《マナ》と《魔法》
■《マナ》
・正式名称「Multirole Attribute Nano-technology Artifacts」。略称《MANA》
・空間中に多数漂うナノテクノロジーの総称。(ナノマシンと呼ぶには機械的動作をしないものが多いため、ナノテクノロジーと称するのが正しい)
・量子力学的なエネルギー操作を行なうもの、原子そのものを動かすもの、多種多様で何種類も存在が交じり合っている。
・《魔法使い》は、これらに専用インターフェース《魔法使いの杖》を通じて指令とエネルギーを与えることで、《魔法》を行使する。
・30年前、突如世界21ヶ所に現れた巨大建造物《塔》から放出され、地球の大気圏内に満ちている。
・その正体は可動式スマートナノダストシステム。空間に散在している状態で、センサネットワークを構築し、協調して状況のデータを採取。
・それだけに留まらず、任意でエネルギーが与えられるとメッシュネットワークを構築し、超微細加工技術やゲージ粒子操作を集団的に行い、仮想の機械・電子機器としての機能をごく短時間ながら発揮可能な極小テクノロジー群。
■《魔法》
・『Environmental Control(環境操作)』という正式名称があるが、あまり一般的ではなく、《魔法》と呼んだ方が通りがいい。
・《魔法》と呼ばれるものは、主にエネルギーを操作するものと、分子/原子そのものを操作するものとに分けられる。
・エネルギーを操作するの魔術は、電磁気学/熱力学/素粒子力学などに証明される、エネルギー変動を故意に操作する技術。
・物質操作は原子/分子そのものを移動させるような、割と大雑把なもの。ナノ工学の分野が主になる。
・主に戦闘時に使う、即時発動型の《魔法》を例に、その発動プロセスを下記に記す。
①起こしたい現象を解析し、事前にプログラムを組む。(知識と経験から自動作成される)
②脳の中にデータベースとして蓄えておく。
③発現させる現象の座標、ベクトルを指定。《魔法使いの杖》と《マナ》を通じて周囲の観測情報を取得。
④脳内からプログラムを呼び出し、パラメータを決定して演算させる。
⑤《魔法使いの杖》から電波、ないしレーザー通信により、目標の《マナ》に向けて動作情報と電力を供給。
このとき空間には、発光して回路状の幾何学模様《EC-Surcit》が形成される。
⑥現代/次々世代兵器の擬似的再現。現象発生。




