57 アメリカ対ロシア
バーブラは身長190cmくらい。
パッと見、バレーボール選手みたいな印象。
手も足も細くて長く、半端な宇宙人より日本人離れしている。
しかし、妖艶で色気が凄い。
バーブラ【素敵。あなた、ジョニーやマリオンと同じくらいのオーラを纏ってるね。】
【良い感じ。他の国の選手がショボくて、テンション下がってたんだ。】
レイジ【どうも。あなたもジョナスさんの数倍強いですよね。】
【ジョナスさんが四番手なら、アメリカ大したことないかなと見縊ってました。】
バーブラ【あのバカアニキ!!ジョナスはアメリカで10~20番目くらいよ。】
【ま、そんなジョナスに負けた代表選手もいるみたいだけどね。】
コトネ【大丈夫?レイジ。】
バーブラ【どうも、小さなお嬢さん。わたしはアメリカ代表のバーブラ・ペイン。】
【あなたも日本人ね。応援に来たのかしら?】
コトネ【は?レイジと同じ年の代表選手なんですけど!!】
バーブラ【うっそ、じゃあ20歳?わたしより年上なの?】
【・・・へぇ。あなた数合わせの三番手でしょ?】
【レイジくんとはオーラが全然違う。】
レイジ【コトネは三番手だけど、数合わせじゃない。】
【コトネは能力よりも知略で勝つタイプなんだよ。】
バーブラ【そうね。言い返さないところを見ると、格の違いは解るみたいだし、雑魚ではないみたい。】
【日本とは、準決勝で当たるのか・・・。】
【ヤダなー。決勝になるように出来ないかな。】
【あ、コトネちゃんの目つきが怖いからそろそろ行くねー。】
バーブラはそう言ってプールに飛び込んだ。
コトネ「控えめに言って化け物ね。」
「アイツがアメリカ代表・・・。」
「幾ら私が童顔だって言っても、子供には見えないよね。」
「挑発して煽ってるんだ。より強い対戦相手を求めて。」
「バトルマニアってヤツか。」
レイジ「そ、そうだな。」
「え・・・と、バーブラ・ペインは18歳だな。」
「あの見た目で18歳か。居酒屋で酒飲んでても誰も年齢確認しようと思わないよな。」
コトネ「フフ、そうだね。あーでも、こう言われて試合でボロ負けしたら死にたくなるね。」
「ゴメン。ちょっと鍛錬してきます。」
「観光はオカダさんと楽しんでね。」
レイジ(コトネのやる気に火を点けたのは、チームメイトとしても有難い。)
(不要な煽りをするタイプじゃないだろう。)
(本当に良い試合がしたいんだろうな。)
プールで無邪気に遊ぶバーブラを見ながら、期待と不安が入り混じるレイジ。
その後、ホテルの部屋で休もうとすると、ホクーセンの選手に遭遇。
名札に「ナリー」と書いてある。
ナリーはレイジの姿を見ると、ニヤニヤしながら話しかけてきた。
ナリー【よう、日本人って猿なんだろ?】
【初戦は楽勝だな。】
レイジ(何だこのバカは。)
(これで代表選手かよ。バーブラとはえらい違いだ。)
レイジ【見て判断出来ないなら、それは猿以下の証だよ。】
ナリー【オイ。お前、今ボクをバカにしたのか!!】
レイジ【テレパシーで意味を送ったのに理解出来ないのか。】
【本当にお前人間じゃないのか?犬に劣るぞ。】
ナリー【お前許さない!!後悔させる!!】
ナリーは何か能力を使おうとしている。
レイジ(ホテルで暴れる気か?正気じゃないのか?)
レイジが構えると、後方から光弾が飛んできてナリーを気絶させた。
どうやら不穏を感じてチームメイトが迎えに来たようだ。
サニー【弟が済まない。勘弁してくれ。】
レイジ【いえ、まだ何もされてないから良いですよ。】
その後、サニーはナリーを背負って去っていった。
レイジはホクーセンの程度の低さに呆れながら、部屋に戻って就寝した。
翌朝、ミストバトルの開会式。
アメリカ大統領の挨拶の後、アメリカの能力者によるド派手な演出が入る。
彼らは代表選手ではないはずだが、その能力は中々のもの。
やはり、アメリカは侮れない。
その後は待ちに待った花鳥名月の演奏。
ミストバトルのために書き下ろした新曲・霧鬢風鬟。
ミヅキとコトリがメインの穏やかな楽曲。
そして、その後にプラチナ・ダイヤモンド・ゴールドが激しい曲を演奏する。
会場中に「PDG」コールが響き渡る。
花鳥名月は前座扱いだが、しっかりと爪痕が残せただろう。
その後、第一試合アメリカ対ロシアの戦いが始まった。
一戦目・ジョニー対イリヤ。
試合開始直後にジョニーの速射がイリヤの脳天を貫き、5秒で決着。
二戦目・バーブラ対アキーム。
試合開始直後、アキームの首が落ちて試合終了。
此方も5秒で決着。
目で見ても、軌跡を読んでもバーブラが何をしたのか解らない。
ロシアチームと応援団は静まり返り、アメリカ勢は大盛り上がり。
もうアメリカの勝利が決まってしまったが、一勝でもすればベスト5の可能性が残る。
ロシアの三人目は他の二人とは雰囲気が違う。
ロシアはワンマンチームなのだろう。
彼女は他の二人ほど簡単にはいかないだろう。
三戦目・マリオン対ユリア。
マリオンは我召喚で戦うようだ。
マリオンの我召喚は刀を持ったロボットっぽい見た目。
侍メカって感じだ。
対するユリアも我召喚だ。
ユリアの我召喚は赤と白の鎧騎士。
赤い方は槍、白い方は剣と盾を持っている。
試合開始と同時に激しい剣戟が始まる。




