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52 それぞれのデート

やはり酔うと服が安定しない。

レイジが目を覚ますと、ホイトワと裸で抱き合っていた。

焦って服を出し、時間を確認すると8時半。

急いで準備しつつ、ホイトワを起こす。


何とか2分前にメロ大前に着くと、やはり既にミヅキがいた。


レイジ「ごめん。お待たせー。」


ミヅキ「いや、まだ時間前だよ。」

「それにしても、やっぱりレイジくんには認識阻害は通用しないか。」


レイジ「ん?認識阻害?」


ミヅキ「わたしの能力の一つ。」

「一応芸能人だからね。ぱっと見でわたしがわたしだと認識できないようにする幻術だよ。」


レイジ「へー。俺には幻術の素養はないんだよな。」

「衝撃波も多分向いてないし、ミヅキさんとは方向性が違って面白いね。」


ミヅキ「ふーん。まぁ誉め言葉だと思っときます。」

「レイジくんと同じ系統だと下位互換になっちゃうし、違って良かったかな。」


レイジ「あっ、朝ご飯食べました?」

「この辺だとムラサキ屋の朝食がオススメですよ。」


ミヅキ「あれ?レイジくん緊張してるの?」

「命がけの戦いでは緊張しないのに、変なの。」


レイジは恋愛経験も女性と話す経験も極少の元陰キャ。

対して、ミヅキは社交性が高く誰とでも仲良くなれるタイプだが、恋愛経験はゼロ。

恋愛は眼中になく音楽漬けで生きてきて、レイジは初恋に近かった。

両想いっぽいと思いつつも、確認する勇気がない二人。


それぞれの分野では世界有数の実力者なのに、中学生みたいなデートを楽しむ二人。

ムラサキ屋では、ムラサキに遭遇して弄られた。

ムラサキは、最初は認識阻害の効果でミヅキに気付かなかったが、正面から見るとダメなようだ。


念のために口止めし、その後は定番のカラスーランドで遊び、夜はまた龍龍丹。

ミヅキは絶叫系大好き娘で、レイジは元々絶叫系が無理なタイプだった。

しかし、激しい戦いで耐性が付いたのか、案外平気だった。


龍龍丹は予定に無かったので普通のAコースになったが、ミヅキと食べるAコースは特Aコースより美味かった。

ほろ酔いで気分が上がり、手をつないでみるレイジ。

覗き魔のときは抱き合ったりしたが、それ以上に興奮するレイジ、いや二人。


レイジ「じゃあ、次は俺の家に行こうか。」

「多分、ホイトワはもう帰ってるから、ゲートで送るよ。」


ミヅキ「そうだね。レイジの部屋見てみたいし。」


そう言って、肩を寄せるミヅキ。

緊張して何も出来ないレイジ。

そんな二人がレイジ宅に着くと、電気が消えていた。


レイジ「アイツまだ遊んでんのか。」


ミヅキ「ま、イツキと一緒だし大丈夫でしょ。」

「それにしても、酔っちゃった。お水貰える?」


ミヅキがいるレイジの部屋。

見慣れた部屋なはずなのに全然雰囲気が違う気がする。


レイジ(ここは、何かしないと情けないヤツか?)

(押し倒すのはマズいよな。キスか?キスってどういう流れでするんだ?)


色々考えながらミヅキの待つ部屋に戻ると、ホイトワがいた。

ホイトワがミヅキと仲良くお喋りしている。


レイジ「おお、おかえり。」

ホイトワ「ただいま。お楽しみ中だったか?」


レイジ「そ、そんなんじゃねーよ。」

「ホイトワに送って貰おうと思ったら留守だったからマッタリしてただけ。」


ホイトワ「そっかー。んでミヅキ。帰るか?それともワタシが一旦何処かに行った方が良いか?」

ミヅキ「うーん、今日は帰ろうかな。レイジとはじっくり進展したいし。」


レイジ(それって、もうそういう意味しかないよな?)

(いや、途中で嫌われる可能性もある。油断すんな俺。)


レイジ「そうだな。俺もそう思うよ。」

「じゃあ、気をつけてな。」


ホイトワ「ワタシのゲートで帰るだけだから、気を付ける点はないぞ。」


それからレイジとミヅキは軽く笑い合い、手を振って別れた。


レイジ「送迎どうも。ホイトワは一人でどっかで遊んでたのか?」

ホイトワ「花鳥名月のみんなとトランプしたりしてた。」

「イツキと二人で喋ってた時間はそんなに長くないぞ。」


レイジ「へぇ。どんな話したんだ?」


ホイトワ「んふふ。やっぱ気になるんだな。」

「安心しろ。ワタシの愚痴と懺悔を聞いて貰ったくらいだ。」


レイジ「そっか、俺には言い難いのか?」


ホイトワ「デリカシーがないの。」

「主に過剰に貸しをつくりたくないんだよ。」


レイジ「そっか、俺はホイトワの話は何でも聞きたいけど。ま、色々あるわな。」


ホイトワ「偶にくさいコト言うのー。」

「ま、気になるなら確認したら良いさ。」


レイジ「別に良いよ。そろそろ寝よーぜ。」


寝ながら、やはりレイジは気になってイツキの中に入って確認した。

言った通り、ホイトワの愚痴が多かったが、イツキを気遣ったりレイジをフォローする内容も少なくなかった。

イツキは今までレイジへの悪感情を抑え込んでいたが、それがかなり小さくなっていた。

レイジはホイトワに感謝しながら眠りについた。


そして翌朝。

オカダからの呼び出しがあった。

世界戦の打ち合わせと手合わせをしようという話らしい。


レイジ(これから暫くは忙しくなりそうだな。)

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