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27 現金なミツハ

レイジ「俺の攻撃能力は速射と言って、簡単に言えば指から拳銃の弾のようなものを撃つ能力です。」

「最初は豆鉄砲くらいの威力でしたが、鍛錬を重ねると拳銃以上の威力になります。」


周りはザワザワしていたが、そう言ってレイジが構えた瞬間静まり返った。

そしてその静寂の中、レイジは速射を撃った。

撃つ弾は通常弾、但しコンクリートを貫いた直後に霧散するように調整して。

無音の銃弾がコンクリートの中を通過し、丁度出口で霧散した。

完璧な結果。但し、弾が小さくて穴は開いたけど砕けない。


次は速度は落ちるが大きめの弾を撃ってみた。

今度は「ドゴーン」と大きな音がしてコンクリートは粉々になった。


今日のコンクリートは昨日よりも長くて大きい。

長さは7mくらいだろうか。

二発目でそれを綺麗に粉砕できた。

レイジは静かにガッツポーズをした。


レイジ(あれ?ココは「キャー素敵!!」って歓声が上がるとこじゃないの?)

(昨日の活躍のせいで、このくらい普通って感じなのか?)


ミツハを見ると何か座り込んでる。


レイジ「あれ?ミツハさん?」

「俺なんかやっちゃいました?」


コトコ「サイトー先輩がチョコッと砕いただけで歓声上がってたの見てなかったの?」

「みんな驚き過ぎてフリーズしてるだけだと思うよ。」

「レイジくんって案外天然なトコあるよね。」


レイジ(お前にだけは言われたくないが・・・。)


サイトー「悪かったな。チョコっとで。」

「あんとき、お前がどれだけ手加減してくれてたのかよく解ったよ。」

「それに気付かなかったオレは三流だな。」


と、そんな話をしているうちにやっと学生たちが騒めき出した。

レイジは歓声を受けて嬉しそうな顔をしながら、講義の終了の挨拶をした。


ゲンジロウ「おーいミツハ。大丈夫かー。」

ミツハ「ハッ!!あれ?レイジさんは?」


レイジ「お疲れ様ー。今日はどうもです。」

「大丈夫ですか?」

「一応、霧散調整したつもりだったんですけど、どっか痛めました?」


ミツハ「だよね!だよね!!」

「アタシも霧散調整するから解るんだけど、何あの神がかり的な調整!!」

「だって銃だよ。秒速数百mよ。」

「それを丁度、完璧なタイミングで霧散させるってどういうこと?」

「昨日は適当な弾撃って油断させて、大勢の前でチビらせて何が楽しいの?」


レイジ「チビ・・・。」

「いや、昨日の弾は霧散調整の練習しててさ。」

「霧散調整の概念を知らなかったから、夢中で練習してただけ。」


ミツハ「昨日覚えた・・・。はあーそうですか。そうですか。」

「へー。昨日覚えて今日コレなの。凄い凄い桁違い、規格外ですね。」

「ところで、もし良かったら結婚しない?」


レイジ「はい?いやまだ誰とも結婚する気ないですけど。」

「まだ大学生ですし。」


ミツハ「それは諦めなきゃチャンスはあるぞってこと?」

「彼女でも良いよ。」


レイジ「いやー・・・。」

レイジ(見た目的にはアリだけど、クセ強そうなんだよな。)

(少し前なら狂喜乱舞でOKしただろうけど。)


ミツハ「そ、だよね。よりどりみどりに花鳥名月付きだもんね。」

「まー良いわ。お友達から始めましょう。」

「誘惑に負けたら責任取ってね。」


レイジ「り、了解です。」

レイジ(何これ?結構ガチで惚れられたのか?)

(よく見ると、大人の色気たっぷりで良い感じのお姉さんだよな。)

(本命はミヅキさんだけど、別に付き合ってる訳じゃないからなー。)


ゲンジロウ(孫は有名人の友達になりたいだけじゃぞ。)

(聡明な子だと思っていたが、案外チョロいんだな。)


レイジ「じゃあ、ご飯食べに行きますか。」

「午後は対策課に行かなきゃいけないんで、その前に軽く次の講義の話でも。」


ミツハ「へぇ、流石レイジくん。今日も忙しいんだね。」

「じゃあ、早く行こ。学食で良い?」


早速、さり気ないボディタッチをされながらレイジたちは学食へ向かう。

すると、学食にキムラとタムラがいた。

学生に囲まれてご飯を食べている。


レイジ「あれ?もしかして任務ですか?」

キムラ「情報収集ですよー。任務だったら学食食べてる訳ないでしょう。」

「我々の存在がオープンになったんで、普段のレイジくんについて聞いてみようかなと思って。」


レイジ「能力に目覚める前の俺は地味だったから、あんまり認識されてないと思いますよ。」

キムラ「そうですね。ゴウタくんとリュージくんくらいとしか絡みが無かったみたいですね。」


レイジ「捜査っすか?」


キムラ「えっ?違う違う。」

「彼らがキミを襲ったのは間違いない。」

「何か裏があっても、僕らはそれを調べたりしない。」


レイジ「いや、別に裏とかないですけど。」

「ただ、何年も顔合わせてたヤツを殺したんでね。」

「罪悪感じゃないですけど、何というか・・・。」


キムラ「ゴメンね。変なこと思い出させて。」

「いや普通に好奇心?レイジくんのキャラ?ちょっと解り難いから。」


レイジ(俺のキャラね。地味な自己中と人気者の正義感が混じってブレてんのかな。)

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