第二十三話 「旅?の始まり」
「おい、起きたか。」
「う、うん?」
目を開けると金髪の同い年くらいの青年がいた。
「大丈夫か。」
「大丈夫だけど・・君は誰?」
「えっと、まあ、それは置いといて。君はなんでここにいるの?」
「え、俺は・・・そうだ!俺はあの男と戦って負けたんだ・・・」
「どんな奴だった?」
「とてもごつくてそんな声だったって、うわ!何でここにいるんだ!」
その青年の後ろには、俺を倒したあの男がいた。
「そりゃお前を倒した後誘拐したからな。」
「なぜ誘拐したんだ。」
「それは言えないねぇ。」
「こいつはこの国であるハルンの隣の敵国であるミクダルのお抱えの賊のトップのゼインだ。」
「お、よく知ってるな。まぁそりゃそうか。」
「こう見えても勉強してんだ。」
「君はだれなんだ。」
「聞いて驚くなよ。俺は、この国の王子、カイエン・エル・ハルンだ!」
「・・・だれ?」
王子様がずっこけた。
「まさかこの俺を知らないなんて。」
「ごめんね俺田舎出身だから。」
「田舎?なんで王都に来てたの?」
「実は王立学園に入学することになっていて・・・」
「ええ!君もか!俺も入学する予定だったんだ。」
「そうだったんだ。で、なんで王子様が誘拐されてんの?ボディーガードとかいなかったの?」
「いや、それが、王都だからそんな奴がいないかなって思って三人くらいで学校に行っちゃたんだよな。」
「で、そこを俺が誘拐したということだな。」
ゼインがうんうんみたいな感じで言う。
「お前は何馴染んでんだよ。」
「いや長い旅を一緒にする仲間だからな。」
「はぁ何言ってんだお前。」
「その言葉のままだよ。君たちはこれからその国、ミクダルに向かう!もちろん君たちは縄に縛られていて拒否権はないからね。」
「お前、俺が仲間を殺したことを恨んでないのか。」
「少しは恨んでるといったら嘘になるな。別にって感じだ。あいつらに情はない。俺たちはもういつでも死ぬ覚悟でいるんだぜ。かたき討ちなんて臭いことはしない。」
「王子様が誘拐されるのはわかるとしてなんで俺まで連れてこられたんだよ。」
「そりゃお前少しでも祖国を強くしたいからだよ。・・・そういえばお前の刀を取ろうとした奴が転んで刀に差されたんだ。なんか知らないか?」
「あれは妖刀なんだよ。この世では俺しか使えない。」
「ふーん。触らぬ神に祟りなしだな。とりあえずミクダルに出発するぞ!」
こうして少しの間、捕虜(ただの農民)、人質(王子様)、賊のトップ(誘拐犯)という三人の旅?が始まるのであった。
急展開過ぎてビビる




