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第二十九話 秒で脱走

 ここはミクダル王国の宮殿の中のどこか俺は両手両足を鎖で縛られていた。と言ってもあいつらは俺のことなめているのか知らないけれど農民用のー般的な鎖だった。まぁガキだからこのくらいでいいと思ったのだろう。

(ふっ、この国の底が知れるぜ。)


 心の中でブタの国を煽りながらここからどうやって脱出するか考える。まず今の自分の持ち物を確認する。

 ・固いパン

 ・手帳

 ・きれいな小石

 ・紙切れ


「・・・ごみしかねぇな!」


 仕方ないが切り替えていくしかない。次に周りを見る。正面は檻があって、ほかは固い壁で囲まれている。檻はとても体が通る大きさでないし、壁も壊せそうにない。どうしたものか。牢屋の中は藁でできた敷物しかない、ここで寝ろっていうのか。

 次に牢屋の外に目を向けてみよう。牢屋の外は同じような牢屋が広がっている。がそこは通路でつながっている。そこには数人の看守がいるが全員俺より弱そうというのが俺の感想だ。外に抜けられたら、逃げだせる可能性がある。ここで朗報、なんと牢屋の外に出れるチャンスがあるのだ。それは、


「看守さん腹がぁ、腹がぁぁぁ!」


 トイレの時だ!この牢屋にはトイレがない!入った瞬間にはうわって思ったが、これが脱出のチャンスになるとは思っていないだろうな。宮殿にはゼインがいるかもしれないがそん時はそん時だ。


 案の定看守が心配して近づいてきた。

「大丈夫か?!」


 心配してくれているその良心に漬け込むのは気が引ける、ということもなく利用させてもらう。弱肉強食ってやつだな。

「腹が痛くて今にも、うあぁぁぁ!」

「ま、まて、トイレまで我慢しろ!」


(我ながら迫真の演技だな。)

 そう思いつつ看守が急いで檻の扉を開ける。俺も急いで檻から出る。そこで、看守に

「ごめんねー。」

 といってみねうちをした。看守は驚いた表情になったがすぐに気を失った。ほんとごめんね。

 残りの看守も後ろから不意打ちで仕留めた。

「さぁ、脱走するぞ。」

「ま、待ってくれ!」


 まだ残りの看守がいたと思い警戒態勢で振り返ると、そこには懇願するような顔をした男がいた。服装はボロボロで、やせ細った体型である。一見気力がなさそうに見えるが、その目には信念が宿っているように見えた。


「俺もここから出してくれ!たのむ!」


「すまない。この脱出は俺も命がけなんだ。たぶん、あんたが来ても足手まといになる。」

「たのむ!俺は冤罪でここにいるんだ!」


 悲痛な声で男は叫んだ。


「そうか」

 俺は素っ気ない態度で答える。こういうときはあえて冷たい態度をとることで情報を聞き出すことが出来る。

「本当だ。俺はここにもう二年いる。俺は王に領主におさめる税を減らすように要求したんだ。そうしたら、あの男の逆鱗に触れたようで、不敬罪でとらえられてしまった。村にはまだ妻と子供が!」

「お前フラグ立てんな!」

 こいつ今死亡フラグ立てやがった!

「?」

「いやこっちの話だ。で、お前の事情は分かった。でもそれは俺がお前を連れていく理由にはならない。」

「あんたを最初見たときはただのガキだと思ったが、今は違う!看守を倒したその実力。ただの子供じゃないと思った。ここから出れるのならあんたの命令何でも聞く。」

 じゃあこいつは死ねと言われたら死ぬんか?

「信用するとか命令きくとかそういう問題じゃないんだよ、足手まといなんだよ。」

「それなら大丈夫だ!俺は生まれつきスキルを持っている!」

「・・・スキルによる。」

「このスキルは今使うにもってこい、そのスキルは『隠密』だ!」

 俺は笑った。

「なるほど、採用だ!」

「ありがとうございます!」

「そうと決まれば早くいくぞ!」

「はい!」


 俺たちは周りのやつにバレないように脱出を目指した。

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