卍 底辺ナロー作家による創作論的ななにか その2 卍
てめーおれがすきな作品ディスッてんじゃねーぞオラァ!
ていう感想でもけっこうですよ。
たまにアニメを見てると頭にさっぱりお話が入ってこないことがある。
筆者の理解力もあろうが、基本的にドラマってぼんやり見ててもストーリーは理解できるように作られてるものだ。それで面白ければ、自然ともっと熱心に視聴しようとするだろう。
ちなみにお話が入ってこなかった代表作は以下に記す。
ウィッチハンターロビン
Ergo Proxy
エウレカセブン
DARKER THAN BLACK -黒の契約者-
文豪ストレイドッグス
ガンダム Gのレコンギスタ
等々……わりと人気作も混じっているのでファンのかたには恐縮だけれども。
これらそうそうたる作品に共通している(と筆者が考える)のは、「いくら見ても主人公の目的がぜんぜん分からない」ことに尽きる。
そのおかげで「誰が誰と敵対してて、どんな行動原理で各キャラが動いてるのか」まったく頭に入ってこないんです。
アニメはとくにこういうのが異常に多いとおもう。実際「脚本家はこれちゃんと前後の文脈理解してホン書いてんのかな?」と不安になるレベルのも見かける。
俺が馬鹿なせいかな?とも思ったけれど、ある日エウレカセブンが大好きだという人間に「それじゃあらすじを簡潔に教えてくれ」と頼んだら答えに窮してたし……
優れた物語(娯楽作品に限る)は劇中で目的をなんども語るものだ。そしてそれはワンフレーズに近ければなお良い。例えば
「ジオン軍を倒す」
「ドラゴンボールを探す」
「妹を殺した仇を討つ」
「サノスの指パッチンを阻止する」
など。
「俺は妹を殺した仇を討つ!だがそこに――」という具合に肉を盛っていけばおのずとストーリーは出来てしまうのだ。
そしてストーリーの進行上出会った先々の人に「オラ、ドラゴンボール集めてるんだ!」と主人公に語らせることで 、読者はどこから入っても簡単なあらすじを理解できる。
これらの基本をおろそかにして何か珍奇なものを作ろうとすると、物語は糸の切れた凧になってしまう。
ま実際「エヴァ」以降、そうしたスタイリッシュ重視の作風が持てはやされてるのは認める……が、余程の知能がないと真似してはいけないことだと思う。
まずは基本を押さえて一本書いてみることだ。
あらすじを原稿用紙二枚ぶんも書いてしまう人は特に気をつけよう。