【もしも久住が深弥に告白したら!】
Twitterの診断を元に作成
告白したらシリーズ第三弾
元ネタ→クズミヤの告白は泣きそうな顔で笑って愛おしそうに、「付き合おっか」と言う。というものです。 http://t.co/2H15wmAIZr
※あくまでif
※キャラ崩壊
※中学生設定
※久住くんを励まそうキャンペーンというもの、というものです(笑)
*
後悔するって分かっていたのに、それでも好きになるのだから辞められないのだろう。
中毒者になるなんて思いもしなかった。
病みつきになりたくないから、離れようと思ったのに。
なのに君は離してくれない。
「猫」
クズミが私を呼ぶ声がする。
聞こえないフリをしてしまいたい。
知りたくなかったんだ、君のその優しさなんて。
ただ不器用だからあんなことしか出来ないんだと、気づきたくなかったんだよ。
気づかせないで欲しかったんだ。
だって最初にそれを望んだのは、君だ。
「ね…みや、ごめん…」
『コイツを傷つけるな!』
「ごめん、ごめん俺」
『俺がした事は許されない、だけどもう、こんな事はさせない。頼むから安曇深弥に指一本触れないでくれ』
さっきのクズミの声が重なって、泣いてしまいそうだ。
ずぶ濡れの私に自分の学ランを羽織らせて、丸ごと私を抱き締める。
クズミが震える、私も震える。
いつの間に君は、こんなに大きくなったんだっけ。
結局私はクズミに依存していた。
クズミも私に依存してた。
支配とか、そんな関係だと思っていたのに、違っていたらしい。
その事実を受け止める事が出来ない。
「ちゃんと、気づいた。どうしてオマエが怯えるのか分かった。俺のせいだろ。でも、どうやっても離してやれない、側に居て欲しい」
『安曇深弥は俺の唯一だ。こんな俺の側にいる幼馴染だ。分かったら帰ってくれ。俺の邪魔をしないで欲しい』
雨の中、君が泣きながら言うから。
「だから償う。一生かけて償う。許してくれなくていいから覚えておいて」
抱き締める力がだんだんと強くなって行く。
私は、信じてもいいのかな。
もう一度クズミの顔を、正面から見てもいいのかな。
「戯れと思って聞いて…深弥、」
背後で大きな雷が落ちた。
その瞬間校舎内で鳴り響いていた最終下校時刻のチャイムが終わった。
私達は何秒とも取れる時間を、お互いに何年単位に感じながら、静寂に身を包んだ。
まるであの日みたいに。
雨は止まない。
「付き合おっか」
泣きそうな、もう何年単位で見ていない君のぎこちない笑顔を向けられた。
もうそれだけでいい。
いいんだ。
いいんだよ、クズミ。
これ以上泣かなくていいよ。
答えるように、そっと彼の身体に手を回す。
私だって、愚かな人間なんだよ。
あの日の私達を壊すように、ただ延々と薄暗い教室の中で抱き締めあった。
*end
今回の議題:何でクズミヤは恋愛絡むと一番最初にシリアスの方向へ持っていこうとするのかについて