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33 魂操作

レイジ(ヤバい。身体がイツキ化したのか!!)

(身体強化が得意なイツキに・・・。)

(これはどう説明すれば良いだろう・・・?)


身体を戻そうとレイジが念じると、すぐにレイジの身体は元に戻った。

しかし、ムラサキとミワはフリーズしているようだ。

レイジも言葉が出ず、沈黙が続く。


ムラサキ「こういう現象って今までにあった?」

ミワ「無いですよ。」

「あ、でもアイツか、ノザワでしたっけ?」

「レイジさんが花鳥名月のライブ会場で戦ったヤツ。」

「あの能力に近いのかもしれませんね。」


レイジ「あぁ、生物凶化でしたっけ。」

「確かに戦闘向きの身体に変形してましたね。」

「生身であれだけ変わるなら、召喚体だったらもっと変わってたのかもしれませんね。」


ムラサキ「それで何で胸デカくなんのよ。」


レイジ「ムラサキさんを手本にしてたからじゃないですか?」

ミワ「まー、そういうコトもあるんじゃないの。」


ムラサキ「何かヤだな、恥ずかしい感じ。」


レイジ「いやー、別にコピーした訳じゃなく、何となくのイメージなんで。」

「別にさっきのアレ、ムラサキさんにそんな似てなかったですよ。」

「それにさっきは無意識に真似ちゃいましたけど、大事なのは性質であって形じゃないので。」


ムラサキ「あーゴメンね。別にレイジくんとのトレーニングが嫌とかじゃないのよ。」

「むしろ未知の能力面白いし。」


レイジ(考えてみれば、俺はイツキと同じレベルの身体強化が出来るはず。)

(それなのに全然出来ていなかったのは、俺の身体が身体強化に向かなかったからか。)

(しかし、召喚体なら身体強化に向く身体に出来るみたいだ。)

(要はイツキの身体。ただ、見た目じゃなくて内部。体質だけイツキ化。)

(出来るはずだ。出来るはず・・・。)


レイジは召喚体の操作に集中すると、見た目は変えずに性質だけ変えることに成功した。

その状態で軽く走り回って、練習用の的を殴ったり蹴ったりして破壊してみせた。

疲労はかなりあるが、ムラサキと同水準の身体強化が出来るようになったようだ。


レイジ「よし!!ムラサキさん。もう一回手合わせ良いですか?」

ムラサキ「あ、うん。良いよ。」


それから、レイジとムラサキは激しい互角の肉弾戦を繰り広げた。

力と速度はレイジがやや上。

ただ、ムラサキはある程度格闘技の知識があるが、レイジはない。

しかし、レイジは戦いながらムラサキの技術を盗んでいく。


徐々にレイジが優勢になり、あと少しで勝てるかというところで、レイジの身体は霧散した。

限界を超えて(ミスト)を使ったからだろうか、これも一般的な現象ではないようだ。


性質変換しての身体強化は相当燃費が悪いらしい。

レイジの魂が身体に戻ると、全身が怠くて動けない。


レイジ「何でですかね。」

「動けないんですけど。」


ミワ「慣れない能力をいきなり酷使し過ぎたからでしょう。」

「召喚体というだけで、普段とは違う疲労があるというのに。」


ムラサキ「能力は妙だけど、悪意とかは無さそうね。」

「まーレアスキルってコトで納得しましょ。」


レイジ(うーん。この能力が単純に新スキルなら、こんな自在に扱えるとは思えない。)

(多分、余剰魂を扱う能力の延長線上の能力なんだろうな。)


それから30分ほど経ち、レイジが動けるようになった頃、マイとメイが現れた。


メイ「お疲れー様。」

「レイジくんの能力は魂操作って感じの能力だと思うよ。」

(ミスト)に魂を入れる。」

「魂が入った(ミスト)を操る。」

「これはこういう能力。」

「少なくとも日本に同じ能力の人は他にいないね。」


レイジ「なるほど。つまり俺が普段服を操る感覚で、召喚体だと身体を弄れるって感じですね。」

「つまり、俺の召喚体は好きな姿に変身出来るようになるのか。」


メイ「そーだね。かなり色々出来ると思うけど、多分(ミスト)の消費がエグいと思うよ。」


レイジ(普段の余剰魂は別に大して燃費悪くないのにな。)

(やっぱり、本体が変形すると勝手が違うんだろう。)


とりあえず、女体化は防げるようになったので、レイジは色々試した。

一度動けなくなったので、今日は戦闘訓練禁止になったが、実験は良いらしい。

何かスイッチが入って、夕方くらいまで夢中で実験を繰り返した。

その結果、多くの能力を習得した。


・硬化 身体の表面を鋼の強度・硬度にする。

・軟化 身体を柔らかくすることで衝撃を受け流す。

・身体強化 高いレベルの身体強化をする。燃費が悪いので使うタイミングに注意。

・変形 腕を伸ばしたり、首を引っ込めたりできる。

・物質強化 発泡スチロール状態の物質に魂を込めて強化できる。


ただし、召喚体で魂操作をすると少しずつ魂が本体に流れてしまうようだ。

故に使い過ぎれば召喚体を維持できなくなる。

先ほど戦闘中に身体が霧散したのは、これが原因のようだ。


変形はかなり自在なのだが、変形部分は自分の身体の境界が曖昧になり、暫くすると霧散してしまう。

そのため、要所で一瞬だけ変形してすぐ戻す使い方をしないと、即敗北となる。


レイジの召喚体は、もしかしたら普段以上に何でもできる。

ただ、何をするにも魂が流れてしまうため、長期戦は不利。

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