54 オカダとの再戦
ホイトワ「コトネはデスサイスを出すとき、何を出そうとして出した?」
コトネ「そりゃあ、デスサイスを出そうとして・・・。」
「あ、そういう意味じゃないよね。最初ね。」
「・・・多分、カネトのことを考えてたら出た、と思う。」
ホイトワ「フム。では、デスサイスと一緒にもう一人の自分も出すイメージだな。」
「そのイメージが上乗せに繋がる。」
「とりあえず、見本を見せよう。」
そう言って、ホイトワはクイナを出した。
クイナ「どうも、お久しぶりです。」
そして、ホイトワがクイナに手を触れ、魂を送り込んだ。
すると、クイナは少し力強くなった。
ホイトワ「クイナは元々人間だから、上乗せできるのは少量で解り難いがの。」
「修練を積めば、何が起きたかよく解るようになるはず。」
「この動きを時々見せてやる。」
魂操作が出来るレイジには、上乗せの流れがよく解った。
オカダも一応我召喚使いらしいので、興味深く見ている。
コトネ「ありがとうございます。」
「ちょっと一人で色々試してみますね。」
ミツハ「こんにちはー!!」
「アメリカのお客さん連れてきましたよー。」
「あー、レイジくん久しぶり。」
「凄いね。流石レイジくん日本代表!!」
「もうセカンドでも良いから付き合おーよー。」
マイク「失礼。ボクがマイクで彼女がオルガ。」
「世界戦の選考員です。」
「彼女は日本語が解らないから、何かあったらボクに言ってください。」
レイジ【言葉が通じないなら、テレパシーで意思疎通すれば良いのでは?】
オルガ【全ての国の者がテレパシーを使えるか解らなかったからな。】
【念のためだったんだが、日本では不要のようだな。】
コトネ【お気遣いありがとうございます。】
マイク【いえいえ。ところで、彼女も代表選手ですか?】
マイクはホイトワを指差す。
ホイトワ【ワタシは宇宙人で能力開発の先生みたいなモンだ。】
【ワタシ以外の三人が代表だぞ。】
オルガ【子供ばかりで少し舐めていたが、宇宙人の指導を受けているのか。】
【明日は案外楽しめそうだな。】
マイク【オイオイ。そういう言い方は失礼だぞ。】
オカダ【お二人とも熟練の兵士ですよね。】
【見た目普通の学生と戦闘と思ったら、そういう風に思うのも無理はない。】
【だが、彼らの実力は普通の学生とは次元が違うので安心してください。】
マイク【そうですか。でも、あなたは明らかに強そうだ。】
【あなたとは能力抜きで手合わせしたいくらいだ。】
オルガ【アンタも失礼よ。】
【私は半分観光気分なんだから、そろそろ行きましょう。】
【明日、今日くらいの時間にまたココに来れば良いのよね?】
マイク【解ったよ。】
【じゃあ、すいませんね。行きますね。】
【綺麗なお姉さん。引き続き案内をお願いします。】
ミツハ「あ、はぁい。じゃあ、行きますねー。」
「またね、レイジくん。」
オカダ「ふぅ。どうだ?実際に選考員と対面した感想は。」
コトネ「動きに無駄が無いって言うんですかね。」
「かなり凄腕の兵士なんだと思います。」
「能力も強いかは解りませんが、油断して勝てる相手じゃなさそうです。」
レイジ「体内霧の感じだと、能力のレベルは俺たちよりやや下。」
「ただ、能力が兵士の経験を上手く活かせるものだと脅威かもしれませんね。」
「それに、二人とも人殺しの目でしたし。」
オカダ「そうだな。俺たちも宇宙人を何人も殺したが、彼らは桁が違う感じがしたな。」
「二人ともよく見てるし、よく自己研鑚もしているようだ。」
「レイジ、軽く手合わせして今日は解散しよう。」
「明日の作戦を考えようかとも思ったが、お前らが個々に判断した方が良いだろう。」
レイジ「了解。よろしくお願いします。」
レイジはいきなり火炎弾を連射した。
それはオカダに着弾したので、霧散弾で燃料投下。
レイジの狙い通り、オカダは再び火だるまになった。
レイジ(あれ・・・?普通に決まっちゃった。)
(オカダさん、何も対策してない?)
レイジはそう考え油断したら、オカダは燃えたまま突進してきた。
まさかの力業。いや、オカダはそもそも力業しか持ち合わせていない。
驚いたせいで火を消させてしまい、再び肉弾戦。
そして、再び距離を取り炎上。
今度は突進中にも霧散弾を入れる。
オカダは燃えたまま肉弾戦を仕掛ける。
レイジも熱の影響で消耗するが、火だるま状態のオカダに比べたら微々たるもの。
レイジはこの状態は分が悪くないと判断し、このまま戦闘を続ける。
そして、30分くらいの戦闘の後、オカダは霧散した。
オカダ「く、やはり火炎弾を改良してきたか。」
「俺には引き出しが少ないのが弱点。解ってはいるんだが・・・。」
「どうにかフィジカルで打開したいんだよな。」
「今日は俺の負けだ。」
コトネは戦う火だるまを見て引いていたが、何かを思いついたようだ。
オカダもこのままではいられないだろう。
好敵手の成長を期待しながら、レイジは家で通販の高級食材シリーズを楽しんだ。
明日に備えて。




