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28 ミストバトル世界大会

レイジは今の自分をかなり気に入っている。

無意識に正義感で周りの信頼を得るが、その中身は打算的な噓つき。

レイジはこれを最も世の中を渡りやすい内面と自負している。


レイジ「じゃあ、今日はキムラさんと一緒に食べましょうか?」


ゲンジロウ「お任せしますよ。」

ミツハ「えー。ま、いっか。」


レイジ「じゃあ、今日は俺が奢りますよ。」

ミツハ「ありがとーねー。じゃあ二人ともBセットで!」

ゲンジロウ「・・・。」

レイジ「OK、じゃあBセット3つかな。」


レイジはタッチパネルで注文し、話を続ける。


レイジ「で、そう言えばこの講義って毎日やるんですか?」

「それとも週一?月一?」


キムラ「あれー?言ってなかったでしたっけ?」

ミツハ「週一だよー。」


レイジ「それぞれ普段の仕事もありますからね。」

「そのくらいが丁度良いですね。」


ゲンジロウ「しかし、次からどういう講義になるのでしょう?」

「ある程度のレベルになると、人それぞれ方向性が変わってくると思いますが。」


レイジ「とりあえず、次の講義からは着衣禁止にしようかなと。」

ミツハ「何それ?レイジさんの趣味?変態?」


レイジ「違いますよ。正確には次の次か。」

「次回はミストで日用品をつくろうって講義です。」

「で、一週間自主練して能力で服を出せる人だけが以降の講義を受ける。」

「出来ない人は、俺の講義を受ける意味があんまりないと思うから。」


ミツハ「ふーん。アタシはどうだろ・・・。」

「コンクリ以外出したことないけど、物質生成タイプだしなー。」

「今度個人レッスン頼めるかしら?」


レイジ「良いですよ。助手ですしね。」


ゲンジロウ「儂は服の幻を出して纏うのは、既に出来るしやったこともある。」

「これを実体化か。やれそうな気がするの。」


キムラ「それ対策課でも結構やってますよ。」

「そのうち服屋が悲鳴上げますね。」


それから学食を食べて少し雑談した後、レイジは昨日の報告のために対策課に連れていかれた。

対策課には、スオウ・マイと似た感じの女性がもう一人。


キムラ「どうも、今日はメイさんも一緒なんですね。」


メイ「おー、キムくん。お久。」

「レイジくんは初めましてだね。」

「あーしはマイの妹のメイ。一応対策部副部長よ。」


レイジ「どうも初めまして。」

「メイさんがいるから、みんなスオウさんじゃなくマイさんって呼ぶんですね。」


メイ「んー、そっかもね。」

「てかレイジくんヤバめだね。」

「あーしの能力で"見えない"のは、対策部の中でも5人くらい。」

「そん中でもひと際見にくい感じ。」

「天才ってヤツね。」


レイジ「見えない?何かの能力ですか?」


メイ「あーしの能力は、精度特化の狭範囲の軌跡読み。」

「見た人の能力の傾向まで解るから、指導とかしてる。」

「今日も上級国民の指導だわよ。」

「才能ないヤツらばっかでさー。二度と来んなってさっき喧嘩してきた。あはは。」


マイ「そろそろ本題に入っても?」

メイ「あー。どぞどぞ。」


マイ「昨日の妙な能力者について、私たちの見解を説明します。」

「レイジさんは、それを聞いて納得できる点と違和感がある点を言って頂きたいです。」


レイジ「了解です。戦闘の内容とかは良いんですね?」


マイ「はい。そちらは大体把握できたので。」

「まず、彼の能力は生物操作と生物凶化。」

「また、操作した生物と感覚共有も出来た可能性が高いです。」


メイ「んで、生物凶化は一時才能以上の力を得るけど、過剰な力で身体と魂が悲鳴を上げて暫くすると死んじゃう感じ。」

「本当は覗きがバレて逃げる為に一瞬だけ使うつもりだったと思うのよ。」

「でも、それで多分理性というか精神が壊れてしまった。その結果が今回の大惨事って訳。」


レイジ「今回の件は狂人薬とは関係なさそうですね。」


マイ「確かに心臓の玉は無かったんですが、異世界の道具を持っていたんですよ。」


そう言ってマイは直径15cmほどの輪を出して手を入れた。

すると、マイの手はメイの持つ輪から出てきた。


メイ「永続型ワープゲートみたいなヤツね。」

「狂人薬かは解んないけど、宇宙人と何らかの関わりがあったことは確か。」

「でさ、今回あーしらがココ来たのは、この話がメインじゃないんだよねー。」


マイ「実はですね。第一回ミストバトル世界大会の開催が決まりました。」


レイジ「はぁ。」

「能力者が沢山死にそうな大会ですね。良いんですか?」


メイ「参加者はミストの身体で出場するから、死んでも死なない。」

「もう一人の自分を呼び出す我召喚の他に、召喚術には他者召喚ってのがあるの。」

「で、他者召喚されると本体は寝て、ミストで出来た分身に意識が移るの。」


レイジ「凄いな。不死身の兵士を量産できるのか。」


メイ「そういう用途だとあんま使えないかな。」

「他者召喚の分身は本体の劣化版だし、本体は動けなくなるし。」

「そういう用途なら、本体も自由に動ける我召喚の方が便利だよー。」


レイジ「確かにそうですね。」

「で、俺はその大会に誘われてるんですか?」


マイ「はい。私が独断で決めた全国上位32名で予選をして、ベスト3が日本代表になります。」

「あなたは暫定順位3位なので、ぜひ出て欲しいのですが。」


レイジ「んー。そんな乗り気ではないですけど、興味はあります。」

「もっと詳しく話を聞いてから決めても良いですか?」

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