三つの通路~ベフェゴールの場合、其の二~
更に先に進むおれだったが、いつまでたってもゴールは見えてこない。
「これもしかして、永遠に終わらないんじゃないの?」
そう思っていると、前方から声が聞こえてくる。
「フォッフォッフォッ!まだまだ先は長いのぉ!ベフェゴール!そこでのたうち回っておれ!」
「う~んめんどくさいなー。眷属召喚フェニックス」
「フェニックスだと?伝説の獣がなぜここに」
「フェニックス出口まで行ってこい。」
フェニックスが飛び立ってゆく
「ヒ、卑怯な!それでもお前は人間か!」
「いや、おれ悪魔だし。」
「・・・まぁ良いわ!ここを抜けてもサタンたちの集合体があるでな。」
「ふ~ん情報ありがとう。」
「あっ」
そんな会話をしているうちに
フェニックスがゴールについたようだ。
「じゃあそっち行くから。よろしく」
「いやじゃあ!くるなぁ!!!」
叫び声をあげるグラフィスを無視しておれは先へと進んだ。
次の部屋にはサタンが大量にいた。
それが全員襲い掛かってくる。
「≪怠惰の重圧≫」
ギュチャァァァ
サタンたちが肉塊と化していく
「よくまぁこの短時間でこの量のサタンを殺せたな。」
「で、最終兵器とやらは?」
「よいよい、見せてやろう我が最終兵器!≪コール アークエンジェル≫!」
グラフィスがそうゆうと、天使があらわあれる。
「これこそが我が最終兵器アークエンジェル上位天使じゃ!」
「これが、最終兵器なの?」
「そうじゃが・・・」
「いや、おれサリエルとか出てくんのかなとか思ってたからただの上位天使かよ。」
「天使は上位天使が最高のはず・・・・」
「いや、おれを倒したければ最低でも、天使長レベルでもつれて来いっての」
「て、天使長そんなレベルがあったのか・・・」
「じゃあ、そろそろ上位天使殺すけど。無詠唱第一段魔法 ウッズドダイ」
上位天使が木片となって朽ちてゆく
「それで、お前の処分もしないといけないんだけど・・・」
「命だけは助けてくださいぃぃぃぃ」
「なんかお前まただましそうだしいいや。」
「そこをどうにかお願いしますぅぅ。」
「じゃあいいや。ただ殺すのも面白くないしな。」
「じゃ、っじゃあ。」
「無詠唱第一段魔法 ウッドジェイル。」
グラフィスの周りに木が六本生えてくる。
「うちの大将の技よりは少し見劣りするけどお前を閉じ込めておくにはいいれべるだろう」
「いや、いやだぁぁぁ」
「じゃあな。」
俺は前にまた進み、自らの主と合流した。
「おぉ、ベフェゴール早いなお前。」
「いや、魔王様のほうがはやかったでしょうが」
そして残るはグリフォンのみ俺たち二人は一人を待つ