第8話 獣人の英雄
ステータスの装備は面倒だから少し省略しました。後、前に表示したステータスと若干変わってますが、気にしないでください。
「え~っと、ここは何処かな?」
取り合えず、隣にいるフードを被っている子供に聞く。口調が変わってる?気にするな。
「ここは私の部屋だわ。――よっと。」
そう言いながらフードを取る。……声で気付いていたが、やっぱり女性だったようだ。
「……。」
「あれ?私に見惚れてる?」
少女を見て俺は唖然とした。少女の姿は髪が黒く、瞳も黒い、でも何より驚いたのは彼女の頭から生えている黒いウサミミだった。
「……ざっ、《残影のロルピット》…。」
「…あれ?。」
いけね!思わず声に出してしまった。
《残影のロルピット》獣人族の英雄の1人。そのあまりの速さに、《残影》と恐れられた獣人だ。その英雄が今、俺の目の前にいる。
「ねぇねぇ、何で私の事を知っているの?」
そう言いながらこっちに詰め寄ってくる。…近い近い!顔が近い!
今の状況は俺が寝ているベッドの上に、覆い被さるように彼女がいる。もちろん彼女居ない暦=年齢の俺としては嬉しいっちゃ嬉しい……が、こう近くてはとても恥ずかしい。
「ねぇねぇ、何で何で?」
彼女は顔を傾げる。
「えぇと、取り合えず顔が近いです……。」
多分俺の顔は真っ赤になってる筈だ。間違いない。
「あっ、ごめんごめん。ちょっと気になってね?」
彼女はやっと気付いたのか、顔を真っ赤にしながらベッドから離れる。
「それで、何で分かったのかな?」
彼女は首を傾げながら聞いてくる。俺はどうしようかと考えていた。ゲームの知識で分かりました。っと言っても分からないだろうし、……う~ん。仕方ない、適当に誤魔化そう。
「えと、本で見た事があったからです。」
「ふーん。」
彼女は怪しむようにこっちを見ている。
……誤魔化せなかったか?
「……まぁ良いや♪じゃあ改めてまして私は《残影のロルピット》だよ♪ヨロシクね♪」
彼女は何でも無いように言った。それを聴いた俺は何だか呆気にとられた。
「えぇと、俺の名前はレクサス・バルディスです。こっちこそヨロシク。」
取り合えず俺も自己紹介をして……ってそうじゃ無くて。
「ここって何処ですか?」
「?私の部屋だよ?」
「いやそうじゃ無くて……。」
えーと、どうしよう。埒が明かん。
「ここって何処の街ですか?」
「うーんとね。」
彼女は頬を指で掻くと言いにくそうに言った。
「レーベル・ロリスト無差別主義国家だけど。」
それを聴いて俺は驚いた。
『レーベル・ロリスト無差別主義国家』
この世界には、獣人か魔人とかを差別する人間がいる。もちろん逆もある。けれどこの、『レーベル・ロリスト無差別主義国家』は、獣人だろうと魔人だろうと人間だろうと差別しない国だ。だからここには色んな種族が集まって暮らしている。
それよりも、何故こんなにも『ポール村』から遠い所に俺はいるのだろうか?確か俺は……、叫んだ後声が聴こえて……。
そこで俺は自分のステータスを見る。
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名前/レクサス・バルディス
種族/人間
性別/男
Lv/15
HP/1100≦1100
MP/∞
物理攻撃力/350
魔法攻撃力/600
物理防御力/9999999999365
魔法防御力/9999999999854
魔法属性/【火・水・(空間)】
魔法
ファイアボール・ヒール・スキャン
《称号》
【無意識的な規格外】
装備
頭/無し
胴体/布の服
腕/[亜空間の腕輪]・[魔力隠蔽の腕輪]
腰/皮のベルト
足/黒染まりの脚甲
武器/素手
――――――――――――――――
うん。何かLvUPしてるし、スキャンとか新しい魔法も増えてる。それよりも……。
《称号》
【無意識的な規格外】
何だこれ?訳が分からん。
取り合えずスキャンをロルピットに(こっそり)使ってみる。あっ!スキャンの効果は文字どおり。スキャンものの事を教えてくれる。人物に使えばその人物のステータスが見えるのだが……。
何だ?このステータス。
ロルピットのステータスに書かれていたのは……、
―――――――――――――――――
名前/ロルピット・ピルパレースン
種族/獣人・兎人
性別/女
Lv/2568
HP/12560000≦12560000
MP/6859000≦6859000
物理攻撃力/65875429
魔法攻撃力/6586568
物理防御力/545769858989
魔法防御力/66985875656589
魔法属性/【火・水・土・重力】
魔法
アーラカム・カルコー・ヒール・テラヒール・ゼログラム
《称号》
【残影】【戦場をかける影】【世界最速】【音速超越】
装備
頭/無し
胴体/災獣・黒毛豹の鎧
腕/[重力半減の腕輪]
腰/不死鳥の羽根の腰甲
足/飛翔の脚甲
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……何このチート?
気付いたら凄い人(獣人)に出会たレクサスだった。もちろん、続きは考えていません。
レクサスがやたらと防御力が高いのは、隠しダンジョン【深淵と静寂の迷宮】にあった防具。黒染まりの脚甲を着けているからです。




