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59 初日終了

ショーの爪斬撃は、あまり遠くまで切れ味を維持できないようだ。

斬撃に合わせて後ろに飛ぶだけで、威力は半分以下になる。

要は中距離攻撃。


レイジは距離を取りつつ速射で攻撃。

ショーには遠距離攻撃はなく、一気に距離を詰める方法もないようだ。

最初は焦ったが、あとは油断せず作業をすれば決着が着く。


ただ、普通の速射で削ると相当時間がかかりそうだ。

やはり、人外になったショーの体力は人間離れしている。

とは言え、もう攻撃は怖くないし、そのうち過剰な強化の代償で自滅するだろう。

だが、格下相手にダラダラと時間をかけるのも面白くない。


レイジ(初戦から特殊弾を披露したくなかったけど、仕方ないか。)


レイジは火炎弾+霧散弾を撃ち、距離を維持しつつ、ショーを燃やした。

その後、一発だけ遠距離斬撃を飛ばしたショーだったが、それで最後の力を使い果たしたらしく膝をついて沈黙。

ショーは燃え尽き、霧散した。


試合終了後、ショーは泡を吹いて倒れており、救急車で運ばれた。

やはり、覗き魔と同じく負荷が大きい能力だったのだろう。


それから、大体ワンサイドな合計8試合が終わり、半分の国が脱落した。

瞬殺した連中は良いだろうけど、レイジはそこそこ疲れている。

明日に備えて部屋で休もうとしたら、複数の誘いを受けた。


コトネ「1時間くらいで良いから、特訓付き合ってくれない?」


ジョニー【君も速射使いなんだね。オレ以外が特殊弾を使うの初めて見たよ。】

【ちょっと能力談議しないかい?奢るから、オレの行きつけの酒場に行こうぜ。】


ミヅキ「ナイスファイト!レイジ。ニューヨークには家族と何度か来てるから、案内してあげる。」


全てがレイジにとって魅力的な誘いで反応に困る。


コトネは恐らく近いうちに化ける。

チームメイトだし、その瞬間に立ち会いたい。


そして、ジョニーは初めて会う類似能力者。

速射に加えて特殊弾まで使うなら、話をすると色々と有益そうだ。

単純に興味深いし。


更にミヅキ。

ニューヨークデート。期待しかない。

きっと大人の階段を登れるだろう。

いや、それは考え過ぎか。


ジョニー【君は花鳥名月のミヅキ?】

【レイジのガールフレンドだったのか。】

【もし良かったら、三人で出かけないかい?】


サラッと仲間外れにされたコトネは無言で踵を返した。

怒気が凄い。怒りのオーラが目に見えるようだ。

ミヅキは反応に困っている。


ジョニー【失礼、ワザと挑発したんだよ。彼女の実力を引き出すためにね。】

【フフフ、明日の試合が楽しみだ。】


レイジ【なるほど、でも良いんですか?敵に塩を送って。】


ジョニー【マリオンは怒るだろうね。】

【でも、オレは勝率よりも良い試合がしたいんだ。】


レイジ【なるほど、バーブラと同じタイプか。】


ジョニー【バーブラもレイジのことは絶賛してた。】

【バーブラの見立てだと、日本のレイジとドイツのアントンがヤバいってさ。】

【恐らく、バーブラは色々と画策してレイジともアントンとも試合することになる。】

【ってことは、オレはコトネちゃんと戦う可能性が高いんだよ。】


レイジ【そういう話も飲みながらしようぜ。】

【ミヅキも行くよな?】


カレン「ダメーーー!」

「ミヅキ!何で普通に遊びに行けると思ってんの?」

「これから取材とか打ち合わせとかビッシリ入ってんだからね。」


ミヅキ「あはは。やっぱそうだよね。ごめーん。」

レイジ「仕方ないよ。でも、少し話が出来て嬉しかった。」


ミヅキは照れてレイジの肩を強めに叩いて戻っていった。

ジョニーは羨ましそうにレイジを見ている。


その後、レイジはジョニーに連れられてお洒落なバーに行った。

筋肉質なバーテンダーは全身タトゥーだし、大学生のレイジは場違いな感じがした。


ジョニー【緊張してんのか?レイジ。】

【戦闘中には見せない表情だな。】

【来たかいがあるぜ。】


ジョニーがマスターを呼んで何かを注文したころ、周りがザワつきだした。


客A【アンタ日本のレイジ選手だな?オレは今日の試合でアンタのファンになっちまった。】

【この服にサインしてくれねーか?】

客B【良い試合を見せてくれてありがとう!明日も応援してっからな!】


多くの客がレイジの戦いを絶賛してくれ、ジョニーが奢るまでもなく、マスターの計らいでレイジの食事代はタダになった。

しかし、多くの客に話しかけられ、ジョニーと能力談議をする暇がない。

ジョニーはそれを特に気にしていないようで、酒の席のどうでも良い話で盛り上がった。


そして夜も更け、

レイジ【明日も試合だし、そろそろ帰ろうかな。】


ジョニー【じゃあ、最後にお互いの速射を見せ合おうぜ。】

レイジ【それは面白そうだけど、酔ってて正確に撃てる自信がない。】


マスター【ウチのバイトのディアナが解毒できる。】

【ちょっと待ってな。】


暫くすると、ディアナと呼ばれた女の子がレイジの手を両手でグッと握ってきた。

バーのバイトということは成人なのだろうか。

高校生くらいに見える。

ただ、慣れない土地で女性の年齢を聞くのは気が咎めるから黙っていた。

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