのは見事。】

【でもね。コントロールする人形が減ったら、動きの精度が上がるのよ。】


負担が減って動きが良くなった最後の一体は格段に動きの精度が上がっている。

対してデスサイスの動きは先ほどとは別物。

コトネの消耗は想定以上で、2つの刃も満足に操れずすぐにデスサイスは一刀両断されてしまう。


結果、2勝1敗で日本の勝ち。

アメリカ・ドイツ・中国・日本。

これで第一回ミストバトルの四強が決まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ