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37 宇宙人ホイトワ

ホイトワは一見幼児体型で痩せすぎだが、パーツはかなり整っていて美しい。

フランス人形みたいな感じ。

子供ではないと知ったせいで、やはりそういう目で見てしまう。


よく見ると、低身長で貧乳なだけの大人。

ただ、顔はどう見ても子供なので罪悪感がある。

考えてみれば、クイナが大人な時点で予想できたことだったのだが。


何とか平気なフリをして風呂を出て、ホイトワと並んで寝た。

一緒に風呂に入っておいて、ソファーで寝るのも今更感があるし。


ホイトワは極悪人だ。

元いた世界では殺しをしたのは親で、ホイトワに罪はない。

しかし、地球で少なくとも10人以上を殺している。

対策部にも犠牲者がいる。


対策部に粛清すると言われたら、レイジはどう対応するか悩んでいた。

別にレイジにとってホイトワは特別な存在ではない。

対策部に立ち向かう義理も理由もない。

でも、凄くモヤモヤしていた。


そんなレイジを見て、ホイトワは何だか嬉しそうだ。

レイジの心情をどの程度理解しているのかは不明だが。


ホイトワはゴウタの魂を得て、ワープゲートを習得していた。

昨日の時点では自覚していなかったが、寝ている間に「そういえば」と思ったらしい。


ワープゲートで、ミスト犯罪対策課に行くと、マイとメイがスタンバイしていた。


マイ「大凡のことは理解していると思いますが、レイジさんから説明して頂けると助かります。」


レイジ「はい。えーと。」


レイジが言いかけると、ホイトワが制止した。

ホイトワ「あの、ワタシが説明したらダメですか?」


マイ「構いませんよ。事実と相違があれば、レイジさん修正をお願いしますね。」


ホイトワ「ワタシが狂人薬事件の犯人です。」

「これは、我が家に代々伝わる霧具ムグ結晶リング。」

「これで、人間の魂を結晶にして摂取することで、健康体になることを目的に事件を起こしました。」

「ただ、この魂は殆ど元いた世界の凶悪犯のものなので、摂取すると魂が汚染されます。」

「汚染されない方法を探る実験で、多くの人間を犠牲にしました。」


レイジ「ホイトワは凶悪犯の魂の影響で暴走していたんだ。」

「本当のホイトワは、今のホイトワはそんな悪いヤツじゃない。」

「ずっと寝たきりだったホイトワに、今後は楽しい経験を色々させてやりたいと思う、思ってます。」


マイ「ふぅ、困りましたね。」

「流石に狂人薬事件は目を瞑れるレベルの事件じゃありませんよ。」


メイ「ちょっと待てよ。肝心の解決方法は?」

「あと、レイジはどう関わってんの?」


ホイトワ「レイジさんは唯一の狂人薬の成功例です。」

「そのレイジさんの協力を得て、レイジさんの魂操作でワタシは元気になりました。」


レイジ「だから、俺の魂は普通の人よりちょっと多いんだ。」

「多分、魂操作は一人分の魂の人には使えない能力。」

「あ、そうだ。この魂過多状態が今は安定してるけど、今後どうなるか解らない。」

「だから、魂の仕組みに詳しいホイトワに傍にいて欲しい。」


マイ「解りました。では解決策を一つ提案致します。」

「レイジさんは、宇宙人対策課の副課長になって頂きます。」

「ホイトワさんは、凶悪犯の魂で暴走した被害者。」

「そして副課長の職務として、再び暴走しないか監視する任務をお願いします。」


レイジ「バイト辞めて、ちゃんと組織に入るなら、特例で許しますよってコトすか。」

「良いですよ。それでホイトワが許されるなら、やりますよ。副隊長。」


マイ「副課長ですよ。あぁ、これは嬉しいですね。」

「やっぱり、常に断られるかもって状態は不安がありましたからね。」

「レイジさんをちゃんと戦力としてカウントできる。」

「これは宇宙人被害者が目に見えて減っちゃいますよ。フフフ。」


余程嬉しいのだろう。マイの口調が変わっている。

ホイトワも嬉しそうに足に纏わりついてくる。


レイジ「あ、それでいきなり副課長って在学中ですけど、どうなるんですか?」


マイ「副課長としての任務は、ホイトワさんの監視だけで良いですよ。」

「普段は学業優先で構いません。レイジさんは戦闘員なので、必要なときに戦ってくれれば良いです。」


キムラ「あーあ。これでレイジくんのお世話係もオシマイか。」

「何か寂しいなー。」


レイジ「そういえば、キムラさんと関わる機会は減っちゃうんですよね。」

「結構仲良くなった?のに寂しいですね。」


マイ「いえ、キムラさんは引き続きレイジさんに任務のお知らせをお願いしたいです。」

「実は、メロ大のムライ・ハスハさんとサイトー・ジュンさん、ハスムラ・コトコさん。」

「この三人も対策課に入ることになりました。」

「木村さんは、メロ大課員の連絡係をお願いします。」


キムラ「ハハハ。パシリっぽさが増しましたね。」


レイジ「コトコも入るのか。アイツ糸出すだけだけど役に立つんですか?」


メイ「コトコは裏方だよ。最近、解呪と呪術と回復を習得した。」

「彼女は優秀だよ。」


レイジ(ミストの能力で呪いとかもあるんだな。)

(コトコっぽい。なんて言うと怒られるな。)

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