第二十六話 カイエンの実力
しぶしぶカイエンはゴブリンたちの前に出た。
「まずは相手の攻撃をよけて実際の戦闘がどんなものか知れ!」
「んなことわかってるって。こっちもしっかり勉強してんだよ。」
そう言いながらゴブリンの攻撃を剣で受け止める。
「お、受け止められたか。」
「なめんな!」
そう言いつつゴブリンを弾き飛ばす。
ある程度距離が取れたところで、カイエンは技を出す。
「飛刃流・飛刃!」
1つの剣の刃がゴブリンに向かって飛んでいく。
その刃がゴブリンの首にあたる。が絶命はしていないみたいだ。そのすぐ
しかし他のゴブリンたちは速度の速い遠距離攻撃に動揺しているように見えた。
その隙をカイエンは見逃さなかった。
コブリンたちに走って近づきその刀を振るう。
コブリンたちも負けじと対応する。
ゴブリンは二匹で挟み込んでこん棒を振り下ろす。
しかしそのこん棒がカイエンに届くことはなかった。
カイエンの刀のほうが早く届いた。
コブリン一体をたおす。
しかし、もう一体に頭をたたかれそうになる。
実際に叩かれる寸前だった。
いくらゴブリンの一撃とはいえ、食らっていればレベル3では、致命傷だろう。
「無茶しすぎですよ。」
そう言って俺はコブリンとカイエンの間に入ってそのこん棒ごとコブリンをたたき切る。
「すまん、少し出しゃばりすぎた。」
「まぁ、初めての戦闘だったしね。多少はしょうがないよ。」
「もっと、強くならないとな。」
「おそらく、初めてで冷静な判断が出来なかったのだろう。飛刃流は基本的には後ろから攻撃することが多い。なのにカイエンは前に出た。そこはだめだったな。」
「そうだね、そこは直さないとね。」
「今の戦闘で、だいたいの実力はわかった。今から二人で魔物狩りと行こうか。」
「わかった。経験値奪わないでね。」
「間違って倒しまうかもしれないけど。、頑張るよ。」
「何ちゃっかり自分も上げようとしてるんだよ。」
「いいじゃんか。俺だってレベル上げしたいよ。」
王子と田舎者(転生者)の奇妙なコンビは次々に魔物を狩っていた。
「剣技・斬!」
「飛刃流・飛刃!」
「火炎焔切り!」
「ギアブレード!」
「ファイヤーボール!」
「エレキボール!」
俺たちは競い合うように技を繰り出していった。
「はぁはぁさすがに疲れた。」
「ぜぇぜぇ俺もちょっと厳しい。」
と二人で言っていると
「お前ら今モンスターが来たらどうすんだよ。」
「ゼインさんがやってくれるでしょ。」
「はっ、俺はおまえらのなかまじゃねぇよ。」
「でも、俺らが死んだら困るんだろ。」
「それはそうだがな、、、」
「じゃあ守らなきゃ。」
「生意気なガキだぜ。」
ゼインがため息をついて言った。
さすが王子。話をまとめるのがうまい。
「ほら噂をすれば来たよ。」
カイエンが指さす方を見ると、ゴブリンが6体くらいがこっちに向かってきている。
「おい、お前らも戦えよ。」
「ツカレタナー。」
「ウゴケナイナー。」
僕たちはわざとらしく言った。
「てめぇらぁ!!」




