表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

深夜の変え飯大作戦

作者: 雪瀬ゆの

「ガチャン...」


深夜3時。25歳の一人暮らしの男、中原は、仕事の残業で終電を逃してしまい、電車三駅分歩いて帰ってきた。


ここがアパートの二階、ワンルーム六畳の僕の部屋だ。


晩ご飯は忙しくて食べていない。

こんな時間はお金がかかる居酒屋以外開いていないし、途中でコンビニにでも寄ろうかと思っていたものの、疲れすぎていて忘れていた。


今からもう一度コンビニに行くために外へ出るのは正直面倒くさい。


途中で居酒屋に入っても良かったのだが、今月はもうあまりお金がない。

これ以上居酒屋なんか行ったら今月赤字だ。


できるだけ安く晩ご飯を食べたい。

...といっても時刻はもう夜中の3時だ。

晩ご飯とは言わず夜食というべきか。


何かないかとキッチンを漁っていると、炊飯器の中の白米と、ソース味のカップ焼きそばが見つかった。


カップ焼きそばの賞味期限は...、明日まで!?

早く食べないと!


やかんで湯を沸かし、カップ焼きそばに湯を入れた。



五分後...。



カップ焼きそばなので湯切りをしないと...。


でも、ここが最初のミソなんだ。


僕のやり方は、全部湯切りせずにちょっとだけ湯を残すんだ。


本当に、底にちょこっと残るぐらいでいいから、残すんだ。


そして焼きそばを食べる。


「いただきます」


もちろんいつも通り、美味しい。


普通に全て焼きそばを食べ終わる。



本当のミソはここからだ。



麺を少し残すとか、そういうことじゃない。


ここに炊飯器に残っている白米をそのままぶちこむ!


いわゆる“変え飯”だ!


焼きそばのソース味が乗り移ったお湯を白米とかき混ぜて頂く!


これが僕なりのカップ焼きそばの食べ方だ。


これであればよくスーパーで百円以下で売られているカップ焼きそばと、炊飯器でご飯を炊いておけばいいだけなので、上手くすれば材料費が百円かからない。


コスパも最高である。


ソースの味が白米と相まってなかなか美味しい。

いや、美味しすぎる!


焼きそばも白米も炭水化物だ。

太るっていうのは分かってる。

分かってるけど、この味が美味しすぎて一度やるとやめられないんだ。


ここにお好みでマヨネーズをかけてみたり追いソースをしてみてもいいかもしれない。


マヨネーズをかけるとまるで、お好み焼きのような味わいとなるだろう。

ソースは焼き肉のたれより、とんかつソースの方が良いかと思われる。


中原は白米をスプーンでとにかくかきこむ。

美味しい。美味しい。美味しい。

おっと、顎にご飯粒がついてしまっている。


深夜にこんなにも炭水化物を食べるという罪悪感。

そしてこの美味しさ。



明日も仕事がんばれそうー!



「ごちそうさまでした」



そして食べ終わった後、中原は寝た。


しかし翌朝...。


中原は朝ご飯を食べる前に体重計に乗ってみた。


「ピピッ」



あっ...。



深夜にこんなことをやるときは、体重には注意だ。

肥満になる恐れがある。


他にも、この生活を続けてしまうと生活習慣病や糖尿病、最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞など様々な疾患の恐れがあるので、たまにであればいいが、やりすぎないようにしよう。



おしまい。

久しぶりの投稿は食べ物系コメディーでした。

ぜひ皆様も健康には気をつけてお過ごし下さい。


少しでも面白いと思っていただけたなら感想等よろしくお願いいたします。

それではまたの機会に。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ