【もしも彗劉が深弥に告白したら!】
Twitterの診断を元に制作
告白したらシリーズ第二弾
元ネタ→スイミヤの告白は真面目な顔で不安そうに、「僕の一番は君なのに、君の一番が僕じゃないのは嫌だ」と言う。というものです。 http://t.co/2H15wmAIZr
※あくまでif
※キャラ崩壊
※ミドミヤよりちょっと長め
みなさんお待ちかね(?)の彗劉くんです( ´ ▽ ` )ノ
こんなにイチャイチャしてるのに付き合ってないんだぜスイミヤってやつは…。
*
「みや」
「んー」
「みや」
「んー?」
「構ってや」
「いまいいところだから、ちょっと待ってね」
突然スイが遊びに来て、何をするでもなく単にテレビを見ているだけなので放置して、とりあえずお菓子とジュースを机に置いて、今日中に読もうと思っていた小説に手を伸ばした。
何故来たんだ此奴は。
そんなスイは置いておくことにして、本日の小説はファンタジーである。
一枚ページをめくって、次の章が始まる。
中々に面白い作品なのでさっくり読み進めていると、いつの間にか物語は佳境に入り、これから良い展開になるところだ。
主人公は一体、どんな選択を選ぶのだろう。
「…」
「スイぃ?邪魔だよ」
「だって構ってくれんもん」
三人がけのソファーに座ってくつろいでいたはずなのに、いつの間にか横に移動して私のお腹周りに腕を回し、体重をじわじわと掛けてくる。
重い重い、男子高生重い、邪魔。
ぺち、と腕を軽く叩いて引き剥がし、机に置いたクッキーをひとつまみしてスイの口に放り込む。
「スイがテレビしか見てないだけじゃん。これじゃあ私はただの暇人だよ。どうしろと言う」
「俺のせいなん?」
「うん」
「…うー」
突然唸り出した彼を放置してまた文字に目を走らせる。
ぞんざいな扱いをしたと思うけれど、気にしていたら埒があかない。
この弟は気まぐれ屋なところがあるのだ。
またクッキーをひとつまみして、今度は私の口に放り込む。
そうかそうか、依頼を請け負ってしまうんですね。
「ミヤは、そうやって時々俺を蔑ろにする」
「してない」
「こんなに想うとる男を放置なんて酷い女や」
「言いがかり」
「…伝わってへんし…もう、ミヤ!!」
「…うわ、え?!!」
無視して返答をしていると、いきなり小説が抜き取られ、肩を押された。
ちょっと、いまいいところだったよ。
主人公とヒーローが良い掛け合いしてたのに何てことを…。
怨みを晴らすべく顔を上げると、スイの顔が真上にあることに気づいた。
どうやら私は、ソファーの上に押し倒されたらしい。
不満気な顔が、何処か怒ってるような、捨て犬のような雰囲気を漂わせる。
かと思えば見たことが無いくらい真面目な顔をし出した。
「俺、いっつもミヤが一番って言うてるやろ」
「…ん?うん??」
「伝わってへんの?こんなに想うてるんよ?なあ、これだけやっても意識してくれんの??」
真上から、私とは違う大きくて暖かくて、少し硬い身体に抱きすくめられる。
彼の少し速い心音が耳から聞こえてきて、少しだけ頭がぼうっとしてきた。
「俺の一番はミヤなのに、ミヤの一番が俺じゃないのは嫌や」
「…え」
「もう我慢出来ん」
「一番だよ?」
「恋愛感情の話や!気づけ鈍感女ァ!」
抱き締めていた身体を離して顔を真っ赤にさせるスイと、さきほどのスイの言葉をゆっくり、じわじわと頭の中に浸透させる。
え、れ、れんあ…。
「?!!!」
「おっそいわばーか!!」
近づいていた身体を突き飛ばして部屋の隅まで走って逃げる。
なんだ、どういうことだ。
何がどうなってそうなった。
ぐるぐるぐるぐる、考えても考えても止まることを知らない思考に限界が来そうだ。
きっと、私も顔が真っ赤。
「覚悟せぇよ鈍感女!バ苅田なんかすぐ蹴散らして俺が一番になる!」
「え、そ、クズミ??」
「シャラップ!アイツの名前言うな、俺だけ言うてや」
結局いつもみたいに目を潤ませる彼に少しだけ安心してしまったのは、秘密だ。
どうやら弟くんは男の子らしい。
*end
*その数分後
「ミヤ母にバ苅田が初恋って聞いたんや…俺、勝ち目ない思うて勢いで言うた…かっこわる」
「いやぁ、カッコ悪くは…(初恋って何年前の話だ)」
「ならもう、何かインパクト大なことせんと!って思うたから、」
「?」
「ちゅーする」
「?!!」←壁際
「逃げたらあかん、ほらほら、ちゅーしよ、な?今まで通り弟と思えばええやろ?」
「話が違う!嫌だ!離せ!私逃げる!」
「あかん、あかんよ。そんなん許さん。こっち来んと俺の部屋に閉じ込めるで」
「(強行手段こわ!)」