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五月に咲き誇る

作者: 自由
掲載日:2026/05/10

どうも初めましてguです。

小説をちゃんと書いてこういうところに投稿するのはほぼ初めてです。一応別の小説投稿サイトにもこれを投稿したのでもし見つけたらもう一度見てください。

後自分は句読点をつけるのが苦手でチャットGPTを使用していますが本編には一切手を加えさせておりませんのでそこのところご理解いただけますと幸いです。

外を見た。

もう春だというのに雪が降っていた。


外に出ると、まるでアスファルトに白いペンキを塗ったかのように、地面が真っ白に雪で覆われていた。


思わず「綺麗」と声が出る。

こんなに雪が積もるのは何年ぶりだろうか。


私は小学生の頃に戻ったかのように心を躍らせ、雪で遊び始めた。


ゴロゴロと雪玉を大きくしていたところだった。

ふと時間を見ると、もう9時15分。


いつもだったら今頃、人一人も入らない満員電車の中にいた頃だろう。

だが私はもう会社を辞めた。


社会人の頃朝6時30分に家を出て、帰ってくる頃には深夜0時。

そこからご飯を食べ、お風呂に入ったりしていたら、気づけば2時だ。


そこから4時間しか睡眠が取れない。

しかしこれでもまだ4時間も睡眠が取れるだけマシだ。


酷い日なんて睡眠は1時間だ。

こんな生活やってられるか、と私は投げ出し、会社を辞めた。


そして今は、働いていた時に貯めていたお金で田舎に家を買い、静かに暮らしている。


「さっ、家に戻ろ」


腰を上げたところ、日頃の運動不足のせいか足の関節が痛んだ。


「いてて、ちょっと運動しないとだな」


ここに来てからというもの、ご飯が美味しすぎて、ずっと食べては寝てを繰り返していた。

そのせいか、たまに頭痛がする。


「なんか運動でもするか」


そう思い、近くの大きな池の周りをランニングすることにした。


寒い風が吹き、冷たい雪が降る中、ジャージ姿でランニングをしているのは自分だけ……だと思っていた。


自分の後ろから荒い息遣いが聞こえた。


「はっ、はっ、はっ、はっ」


その声はだんだんと大きくなり、近づいてくる。


後ろを振り返ると、女性が走っていた。

その女性はとても綺麗で、顔がかなり整っていた。


私は興味本位で声をかけた。


「すいません」

「はい、なんですか?」

「いや、自分以外がこんな寒い中走ってるのが珍しくて」

「確かにそうですよね。私はここを毎日走るのが日課なんで、雪の日でも走らないと気が済まないんですよ」

「えーすごいですね。私は最近運動不足で体調が悪くて、運動を始めたんですよー」

「そうだったんですね。もし良かったら、会った日とか一緒に走りません?」

「いいですね。ぜひ一緒に走りましょ。一人じゃ心細かったんですよ。あっ、お名前お聞きしてもよろしいですか?」

「私は河本結菜です。よろしくお願いします」

「私は山下五月です。お願いします」


「じゃあ私はここら辺で。また会いましょう山下さん」

「あっ、はい。また、さようなら」


私は一人になった後も黙々と走っていた。


走っている途中、一輪の花が目に入った。

その花はまだ開花はしていなかったが、必死に雪に埋もれず強く立っていた。


私は確信した。

この花は絶対に綺麗に咲くと。


私はこの花を、絶対に枯れるまで見届けることにした。

ランニングも終わり、家に帰っている途中だった。


家の近くの公園を通ると、子どもたちが雪で遊んでいた。

羨ましいと思った。


私は学生の頃は夢のために、友達とも遊ばず、ずっと勉強をしていた。

だがその夢は叶わず、あの最悪の会社に入ってしまった。


もっと友達と遊べば良かった、と後悔している。


そんなことを思いながら子どもたちを眺めていると、子どもたちに声をかけられた。


「お姉さん、僕たちと雪合戦しよ」


私は「いや、大丈夫だよ」と丁寧に断り、帰ろうとした。


すると、雪玉が飛んできて私に命中した。


「やったなぁ〜クソガキが潰してやる」


私は怒りに任せ、たくさん雪玉を作っては子どもたちに当てていった。


「ごめんなさい、ごめんなさい、降参します」

「どうだ、参ったか」


疲れた私はゼエゼエと肩で息をした。


疲れているというのに、私は自然と笑みが溢れていた。


「お姉さん、また遊ぼ」

「いいよ。また相手してあげる」


そして私はやっと家に帰れた。


少し走っただけですごく疲れた私は、お風呂に入り、寝ることにした。


ピコンッとスマホの通知で起こされる。

時刻は夕方の5時だった。


スマホを開くと、母親からメールが来ていた。


「五月へ。仕事を辞めて田舎に引っ越したと聞きました。

仕事が辛いならこっちに戻って来てもいいんだよ。

いつ五月が戻って来てもいいように部屋も綺麗にしておいてるから、いつでもおいで」


私はその文を読み、涙が出た。


学生時代は散々お母さんに迷惑をかけた。

お父さんが死んでから、お母さんは一人で私を支えてくれた。


私が夢を叶えられなくても、優しく寄り添ってくれた私の恩人だ。


実家に戻りたくなった。


早速荷物をまとめて、一日だけ実家に戻ることにした。

ここからは夜行バスで6時間で着くから、夜行バスで行くことにした。


人生で初めての夜行バスだ。

すごく緊張したが、普通のバスとあまり変わらなかった。


バスに揺られること6時間、やっと地元に着いた。


見慣れた風景だが、3年前とは少し変わっていた。


中学生「この前できたショッピングモール最高じゃね?」

中学生「それな、最高すぎる」


主人公「まじで?」


「え、あっ、はい」


早速行ってみることにした。


東京では散々ショッピングモールに行ってきたが、地元にできるとなるとなんだか嬉しい。


田舎のショッピングモールはかなりの人で溢れかえっていた。


少し見て回っていると、声をかけられた。


「おっ、五月じゃん久しぶり」

「えっ誰?……あっーーーみっちゃんだ!!久しぶり、今何してんの?」


これは学生時代唯一の友達の三橋眞子。


「んー今はね、デザイナーやってるの。そっちは?」

「私は特にもう仕事は辞めちゃった。でも前の仕事でかなりの貯蓄はあるから、結構生活は毎日贅沢できるくらい良いよ」


「流石だなぁ。五月は昔から頭が良かったし、良い仕事に就いたんだね」

「まあその分大変だけどね。もっと色々話したいけど、ここら辺でまたね」

「うん、じゃあね」


私はみっちゃんと別れ、ショッピングモールからも出て家に戻った。

ガラガラ。


「ただいま帰って来たよー」


「あら五月、おかえり。疲れたでしょ。早く部屋に行って休みなさい」


「ありがとう」


そうして私は自分の部屋に荷物を置きに行った。


周りの風景は変わったが、自分の部屋は変わっていなく、少し安心した。


片付け終わりリビングに行くと、お母さんが一人、こたつに入りテレビを見ていた。

私も一緒にこたつに入る。


リビングにはテレビの音声しか響かない。

気まずいな、と思っていたら、お母さんから語りかけてくる。


「五月、東京はどうだった?良いところだったかい?」


「いや全然。最初は楽しくて最高な場所だと思ってたけど、東京の人はみんな冷たかった。こっちの人の方が何倍も暖かかった」


「そうかい。それでも得られたものがあって良かった。

最初は五月には東京は無理やと思った。五月は最初の1ヶ月で帰ってくると思ったけど、5年も耐えた。すごいことだよ。五月、あなたは私の誇りよ」


私はその言葉を聞き、涙が抑えきれなくなった。


「こっちにおいで、五月」


そう言って、お母さんは私を抱きしめてくれた。


ハッと目を覚ました。

泣き疲れて私は眠っていたようだった。


気づけばもう18時28分。

お母さんは台所で晩御飯の準備をしていた。


「五月、起きたのかい。お風呂はもう準備してあるから入ってきな」


「わかった」


久しぶりに地元に帰ってきて、最高な一日だった。



「五月、もう帰るのかい?まだ泊まっていけば良いのに」


「流石にそんな長くいたらいけないよ。久しぶりに戻ってきて楽しかった。また来るね」


「辛かったらいつでも戻ってきて良いからねー」


「うん、じゃあねーお母さん」


帰りはあっという間に着いた。

また自分の一人暮らしが始まる。


家に戻ってきて、早速またランニングに行くことにした。


今日もあの人がいた。


「あっ、結菜さん久しぶりです」

「五月さん久しぶりです。どこ行ってたんですか?ずっと一人で寂しかったんですよ」


「すいません、実家に帰省してて」

「そうだったんですか。いいですね」


「それじゃあ走りますか」

「そうですね」


「結菜さんって彼氏とかいるんですか?」

「いますよ」


「やっぱり絶対にいると思った。結菜さんって可愛いですから、きっと彼氏さんもイケメンなんだろうなぁ」

「いやいや、そんなことないですよ」


「またまた。今度彼氏さん連れてきてくださいよ」

「えー恥ずかしいけど、まあ五月さんならいいですよ」


「ありがとうございます。楽しみにしときますね」


「さあ今日はこんなもんでいいですかね。また明日、さようなら五月さん」

「さようならー」


「はあー疲れた。結菜さんやっぱり彼氏いるんだな。どんな顔してるんだろう、楽しみだなぁ」


と喋っていると、少し酸欠のせいか、少しクラクラする。

今日は早く帰って少し休息を取ることにした



翌朝起きると、すごく体がフラフラする。

そんな体になりながらも朝食をとると、少し楽になった。


今日もいつものところに向かうと、いつも通り結菜さんがいた。


「五月さん、おはようございます。今日午後空いてますか?彼氏が今日午後しか空いてなくて、どうしても合わせてあげたいので」


「もちろん空いてるよ。私のためにわざわざ会わせようとしてくれてありがとう」


「全然いいですよ!彼氏も楽しみにしてたので。それじゃあ行きますか」


「そうだね」


そして私は力強く地面を蹴り出そうとしたその瞬間、足の力が抜け、そのまま前のめりに倒れていき、視界も歪んでいった。



次に起きた時は病院だった。


「先生、起きました」


「ああ、起きたかい山下さん。なんでここにいるかわかるかい?」


「いや、わかりません」


「そうか。山下さんは今日急に倒れて、河本さんに運ばれてきたんだよ。

それでね、いきなり本題なんだけど……山下さん、あなたは急性骨髄白血病だとわかりました。


あと短くて数週間、長くて1年。

やれることはやってあげたいんだけど、あなたは進行しすぎて、これ以上は手の施しようがないんだ」


「そうですか」


私は唖然とした。

まさか自分が白血病なんて思いもしなかったから、言葉が一言しか出てこなかった。


そこからの半年は、もうあっという間だった。


いろんな人がお見舞いに来てくれた。

結菜さんや彼氏さん、みっちゃんや高校の先生など。


だけど、お母さんは来てくれなかった。

一応連絡はしたが、既読だけで返信すら来なかった。


ある日、結菜さんが提案してくれた。


「五月さん、一人じゃ寂しくないですか?もしよかったら何ですけど、お花とかどうですか?」


私は結菜さんにこう返した。


「ねえ結菜さんあの窓の外を見て、あそこに一本だけ咲きそうな花あるじゃない、私はそれを見届けるために、ここの部屋も選んだのだから大丈夫」


「そうですか、でも確かに五月さんが気に入る理由も分かります」


「でしょー。早く見たいな。咲いてるところ、きっと綺麗なはず」


「私、そろそろ帰りますね」

「うん、またねー」


「はあ、お母さんは今日も来てないか……もうふて寝しよ......」そこから私の意識は細い糸がきれたようにプツリとなくなった


「先生、患者の容態が急変しました」

「これはもう助からないかもしれないな。一応親御さんに連絡をしてくれ。あともう一人誰か来てくれ。応急処置をする」


ピピーーー。


「完全に心臓が止まった。山下さんのお母さんはまだか?」

「今到着しました」


「五月、大丈夫!?五月!!」


……ピッ、ピッ、ピッ。


「山下さんの心臓がまた動き出したぞ」


「お、お母さん……来てくれたんだ」


「ごめんなさい。本当にごめんなさい。現実を受け止めきれなくて……もっと早く会いに行けばよかった。五月がこんな状態で会いに来て、ごめんなさい」


「い、いいんだよ。それよりも……あの花見て、咲いてる?」


「うん、咲いてる。それよりも五月……」


「あの花、お母さんみたいだなって思って。

お父さん亡くしてもすぐに立ち直って、我が家を支えてくれて……力強かった。


お母さんみたいだなって。


お母さん、大好き。今までありがとう」


「まだ……死なないで五月。五月、私を置いてかないで」


「お、お母さん……あそこの花、見てみて……」


「う、うん。見たよ五月」


最後の力を振り絞り、目を横に向けると、カレンダーも一緒に並んでいた。


今日は五月の始めだった。

あの時の花は、綺麗に強く咲いて立っていた。


「やっぱり……お母さんみたく綺麗だ」

どうもguです。

面白かったですか?面白ければ良いですけど。

自分みんなが感動するようなこと全然書けなかったのでもっと感情移入がしやすくみんなが感動するようなものを作っていくのでよろしくお願いします。

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