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40 花鳥名月との会食

レイジは久しぶりに大学に講義を受けに行った。

実際、もうレイジは名誉学生みたいな感じでエスカレーター式に進級・卒業できる。

だが、別に講義を受けてはいけないという訳ではない。


ただ、ホイトワが一緒なのは突っ込まれた。

とは言え、レイジの連れならということですぐ許可が下りたが。


大学に来たのは、ホイトワの社会見学とコトコに会うためだ。

しかし、コトコの気配がないと思ったら、後ろから話しかけかれた。


コトコ「昨日、龍龍丹に行ったんだって?」

レイジ「コトコ!!何で?」


コトコ「フフン。軌跡読み妨害の服。」

「ウチも成長してんだよー。」


レイジ「凄いな。他にはどんな服があるんだ?」

コトコ「それは後で教えるから。」

「今は昨日の話をして。」


レイジ「ゴウタが生きてた。だから、最高の復讐をするためにはカンナに協力して貰った。」

「で、カンナが予想以上に良い動きしてくれたからお礼した。」


コトコ「ふーん。そういうことなら仕方ないね。」

「でも、ウチも龍龍丹連れてってよ。」


レイジ「了解。」

「そう言えば、龍龍丹で俺らの服が安くさいって思われてさ、午後から高級な服を見に行くんだけど良かったら一緒に行かない?」


コトコ「それはウチも思ってた。」

「色々アドバイスしたげる。」

「て言うか、この子はどういう子?」


それから、コトコと一緒に講義を受け、服屋に向かった。

ホイトワとクイナがお嬢様と執事みたいで面白かった。

コトコの的確なアドバイスを受け、服作りの技術を上げて花鳥名月との会食に向かった。


因みにこれで花鳥名月との会食メンバーは、カンナ以外はコトコの指導を受けたことになる。

何処までコトコが意識したのか解らないが、ある程度の悪意があったことに疑いの余地はないだろう。


レイジとコトコがカンナ宅に行くと、両親に迎えられた。


カンナパパ「本日はお越し頂き、誠にありがとうございます。」


レイジ「あ、すいません。俺ら花鳥名月の関係者じゃないですよ。」


カンナママ「勿論、解っております。ですが、今日のこの場はお二人のお陰ですよね。」

「それに地球防衛軍的な人たちなんですよね?」


レイジ「地球防衛軍・・・。まぁ宇宙人と戦ってますしね。」

ホイトワ「お二人・・・。」


カンナ「あっ、ホイトワちゃんも来たんだ。」

「そっか、来ても不思議じゃないよね。」


レイナ「フフフ。小さい子もいた方が楽しいんじゃない?」


両親のことをすっかり失念していたレイジとコトコ。

両親は花鳥名月のファンではないがミーハーで、有名人との会食というコトで仕事を調整して昨日から色々と準備をしていたようだ。


手伝うことも無く、手持ち無沙汰のレイジたちはカンナママ自慢のハーブティーを飲んで寛いだ。

レイジはカンナの両親と話をしながら、自分の両親のことを考えていた。


レイジの両親は、極々普通の人間だ。

取り立てて良いところも悪いところもない、凡庸な両親。

ただ、高校のいじめが原因で少し気まずくなっている。

聞かれたら嫌味を言ってやろうと思っていたが、カンナが事前に口止めしたのか、レイジの親の話にはならなかった。


それから暫く経ち、約束の時間17時ピッタリにチャイムが鳴り、花鳥名月が現れた。

演奏でもしてくれるのだろうか?楽器を持ってきている。


レイジはライブ会場での一件があったので落ち着いているが、他のメンバーは緊張し過ぎて動きがぎこちない。

いや、一番落ち着いてるのはホイトワか。


カンナパパがいやらしい目つきでガン見しているが、それが目立たないくらい、全員の目が血走っている。


レイジ【コトコは初対面じゃないよな。緊張し過ぎだぞ。】


コトコ【10回会っても平常心ではいられないと思う。】

【カレン様美し過ぎ。】


イツキ「何かみんな緊張してるみたいだから、落ち着く曲を弾いてくれないか?」

そう言って、イツキはレイジにベースを渡す。


レイジ「無茶振りを・・・。わーったよ。」


レイジ(どういうつもりだ?)


レイジはイツキの心を確認すると、レイジと自分の関係に疑問を持っているようだ。

切っ掛けは、食べ歩き旅行の最中に行った「岩手わんこそば」の記念品。

レイジにベースを教えていた真っ最中に岩手県でわんこそばを食べるのは物理的に不可能。

そのことについて、今日レイジを問い質すつもりらしい。


レイジ(誤魔化しても良いが、もう正直に言おうかな。)

(反応がヤバかったら記憶を消せば良いし。)


レイジ「じゃー前座で俺の単独演奏いきまーす。」

「花鳥名月の冬秋桜。」


これはベース担当がミヅキでイツキはボーカルだった。

イツキはこの曲のベースは軽く何度か弾いただけ。

「イツキと同レベル」と言われないために、弾くことになったらこれを弾こうと事前に決めいてたのだ。


生まれて初めてのベースは、自分でも感動するくらい良い感じだった。

イツキの能力を得ているので、出来ることは解っていたが、やはり自分が名演奏をするというのは中々凄い経験だ。

演奏が終わった瞬間、多分誰よりも感動したのはレイジだろう。


演奏が終わった瞬間、全員が立ち上がって大きな拍手が起きた。


ミヅキ「うっそ。上手いとは聞いてたけどココまでとは。」

「わたしより上手いんじゃない?」

「ちょっと一曲良いかしら?デスサイスいける?」


レイジは大きく頷いた。

デスサイスはミヅキの役者デビュー映画の主題歌でレイジが一番好きな曲だ。

途中からボーカルのカレンも歌い出し、レイジは花鳥名月のメンバー気分でその場を楽しんだ。

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