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《塔》(セフィロト)


●塔 《セフィロト》


・30年前、突如世界20ヶ所に現れた巨大建造物の総称。


・材質は不明。ただの鉄材のようにも見えるが、試せる限りの方法では傷つけることすら不可能。そのため、内部の確認も不可能。

・高さは10000メートル。成層圏下部にまで達する。

・基礎部は確認不可能だが、地殻は貫通し、マントル部あるいは地核にまで達すると推測される。

・厳密にはNo.1~10を《セフィロト》、No.1i~No.10iを《クリフォト》と呼ぶが、20本を総括して《セフィロト》と呼ぶ場合もあり。


・観測される機能は《マナ》の放出。対流圏のジェット気流や偏西風に乗せて、世界中に散布されている。

・合わせて内部で《マナ》が生産されていると推測される。


・塔の管理は単独国家の独占を禁じるために、国連が直接行っている。自国領土にこの塔がある国や、大国と呼ばれる国々が所有権を争っているが、現状ではとりあえず国連直轄、つまりどの国の所有でもない。

・ただし、実際の管理(侵入の監視など)は、その《塔》近くの国連加盟国が行なっている。


・その正体は、《世界樹(ワールドツリー)システムと呼ばれる敵のロジーの産物(厳密にはその改変版)。人為的に惑星の環境を、人類をはじめとする生物が住める状態に改造する、21世紀基準では再現不可能なオーバーテクノロジー。

・《マナ》――可動式スマートナノダストシステムとなるナノマシンを地球上に散布し、素粒子レベルからの操作を行うことで、マクロ/ミクロ問わず惑星上の環境を部分的ないし全体的に操作を行う。

・実際には《マナ》だけでなく、内部の自動工場で《魔法使いの杖(アビスツール)》の主要部品も生産されている。

・《塔》には機能を統括している人工知能が搭載。バックアップを受ける際、《ヘミテオス》は交信が可能。


・稼動のためのエネルギー源は、マントル対流、地中圧力、地熱と高度外気の極低温。圧力や温度差から発電していると推測。ただしどんなに高効率の発電であったとしても、それだけでは足りないという概算のため、別のエネルギー要素があるものとも推測されている。

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