第9話 最初の仲間
最近の寒さは異常。
「処で、君はどうするの?」
俺が彼女のステータスに唖然としていると、唐突に彼女が俺に聴いてきた。
「え?」
思考が追い付かず、マヌケな声を出してしまった。
「だ・か・ら、君はこれからどう生きていくの?生きていく宛はあるの?って聞いてるの。」
彼女は不思議そうに聞いてくる。
「え?えーと……。」
そういえば、これからどうするか全く考えて無かった。
そんな風に頭を抱えて唸る俺に、彼女は口を開く。
「やっぱり、いきなり私の目の前に現れたからそんな気はしてたんだけどね。」
彼女はうんうんと、頷きながら言う。
「それでさ……。」
俺がこれからどうしようか地味にパニックを起こしていると、彼女が口篭りながら言う。
「もし行く宛が無いなら、私と一緒に冒険者にならない?」
「え?」
俺は驚いた。それが本当なら願ったり叶ったりだ。
「良いの?……俺にとってとても嬉しい事だけど。」
俺が遠慮しがちに言うと、彼女は首を横に振った。
「良いんだよ♪丁度1人で冒険者やるのも飽きてきた処だったんだ♪」
彼女は嬉しそうに笑う。それを見て俺の顔は真っ赤になってる筈だ。間違いない。
とにかく、彼女は俺が仲間になっても丁度良いらしい。獣人の英雄と仲間になる…、運が善すぎて泣けてくる。
これも所詮、神の悪戯っと言うやつだろうか。
「それじゃあ早速、ギルドに登録しよっか♪」
彼女はそう言うと、俺の手を掴んで歩きだした。
「えぇ、ちょっ、心の準備が!」
俺が引きずられながら言うと、彼女はこっちを向いて笑った後、口を開いた。
「心の準備何て、してる暇無いよ♪善は急げだからね♪」
彼女はそう言うと、また歩きだした。
俺はただ、彼女に引き摺られるだけだった。
にしてもギルドか、やっぱりゴロツキどもの集まり何だろうな~。
密かにわくわくしながら。
次回はやっとギルドに入ります。いやー、やっとか~。




