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第32話◇探偵団の皆様とお友達になれるかしら

 次の日、森の山小屋の前にて。

 私はイデアの仲間、探偵団の仲間たちに正式に紹介されることになった。

 彼らは私の護衛も兼ねることになったらしい。


 単純に私の命を守るためだけなら、叔父様が知らないところに私を連れ去って隠してしまうのが一番簡単だ。

 ただ、変に動きを見せると捜査の手が迫っていることをいよいよ気付かれてしまうため、少なくともヨトウさんを確実に逮捕するまでは、私は「何も知らないですよ」と振る舞いながら平常通り屋敷にいる必要があった。


「わた……んんっ、アルウィン殿下っ、経由で、王都に要請は届いているけれども、まだ正式に選定されて任命された護衛人員がこちらに到着するまでは、数日かかるから……っ」


 イデアはその尊い方の名前を小声で口走ると、口元を押さえた状態でキョロキョロと視線を周囲に投げている。


 あっ、そうね、どこで誰が聞いているか分からないんだもの。

 殿下が大々的に動いているなんてことが、もし聞いた人経由で叔父様に知れたら大変だものね、それは秘密にしたいわよね!!

 私も気を付けないと……!!


 先日の「応じたなら、全力を挙げて南ストレリチア家の再生にも協力する」というイデアに伝えられた言葉通り、本件の最高責任者のアルウィン殿下としては、まずは私の身柄の保護を最優先で考えてくれているみたい。


 何しろ一族の中にほとんど味方がいない状態なので、よそから王家の息がかかった者を連れてくるしかない。


「とにかく、その間はなるべく俺が、あと探偵団の仲間たちにも声をかけて、みんなで君を守るよ」


 イデアにこう説明されて、実は少し嬉しかったのだった。


 そしてアルウィン殿下も、まだ今回はそのお姿をこの目で拝見することはできていないのだけれど、それでもイデアを通じて、私にこれほどに配慮して下さっている……。


 やっぱり、以前と変わらず、とてもお優しい方なのだわ。


 深く感謝すると同時に、胸のドキドキが大きくなる。

「せめてもの感謝として捜査のお役に立てるようにしっかり頑張りたいし、絶対に今回は危険な状況には巻き込まないようにするわ!!」と、私は改めてアルウィン殿下の身の安全を、こっそりと誓ったのだった。


 そして今後の探偵団の方針としては、ヨトウさんを捕縛したいし、叔父様の方も捜査を進めていきたいわけで。

 私は探偵団の助手として、そっちもお手伝いすることになった。


 そういうわけでもうしばらくはイデアと正式に一緒にいられるし、その上、これから探偵団の皆様を正式に紹介して頂く予定で、私はこれも楽しみだ。


 いやだわ、私、完全に浮かれてしまってる……。

 これで私にもお友達ができるのかしら、なんて期待しちゃって……。


 ソワソワした気持ちになっていて、恥ずかしい。

 これまで私には「仲良し」と言えるような対等な子はいなかったから。


 私はちらりとイデアに視線を投げてみた。


 そういえば……イデアだけは、初対面から自然にイリスって、親し気に名前を呼んでくれてるわね。

 だから、こんなにときめいてしまうし、「好き」なんて思ってしまうのかも……。


 視線を感じてくれたようで、「どうしたのかな?」と尋ねるように、にこっ、と笑い返される。

 やっぱり、最近のイデアは、私に優し過ぎる気がするわ……。


「あっ、そうだ。探偵団のみんなが来る前に、これを言っておかないと。まずは、イリスの魔力認定のための魔法官を呼ぶ話なんだけどね。実はもう俺が呼んでるんだよ」


 優しいかも、と感じていたところに、本当に優しい発言をイデアはしてくれた。

 今、私が一番望んでいたこと、それこそが「魔法官様による魔力認定」だ。


「ほ、本当っ!?」


 私が驚きと嬉しさのあまりに、まるでイデアに飛びつく勢いで返事をした、その時だった。

 少しでも続き気になられましたら、★★★★★とブクマで応援して頂けると嬉しいです!


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