憤怒の悪魔王
「おぅ、かえったぞぉ~」
「あっ、井上様聞いてください私何もしてなかったのにレベルがすごい上がったんですよ!」
それ、俺のおかげなんだけどと思いつつ
「そうか、それはよかったなそれで、どれくらい上がったんだ?」
「レベルが今50になりました。
「ん?お前今50って言った?」
「ハイ、50ですよ。」
「ぃぃぃぃぃぃよっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ヒぃ、どうしたんですか?井上様とうとうおかしくなっちゃいましたか?」
「うるさいわ!無様なお前に教えてやろう今な、俺のレベル80だぜ!」
「ん?80?」
「うん、80」
「80ってどんだけ頑張ったんですか!!?」
「一日中モンスターを倒してた。後、スライム倒せた。」
「スライムを倒せるのはだいたい冒険者でレベル150が目安のはずなんですが・・・」
「おれは、レベル50くらいの時に倒したぞ6時間かけて」
「すごいです。私、ぶっちゃけ井上様は最弱の雑魚魔王なんて思ってましたけど、
どうやら本当の魔王みたいですね。よかったよかった。」
「おい、なめてんのかお前」
「いえいえ、尊敬の念を禁じえませんよ。」
「まあいい、レベルも上がったことだし、二人目の配下を召喚してみようと思う。なんせ2つも城があって二人しかいないってどうなんだろうなと思ってな。」
「そうですね。それがいいと思います。」
「じゃあやるぞ」
俺は、アイリスの時よりも大きめの魔方陣を書いてなんかお供え物とかしたら、かっこいいなと思い倒したモンスターの死骸を並べて召喚する。
「私もこんな感じで召喚したんですか?」
「いいや、お前のはもう少し質素だったな。」
「ほぇえ」
「まぁいい、じゃあ召喚するからな。」
内心俺は、アイリスみたいな生意気な奴来ないでくれ!と思いながらやっていたのだがその願いがかなったのかフシュゥゥと煙が立つと赤い炎が見える。
霧が晴れると、そこには、悪魔がいた。
「我を呼びし、主はお前か。」
「ああそうだ。貴様の名を名乗れ!」
「我が名は、サタン魔王に従えし、最強の悪魔である!貴様が、我が罪である憤怒の魔王であろうその力見極めてくれよう。」
「ちょっとまて、俺は憤怒じゃないぞ俺は憂鬱と虚飾だ。」
「何?魔王ではないのか?」
「いや魔王だけどさ、憤怒じゃないんだよ。」
「だが、我を召喚することができるのは、憤怒の魔王になったもののみのはず・・・」
「なんか、ごめんな。」
「よいよい、ちょと待ってくれ、、、あったこんな場合のマニュアルブック」
マニュアルブックとかあんのかよ悪魔って全員持っているのかな?と考えていると、
「おお、あったあった。~もし、魔王でない人に召喚された場合大罪の悪魔は、その者を新たな魔王に認定し付き従うこと~とあるぞ。」
「ちょっと待て、それは、魔王でない人にのみ当てはまると思うんだよ。」
「じゃあよい。」
ゴソゴソ
プルルルルプルルル
ガチャ
「はい、こちら悪魔協会カスタマーセンターでございます。」
「うむ、我だサタンだ。」
「はい、サタン様ですね。本日はどのようなご用件で」
「上層部につないでくれ」
「はい、了解いたしました。」
テーてれれれてーてって
「サタンか、変わったぞ。」
「おう、アザゼルか。聞きたいことがあるんだが。」
「なんだ?お前が聞きたいなどとよほどの案件なのか?」
「ああ、もし召喚されたのが魔王であったならその者は魔王にしていいのか?」
「ん~いいんじゃないいか?ちなみになんの魔王だ?」
「え~と憂鬱と虚飾らしいぞ。」
「その魔王は、、、いやいい、憤怒にしてもいいぞその魔王」
「そうか、ありがとうなアザゼル。」
「いいや、気にするな。お前もがんばれよ!」
ピーピーピーピー
「よし、わかった。」
「なにっが!!!」
「ちなみに、貴様の名を教えてもらっていないな」
「井上だけどあと、こいつはアイリスだ。」
ちなみに、いまは昏睡中だ。
〘我悪魔の王たるサタンの名のもとに、憂鬱と虚飾の魔王井上に我が冠する大罪”憤怒”の称号と、力を与える〙
すると、体の奥底に、力が湧いてくる。
---称号憤怒の魔王を獲得---
---配下に憤怒の悪魔王サタンが、参入---
おれは、最強の悪魔を配下へと加えることとなった。