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六人家族が異世界に  作者: ヨガ
天界(2)
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 天界にて。


 ぐつぐつ、ぐつぐつ……


 建物の中に、初老の女性は何かを煮えくり返るよう、ずっと一つの鍋に見つめている。鍋の上に両手をかざし、その視線は中身を見ている。


 だが、鍋の中身をよく見るとわかる。ぐつぐつ音は煮沸の音ではない。何かが動いているのだ。まるで生物が水の中に吐息でぷくぷくするもの、ぐるりとまたぐるり。ひっくり返して横に回る……しばらくの間、女性はかなり集中している。


 女性は次に動き出そうとする時――


 ピィー


 ホイッスルの音が部屋の中に響き渡る。女性はその音で集中力が断たされて、ぷくぷくもなくなった。


 さっきまでまん丸の瞳で鍋を見つめているが、今はすっかり半目開きの様子になった。その感情は若干不機嫌でも、落ち込みの感じでも読み取れる。


 女性はため息をついた。それで両手が鍋の輪郭沿いに触って、鍋の中身はすっかり変貌した。


 元々水のような水面だが、今は半透明になって、綿あめの色に混じる。ふわふわとした煙が水の上に漂って、甘いイチゴの匂いがそこからふんわりと鼻に突っ込む。また、その煙はまるで生き物のように線に繋がり、ゆっくりと水面上に一つの景色に映し出す。


 最後は、一人の靄がその景色から映し出され、だんだんと明晰になった。

 お人形みたいに整った五官、女性の目線は直接その目に直視した。


「どうした?ナーラッ。」


「おかーいや、長老様。グレートストーンであるものを見つけました。」


「グレートストーン……?」長老と呼ばれた女性は片眉を上げて、少し疑問のような口調で言った。


「あ、ええと、ちょっとわけがあって……」ナーラッは一瞬固まっていたが、すぐ返事しようとした。


 だが、ナーラッの迷いが見えただろう、長老はすぐに話を挟んだ。


「……君から、『幻影』の魔法の痕跡が見えるわね。いいだろう。その理由は後に聞くとしよ。それで?あるものとは?」


「ありがとうございます。それで、そのあるものは――下の人間です。二人もいます。」


「二人……二人の状況は?」


「それは、傷がひどくて……あと、魔法の痕も見えます。」


 魔法の力によって天界に吹き飛ばされてきたわけだな……


「後で回収しに行く。用はこれだけ?」


「あ!あと……」ナーラッは少しもじもじとして、考えた後こう言った。


「……スーザンとマーディンの処分、話を合わせてもいいですかね?」


「……」少しの静寂。長老はしばらく何も言っていない。それでも先に話したのは長老である。


「嘘は良くないが……察するに、『幻影』を使ったことと関係があるわね。」


「は、はい……」


「わかったわ。でも、この件を含めて一緒に話を聞かせてもらうよ。もちろん、君の処分も決めるつもり。」


「うっ。わかりました……」


「……ちなみに、何で私は君の処分を決めるつもりなのか、帰る時に君もよく考えなさい。」


「え……?あ!わかりました。」


「では、用が終わったら、さっさと帰りなさい。もし下の人間がいれば、危険が迫られるかもしれない……気をつけて帰るのよ。」


「うん。わかった。母さん。」ナーラッがこれを言い終えると、鍋の中身に景色もだんだんなくなり、普通の水面に戻った。


 すると、長老は再び鍋の輪郭沿いに触った。その中身は「精霊魔法」の具現――ルービックキューブのものに変わり始めた。


 青い線が繋がり、一つ一つが四角い形になっていく。やがてぐつぐつ音も鳴り始めた。


 だが、長老は今回両手をかざしていなかった。代わりに、言葉を口にした――いいや、正確にいうと、身体が勝手に言っていた。


「空間よ……お願い!」空気を掬い上げるように、長老は腕を上げた。


 そして、鍋の中身にあるキューブが勝手に回り始め、一面の色が2秒もなくそろった。一つの現象はキューブから、そろった色から輝き出して、一つの景色が空中に映し出された。


 景色が映し出されたということはもうどこかに繋がったということ――灰色の巨大な岩。グレートストーン。


 長老はテレポートを使ったのだ。


「魔法の痕は……」長老はテレポートに入り、魔法の痕を探し始める。


「そこか。」二人を見つけた際、長老はちょうど愛娘の背中を見つけた。ナーラッは帰る途中である。


 だが、長老は話しかけず、ただ横たわっている二人の近くに佇んで、その姿が見えなくなるのを待っていた。


 ちゃんといなくなった後、それで帰る。


 ****


 普通の六面体、あるいはダイアモンド、ピラミッド、または四面体に八面体……


 ぐつぐつ、ぐつぐつ、ぷくぷく、ぷくぷく……


 魔法は概念を解くたび、口が勝手に動く。たとえ本人がそんな意識がなくても、必ず言葉を口にする。この絶対的な法則は揺るぎがない。


 そして、カチッと。


「……時間よ!お願い!」ぐつぐつ、ぐつぐつ、ぷくぷく、ぷくぷくぷく――水が煮えたぎる。


 泡が吹きあがる。


 思念が激しく、概念がかき混ぜるよう、全てが焼き尽くすみたいに感じられる。だが、魔法はすでに成功した。


「「「――『精霊魔法』!」」」


 一つの魔法は二人の個体に顕現し、まぶしい輝きが光り照らされた。ゆっくり、ゆっくりと、二人の身体は少しずつ「巻き戻す」。

ほぼ魔法の描写だけですね......

大丈夫でしょうか。

でも、時々アレがしたいんです!

漫画一話が全部変身の過程だけ描いているアレ。

アレは、ロマンです!

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