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訓練?

手が痛い( ´_ゝ`)


「先ず君のステータスについてだ、十六夜君、君は自分のステータスをちゃんと把握しているかい?」


「あぁ、数値とユニークスキルは覚えている」


「うーん、そういう事じゃないないんだよ、なんて言うかな、自分のステータスの数値でどれだけ体が動いて、どれだけ魔法が撃ててとかそんな感じだよ、君は人間の中で最強の存在だ、これは間違いない、だけど技術がない、馬鹿みたいに高いステータスがあっても使えなきゃ意味がないんだ」


なるほど言っていることはなんとなくだが分かった、簡単に言うと剣を持っていても技術が無ければ使いこなせない、ただの宝の持ち腐れって訳だ。


という説明を最初にされて今俺は死にそうな訓練を毎日続けている…

始まったのは1ヶ月くらい前だ。













「どうやらここは無人の浮遊島らしいね」


「浮遊島ね、さすが異世界だな、なんでもありか」


「ここに人目は無い、訓練には丁度いいかもね、花園を抜ければ森があって水場と食料には困らなさそうだし」


「なるほどな、じゃここでやるのか?」


「それがいいね、ここならどんなことしても気づかれる事はなさそうだ」


一瞬全身に悪寒が走るが、すぐに収まる。これはこれから始まる地獄への警告だったのかもしれない。



訓練初日はただひたすら、ルーシーにボコボコにされて終了した。


酷いなんてものじゃなかった、俺はサンドバッグの様に腹を殴られ、顔面を殴られ、背中を殴られ、腕を蹴られ、脚を蹴られと散々だった。

しかも拳と蹴りを食らった場所は死なない様に手加減されている為死ぬ事はないがめちゃくちゃ痛いのだ、拷問官の拷問が可愛く感じるくらい…

そしてその嵐の様な暴力が終わった後の俺はボロ雑巾の様になり、全身の骨が砕けていた。

よく死ななかったと自分を褒めて上げたくなった。


なんでもこれは痛みに対する恐怖を無くすためにやったらしい、因みに痛みに対する恐怖が無くなったのは2日後の事だ…

弱音こそ吐かなかったが、かなりきつかった、ルーシー容赦ない…


3日目からはルーシーを一方的に攻撃して一撃でも当てられたら終了というものだった。

俺はこんなの簡単じゃないか?と思い舐めてたが、そんな甘い筈が無かった、いきなり難易度壊滅級である。

俺が攻撃しようとした時には、もうその場所にルーシーはいない、攻撃の軌道を先読みしてさっさと避けているのだ、それに回避した時のルーシーの姿は残像しか見えない、俺は何回も何百回も何千回も残像をひたすら攻撃するはめになった…


それから4日後、やっとの思いでルーシーに擦り傷を負わせることができた、俺はこの訓練の間ひたすらルーシーの回避パターンを分析し続けた、そして攻撃をしかけ、ルーシーが避けてそこに行くであろう場所へ【大賢者】を使い魔法を行使したのだ、使ったのは「広域殲滅魔法」に分類される風系統の魔法だ、俺のMPをかなり消費して撃ったが、ルーシーに与えた傷は擦り傷…さすがに格の違いを感じた。

だがそこで疑問が1つ浮かんで来た、何故ルーシーは虚無空間から脱出しなかった?ということ。こんなに強いのだ、ユニークスキルもさぞかし破壊力があるだろう事は容易に想像がつく、疑問に思った俺は訓練の休憩中に本人に聞いてみた。


帰ってきた答えがこちらーーー


『ん?あぁそんな事か、簡単なことさ、兄ミカエルが僕を封印した時に一緒にステータスも封じられてしまってね、それであの空間では力が使えなくなったんだよ』


なるほど、でもあの空間で【魔眼】を使って俺のステータスを見てなかったか?まぁいいけどさ。



そして訓練再開。8日目は魔法を打ちまくったそれはもう一心不乱に使いまくった。

草原がただの更地になるくらいまで…


この訓練では魔力の循環とMPの残量がすぐにわかるようになった。



9日目


ルーシーの訓練で、痛みへの恐怖を克服し、体力と動体視力をつけ、読みを鍛え、魔力とMPの扱いを習得した俺は近接戦闘の訓練に挑んでいた。

理由はもちろんユニークスキル【剣聖】を使いこなす為だ、だがこの訓練が1番辛くなるとはこの時の俺は知る由もない。


この訓練はルーシーと打ち合うというもので、四肢が欠損するのは当たり前だった…

使っているのは木を削って作った木刀だ、しかしルーシーが振るうと切れ味の良い刀の様に感じる、そう思うのも当たり前だと思う、ルーシーが木刀を振るうたびにカマイタチが発生し俺の体を傷つけ、隙を見せるとバターの様に腕を断ち切られ、脚を切られる、これはなかなか精神的にくるものがある…


再生しては切られ、再生しては切られを何回続けただろうか、もう数え切れないほどの手足が山の様に積み重なっている。これには【剣聖】も困り果てていた。


『さすがに相手が悪すぎますね、太刀筋がまったく見切れない、それにこちらの攻撃は息をするかの様に容易くよけられる』


【剣聖】が言いたいこともわかる、何故なら俺はこんなにボロボロだが、この訓練中ルーシーに傷1つ付けられていない。

少し力を発揮しただけで、ここまで違うのか…1発攻撃を当てる訓練の時は手を抜いていたんだろう。


『自信無くしそうですよ』


【剣聖】さんは凄く弱気になっていた、まぁ無理もないな。


そしてこの訓練を始めてから1週間が経ったが、未だに俺はルーシーに一太刀すら入れていない。



16日目


「はぁはぁはぁはぁ、くそっ…」


「うんうん、まだ足りないな〜」


ルーシーは相変わらず余裕だった、俺はどうしてもルーシーを見返してやりたかった、これは男の意地って奴だろうか、こんな暑苦しいキャラじゃ無かった筈なんだがな…まぁいい、見てろよルーシー。


こうして俺はまた嵐へ脚を突っ込んで行く。

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