死から始まるループプレイ
ノリと気分で書いたお話ですので、楽しんで頂けたら幸いです。
最悪だ。今僕の目の前に最悪という2文字を連想させる事態が起きていた。
「くすくすくすくすくすくすくすくすくすくす…。」
頭にフードを深く被り、右手に包丁を持った女(多分)が、笑いながらこっちに迫って来ていた。
「最悪だ。」
そして僕の後ろは無骨なコンクリートの壁。乗り越える為には棒高跳びの棒が必要ってぐらいの高さがある。まぁ、なんというか…。
詰んだ!(o≧▽゜)o
「好き…、好き好き好き好き好き好き。」
女が、徐々に徐々に近寄ってくる。
「最悪だ。」
そう、最悪だ。若くして僕は死んでしまうのか。もっと漫画やアニメ、ゲームや小説を堪能したかった……。
「貴方を殺す!そして貴方は私の物!誰にも渡さない!!」
女が包丁を構えて走り出した。その瞬間、突撃☆隣の晩ごはんを連想してしまった僕は、きっと馬鹿なのだろう。
「グフゥ!!」
鈍い音と、腹の辺りから感じる熱、あぁ、僕の腹には包丁が深々と突き刺さっているのだろう。腹を押さえながら僕は静かに崩れ落ちた。徐々に視界が真っ暗になっていく。
「愛してる…。」
その言葉を最後にして、僕は静かに死んだ……って、あれ?痛くない?腹の熱が退いてる??疑問に思い腹を触る。無い!あのぶっとい包丁が……、ぶっとくは無いな。とにかく、包丁が無い!?僕はおそるおそる目を開くと、そこには!
「やぁ(*´∀`)ノ、目が覚めたかい?」
白いワンピースを着た、可愛らしいおかっぱの少女と、白い空間が広がっていた。